小学1年生の甥っ子(仮称:太郎)は、どうやら運動があまり得意でないようだ。
でも小学1年生なりに、うまいこと自分に言い訳というか、逃げ道みたいなのが出来ているようなので、大人の自分にも参考になるなと思った。

まず前から(もしかしたら運動音痴?)と薄々感じることはあった。
ボールを蹴ろうとすると、よくボールの上を蹴ってそっくり返るし、走り姿がぎこちないと感じることもあった。

友達と公園でボール蹴りをした時は、だんだん太郎にボールが来ず、ついていけなくなった。
同じ頃の私だったら悲しくなってきっと家に帰っていただろう。

でも太郎は楽しそうに公園のジャングルジムに登り、上から、
「そっちに蹴ったら危ないよ!」
と指示を出し始めた。友達は、
「大丈夫だよ!」
と、あんまり意に返してなさそうだったが、それでも太郎の掛け声に反応していた。

うまい考え方の方向転換だな。と思ったが、本人はそんなに深く考えてやった行動ではないだろう。

今近々の太郎を悩ませているであろう問題は、逆上がりが出来ないことで、それもクラスで太郎だけが出来ないということらしいのだ。

それを私の妹から聞いた母が、
「胸が締め付けられる思いだよ。」
と大袈裟に捉え、Eテレでやっていたという鉄棒の番組をDVDに焼いて、妹宅に郵送した。
私はしなくていいと止めたが、いてもたってもいられなかったのだろう。

そのDVDを送ってから3ヶ月くらい経つが、観たという報告はまだない。
ただ、パパと逆上がりの練習をしているらしい。

母は、DVDを観たのかどうかということと、太郎が逆上がりが出来るようになったのかということを、本当は孫に聞きたいらしいが、私が、
「絶対に本人に聞いたらダメだよ!!」
と釘を刺している。

そんな大人の無言の期待やプレッシャーをやっぱり感じていたのか、つい先日太郎はママに、
「僕は生まれてくるときに、腕の力を使っちゃったから、今は腕の力が無いから、逆上がりが出来ないんだよ。」
と言ったそうだ。
本人曰く、必死にかき分けて出てきたらしい。

…一生懸命やってるんだから、自分に都合の良い出来ない言い訳や逃げ道を考えていいんだ。そして、"今は"出来ないだけなんだよね😊