先日介護施設のアルバイトに行ったら、風呂介助中にある女性利用者さんが爪を立てて私の腕を掴んだので、血出した。

その利用者さんをお風呂に入れるのは2回目だった。
初回では、
「怖いからやめてぇ〜!」と悲鳴をあげられ、
「ここが嫌いです!」
「あなたのことは嫌いです!」
と徹底的に拒否をされたので、男性職員に利用者さんの身体を持ち上げてもらったら、その男性職員に爪を立て、職員は
「痛たた…😵」
と言っていた。

介助が終わると、男性職員は小声で私に耳打ち、
「この人いつもこんな感じだから。本当はここでみる人じゃないんだよね。」
と言っていた。

(…仕方ない。今回は自分が体を持ち上げる側になるしかない)
と思い、実際持ち上げたら爪を立てられた。という訳だ。
(噛まれなかっただけまだましか、)
と自分に言い聞かせた。

こうして私は午前中の入浴でいきなり洗礼を受けたが、それで関わりが終わったわけでは(もちろん)無かった。
トイレ介助にも入る流れになってしまった。(やるしかない。)

トイレの声かけから難しい方である。
拒否されたら時間をあけてまた声を掛けようと思っていた。
車椅子に座っているその女性利用者さんに、
「今日は足は痛くないですか?」
と尋ねた。
「痛くないです。」
と返事があり、そのままダメ元で、
「おトイレ行きますか?」
と聞いたら、意外にも
「行きます。」
と拒否がなかった。

トイレでは、出来れば本人自ら棒につかまって立ってもらいたかったので、(他人が触るとケガをするので)、私は車椅子の前にしゃがんで利用者さんの顔を見つめながら、
「〇〇さん、リハビリ頑張ってるから、どんどん足が良くなってますね。もうすぐまた歩けるようになりますよ!」
と伝えた。
車椅子をトイレ側の棒に寄せ、
「その棒を持って立ってもらえますか?」
と願いも込めて聞いてみた。
すると、へっぴり腰だが腰を上げてくれた!
「やっぱり足が良くなってる!どんどん良くなりますよ!」
と褒めておいた。

トイレに座るとお通じがあったので、
「お尻を洗ってもいいですか?」
とこれも目線の高さを揃えて見つめながら聞いた。
「怖いです。」
と言われ、
「怖いんですね。」
と返した。そして
「お尻を洗うだけなので、痛くないから大丈夫ですよ。」
と伝えたら、手を押さえなくてもお尻を洗うことが出来た。
一緒に介助に入ってくれた職員が、
「今日はやけに素直だな。」
と言っていた。

『ユマニチュード』という介護技法があり、私はそれを私なりにやってみたって感じだ。

ネットの説明では、
『ユマニチュード』とは、「人間らしさを取り戻す」という意味を持つ、フランス発祥の認知症ケア技法です。ケアを受ける人に「あなたを大切に思っています」という気持ちを伝えるために、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱を基本とします。この技法は、相手の尊厳を保ち、笑顔や穏やかさ、コミュニケーションの改善といった効果が期待できるとされています。
と書いてあった。

本当に私のやり方がユマニチュードなのかは分からないし、なんならたまたまの可能性が高い。
お通じが出て気持ちも体力も落ち着いただけじゃない?と言われれば、そうだろうね。と思うし。
実際もう一人大変な利用者さんがいるが、その方にも試してみたが、まったく響いていなかった。

ただ、私の中でその女性利用者さんに対する印象が変わったのだ。
素直になると、やっぱり可愛いと思ってしまう。

風の谷のナウシカのテトを思い出してしまった😺

と、こんな事はこのブログでしか言えない。ましてや本人に態度に出す訳にはいかない。
失礼にあたるのは分かっているから。

次回施設に行く時は、厚手で袖が長めの半袖を着ようと思う。