転倒しないように注意しよう
年をとっても年齢的には高齢とはいうけれど元気に楽しく暮らしたい
生きていると少しずつ歳を重ね、どうしても体力、気力、認知力ともに低下してきます。
それはヒトだけではありません。
動物も一緒です。
うちのニャンコ『けい』も21歳(ヒトで考えると100歳くらい)です。
歩き方もゆっくりで、安定してなくて。
得意なはずのジャンプも、もう出来ません。けど…がんばって生活してます!
日ごろの生活で何に気を付けるか?
「転倒」しないこと!
これは事故しないように注意することはもちろんですが・・・
自宅内や散歩時も注意が必要です!!
転倒すると・・・命に関係する病気を発症することがある!
私が救急の世界で見てきているのは基本的には緊急性が高い病気です。
その中でよく遭遇するのが『肺塞栓症』という病気です。
『肺塞栓症』って何?
肺動脈という呼吸『息をすること』・循環『体内の血液の巡り』の中心部に存在する大血管が血の塊や脂肪、細菌、空気などで詰まってしまう病気です
肺塞栓症は突然起こり、突然心停止することも多い病気です
(症状)
呼吸が苦しい
気分が悪い
胸が苦しい
意識をなくす
など・・・様々な症状があります
救急車で搬送される症例では
「心肺停止」(=心臓が止まっている、呼吸が停止している)
状態で搬送されることも多い疾患です。
骨折すると・・・実はこの『肺塞栓症』のリスクが高くなる
骨折すると、骨折部位の固定をして基本的には安静(=動きが少なくなる)・・・骨折部位の血液の流れが悪くなるため血栓を作りやすい
エコノミークラス症候群を思い出すと想像しやすいです!
飛行機に乗っていると・・・長時間ほぼ足を動かさない状態ですよね。そんな時に発生しやすいのが『エコノミークラス症候群』です
骨折後や骨折に対する術後は「骨の中に存在する❝脂肪❞が血管内に流れ出し血管が詰まる」ことがある
骨折後に発生しうる塞栓物質が飛びやすい場所
1 肺動脈➡肺塞栓症2 脳血管➡脳梗塞
「肺塞栓症」「脳梗塞」どちらも重症です。
「肺塞栓」を発症しやすい骨折部位は?
大腿骨(太ももの部分の骨)
骨盤
下腿(膝から下の部分)
高齢者転倒で骨折率が高い場所です
骨折することで起きうる重篤な疾患を防ぐには?
「骨折するような転倒や事故を防ぐこと」です!
今、大事な事は「予防医学」です。重篤な状況を作らせない、作らない努力をすることが大事です!