寒い季節に急増する❝ノロウイルス❞を知っておこう!!
ノロウイルス増加中
最近、ノロウイルス感染が増加しています。
寒い時期にはノロウイルスによる食中毒が増加することを知っておこう!
成人のウイルス性胃腸炎の約90%が❝ノロウイルス❞
成人のウイルス性胃腸炎の原因の9割が❝ノロウイルス❞
ということは冬季の嘔吐、下痢や腹痛、発熱といった症状があればこの“ノロウイルス”感染を疑うことが大事です。
潜伏期間 24時間から48時間、症状持続 数時間から数日
感染する原因は?
汚染された2枚貝類からの感染が多いです。
特に牡蠣(生ガキ)によるものをよく見ます。
感染経路
①経口感染;ノロウイルスに汚染された食品を十分加熱せずに食べた時に感染
調理した人の手にウイルスが付着しており食べ物に、ヒトの手からウイルスが付着
し、それを食することで感染
②接触感染;患者の嘔吐物や糞便に直接接触したり、ドアノブに付着していたものから感染
③飛沫感染;嘔吐物からの飛沫
④空気感染;感染患者の糞便や吐物が乾燥し空気中に飛散し、飛沫を吸うことで感染
この感染経路から考えると、日常生活の中で非常に感染しやすいことが分かります。
感染防止のため
食品からの感染防止するには➡加熱を十分することが大事です
ノロウイルスを死滅させる温度 85度から90度以上で約90秒以上
流水石鹸で手洗いをしっかり行う(調理前、食前、トイレ後)
感染を疑ったら・・・何が大事か?
感染拡大を防ぐことが大事です。
動物にもヒトが感染した❝ノロウイルス❞は感染するのか?
人が感染したノロウイルスは人間にだけ感染します。
動物にはイヌノロウイルスやネコノロウイルスなど、それぞれに感染するノロウイルスがあります。このウイルスがヒトに感染することは殆どないと考えられています。
治療薬ってあるの?
このウイルスに対する薬はありません。
そのため対症療法を行います
対症療法とは?
頻回の下痢や嘔吐によって体内の水分が欠乏しているため脱水症になりやすい状態です。そのため水分を普段よりも多くとる必要があります。
口からの水分補給だけでは足りない、間に合わない時には点滴を行います。
整腸剤の使用によって腸内環境を整える事も対症療法のひとつです。
下痢止めは?
基本的に下痢止めは使わない方が良いです。
何故なら、便と一緒にウイルスも体内から外に放出されています。
それを抑止すると体内にウイルスが残り増加する可能性もあります。
感染した時に注意すること
脱水症にならないようにすることが大事です。
嘔吐や下痢で体内の水分は外に排出されています。
そのため体内の水分が元気な時よりも減っている、あるいは枯渇している可能性があります。
特に乳幼児や高齢者の方は脱水症になりやすいです。脱水が継続すると腎臓そのものがダメージを負い、腎不全になるリスクもあります。
生き物は体内の水分バランスを保ちながら生きられる
体内の水分バランスには外から体内に入れる水分(inと呼びます)と、外に出ていく水分(outと呼びます)があります。
inは食事や飲み物、あるいは点滴等から
outは尿や便の中の水分、汗、吐物によるものが中心です。
いつものバランスが崩れた時は注意しよう!
![TODAY'S](https://stat100.ameba.jp/ameblo/entry_designs/v1/sources/assets/limited023_heading.png)
体内の水分バランスを維持しよう! outが多かったら、inを多めにとる