友達の輪のインタビュー「小橋千珠さん」 | きっと地球に遊びに来たんだよね!

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「私は誰なのか? なぜ生まれてきたんだろう?」忘れてしまっている大切なことを、思い出したい人へ…

わたしたちの楽しみでドキドキのチャレンジ「友達の輪」へようこそ!

 

「普通の毎日を生きる面白い人たち」をクローズアップして、その生き様をご紹介させていただきます。そして、その人から、また別の方へ……ざまざまな個性と魅力に富んだ方々と出会えることを楽しみにしています。


 

第9回目のゲストは、小橋千珠(こばしちず)さん!!

 

新代恭子さんからのご紹介です。

 

小橋千珠さん。わたしの布なぷきんデビューを作ってくれたのが彼女なんですね。彼女もマクロビオティックを勉強されていて、10年以上前に試作をいただいて。彼女は自分で作って、みんなに配っていたんですよ。それを使ったときに、こんなに気持ちよくて、生理痛が軽くなるものがあるんだと思って、そこから彼女も布なぷきんを仕事にするようになって、色々な布なぷきんを使ったなかで、彼女の作る布なぷきんに感動したんです。女性性というか、すごく優しい布なぷきんなんですよ。

 

最近はハープ奏者になって、あちこちでハープの演奏をされています。彼女のハープは癒し力がすごいと思います。わたしがエネルギッシュな陽のエネルギーだったら、ものすごく良質な陰のエネルギーを。でも芯はすごくって。内側に理想がありながら、周りが柔らかい、すごく素敵な憧れる彼女ですね。彼女自身は女らしいと言われるのを望んでないし、女じゃないんですよね。女性。エネルギーが柔らかい方です。

 

 



 

(まり)お名前と今どんなことをされているかを教えてください。

 

(ちず)こばしちずです。いま自分の生活で重きをおいているのはハープなんですが、布なぷきんの活動も細々とやっております。

 

(まり)どちらに住んでらっしゃいますか?

 

(ちず)大阪に住んでます。

 

(まり)ハープと布なぷきんの活動のなかで、大事にされていることってありますか?

 

(ちず)今までは、布なぷきんを作ることにエネルギーを注いできたんですけど、やっぱり質ですね。直接肌に触れるものだから質。ちっちゃなオンラインショップなんですけど、顔の見えないお客様、会ったことのないお客様が買ってくださって。知らない方でも、お友達や知り合いであるような気持ちで、必ず何か一言添えるとか梱包であるとか、目の前にいる人のように扱うようにしています。

 

(まり)布なぷきんを使おうとか作ろうと思ったきっかけは?

 

(ちず)最初のきっかけは、友人がすごくいいよ!って教えてくれたことなんですけど。

10年ぐらい前の話になるんですけども、ちょうどマクロビオティックの勉強をしているときでもあったんです。恭子ちゃん(前回のゲスト)と出会ったのもそこだったんですけども。

 

マクロビオティックというのは、食生活だけじゃなくて、暮らしとか生き方とか全般的なことに目を向けていくものであって、そこでちょっと布なぷきんて、友達もいいって言ってたなというのがきっかけですね。最初は半信半疑だったんですけど、そんなものありえないだろうと思ってやってみたら、初めての感覚で、こんなに安心できる、すごいものがあるんだという喜びと感動と情熱で、裁縫なんか得意じゃないのに、情熱だけでやってきたという感じですね。


 


 

(まり)自分だけが使うんじゃなくて、他の人にも使ってもらいたいなと思われたんですか?

 

(ちず)そうですね。その頃ってまだ、布なぷきんのショップはそんなになくて、数店舗オンラインであるくらいだったと思うので、周りでも知らない人がいっぱいいたと思うんです。わたしもそのひとりで、なので「これ使ってみて」って。

 

いま思うとおせっかいだったと思うんですけど、あのときの感動を共有したくて、それがきっかけでした。

 

(まり)自分が使っていいと思ったものを他の人にも使ってもらえたらいいなと思われたんですね?

 

(ちず)そうですね。

 

(まり)ちずさんは、いいものに出会ったときに、他の人にも教えたいという気持ちになるんですね。

 

(ちず)そのときは、なにも考えずに。ただ、いままでの常識を変えるものに出会った気がしたんです。最初、布なぷきんを買ったものの3ヶ月寝かしてようやく使ってみたら、こんなに安心できるものがあったんだという感動から、おせっかいな活動が始まったんだと思います。

 

(まり)オンラインショップをやろうと思った理由はありますか?

 

(ちず)使ってみたいと言ってくれる人がいたので、こんなのがあるよって、いちいち携帯で撮ったものを見せてやり取りしていて、とてもアナログだったので、オンラインショップにして載せたら、見てもらいやすいし、選んでもらいやすいかなと思ったのがきっかけでしたね。


 


 

(まり)やってみてどうでしたか?

 

(ちず)この10年間、一生懸命やってきたというより、他のことをしながらといった感じで、開店休業状態のときもしょちゅうありながらやってきたんですが。ハープと布なぷきんの共通点として、やっぱり自分を大切にするというところがあるなと思うんですね。たぶんこの10年という期間は、自分のなかに持っていたわだかまりみたいなものと向き合いたくて、クリアにしたくて、いろんなことを学んだ時期で、そのひとつがマクロビオティックだったり、薬膳やヨガとか心理学とか、ちょこちょこ自分の役に立ちそうなもの。自分の苦しい状態を少し手助けしてくれそうなものを勉強するのが、この10年間という時間だったのかなと思うんですけど。そうやってきて落ち着いた頃に、これもご縁でハープと出会ったんですね。布なぷきんと出会った頃に、ハープとも実は出会ってたんです。

 

(まり)へぇーーー!

 

(ちず)布なぷきんを作りはじめた頃に、親友がハープのCDをくれたんですね。とっても素敵なコンサートに行ってきて、とても良かったから、その奏者から買わせてもらったと、プレゼントしてくれて。初めて聴いてみたら、一瞬でいつもの空間が森のように、すごく爽やかな空間に変わったんです。すごくいい空気になるなーと思って、布なぷきんを作るときは、こんなに気がよくなるんだったら、気持ちのいい空間で作って、いい気をのせたいと思って、ずっとハープのCDを流してました。

 

(まり)素敵!

 

(ちず)ハープのCDをプレゼントしてくれた友達も、布なぷきんが気持ちいいよって教えてくれた友達も、同じひとりの親友なんです。

 

(まり)へぇーーーー!

 

(ちず)たまたま教えてくれたことで、へぇーと思って、こうやってきっかけになって繋がっていくことがあるんだなと思ったので、時々、なんで布なぷきんをやり始めたんだろうと思うときもあるけど、たぶん何かの知るきっかけになったらいいなと思って、たぶんをカット友達に配っていたんだろうなと思います。

 

(まり)ひとりのお友達から2つのきっかけを与えられたんですね。

 

(ちず)そうですね。

 

(まり)後ろにいま見えているハープは、どれくらいの大きさなんですか?

 

(ちず)29弦あって、脚付きでわたしの身長より少し小さくて140cmちょっとくらい。


 


 

(まり)大きい!

 

(ちず)ハープのなかでは持ち運びがしやすい、原型に近い形のハープと言われているんですけど。ほんとにこれについて語りだしたら止まらなくなるかもしれない。

 

(まり)ぜひお願いします(笑)

 

(ちず)聴くだけのハープだったんですけど(も)をカット、自分をみつめる過程で薬膳を学んでいる時期に出会った別のお友達が、10年くらいたったある日「最近ハープ習いはじめてんけど、すっごい気持ちいいねん」って言ってきて。その子がわたしにすごく合うと思うって言うんです。ハープの波動が。とっても気持ちよくて、楽しくて仕方ないよーって、いつもツヤッツヤの顔していて。忙しい人なのに会うたびに「いまハープのレッスンに行ってきたんだけどね」って、キラキラして話してくれるので、ハープって習えるんだと思って。習うという意識はまったくないまま「CDなら1枚持っているけどね」って言ったら「じゃあ一度、体験行ってみたらどう?」って誘われて。半信半疑でハープ?いまからハープ?って、その頃は40歳過ぎていたので(笑) それで行ってみたら、その教室の先生が、以前もらったCDの奏者さんだったんです。

 

(まり)えーーーー!すごいーーー!

 

(ちず)そうなんです。びっくりしちゃうでしょ(笑) わたしがやりたくてやりたくて、お教室を探して辿り着いたものばかりじゃなくて、逆に言うとそんなのひとつもなくて、ご縁によって繋いでいただいて、ここへ来たんだなと思いました。これより一回りちっちゃなハープを体験させてもらって、お膝に乗せて抱っこして弾くんですけど、あまりにもかわいくて、とってもいい音で、これがこれからの自分の人生に加わったら、どんなに楽しいんだろうと思って。生まれてはじめて、なにかの役に立てるためにじゃなくて、これやりたい!って自分から思ったんですね。

 

(まり)へーーーー!うんうん。

 

(ちず)これ習いたいです!って、そこから始まったんです。

 

(まり)いま何年くらいなんですか?

 

(ちず)丸3年ですね。4年目になります。

 

(まり)4年目かー、やってみてどうですか?

 

(ちず)まだ3年だから色々途中であるけれど、出会ってまだ短い期間でも、なにかいっぱい、いろいろなことが変わったような気がします。


 

 


 

(まり)どんな風に変わったんですか?

 

(ちず)一番大きかったのは、自分のなかにいっぱい持っていた固定概念とか、しんどいことが、少しずつ気づいたら「まっいいか!」と思えるようになったこと。前のわたしだったら「絶対こんなのムリ」って言ってただろうなということも、一歩引いて観察できるようになったりとか。子供が言うには「最近、機嫌がよくなった」と。ずっと怒りん坊でイライラしていて「ああじゃなきゃ、こうじゃなきゃ」と言っていたと思うし、いまもうるさいとは思いますけど、でもやっぱりあの頃の自分のしんどさとは、ぜんぜん違うと思います。

 

(まり)なんでそんなに楽に軽くなったんでしょうか?

 

(ちず)ひとつはハープもあると思うんですけど。ハープの持つ振動とか高周波とか1/fゆらぎとか倍音であるとか。心理学でいうと、リラックスさせるような要素を3つ持っていると言われていて。音楽療法とかありますけど、音が持つ波動で、人がどんな風に癒されていったり、細胞が活性化したりということを研究されつつあるみたいで、そういうものも影響していると思います。純粋にハープは振動が気持ちいいし、音が気持ちいいし、楽しいし。あとハープのみつゆき先生に出会って、この先生だったからハープをやりたい、習いたいと思ったのが大きいですね。みつゆき先生は音楽教育を受けたことがないとおっしゃるんですが、癒しの曲をたくさん作曲されて、全国で演奏されている先生なんです。いままで出会ったことのタイプの先生で、いわゆる先生という威圧感のまったくない、本来の自分のままでいいんだよということを大事にしてくれる先生なので、いままでの価値観と大きく違う時間を過ごさせてもらっていると思います。級とかレベルとか、そういうものが一切ない教室で。級が上がっていくとか、そういうことじゃなくて、ひとりひとりに合わせて、弾きたい曲をその人のペースで進めてもらえるというか。他人との比較競争ではなく、その人自身と向き合うことを大切にしてくださっていて、「わたしなんかが人前で弾くなんて」と思わなくていいと。好きという気持ち、楽しいっていう気持ちがあれば、その気持ちのままで伝わるからとおっしゃっていただいて。そういう言葉に背中を押してもらって、近くのカフェや岩盤浴でヒーリング演奏をさせてもらってるんです。

 

(まり)岩盤浴で弾くんですか?

 

(ちず)そうです。岩盤浴の湿度は全部切っていただいて、定休日にひとりずつ服のまま横になってもらって、半分まどろみながら、リラックスして聴いてもらうという感じで。定期的にそこで弾かせていただいたりすることもありますね。

 

(まり)気持ちよさそう。

 

(ちず)すっごく気持ちいいです~!

 

(まり)あの空間だったら音がすごく響きそうですね。

 

(ちず)薄暗くしてあるので。布なぷきんと一緖に、あずきのアイピローも制作しているんですけど、そのアイピローもお客さんに使ってもらって、ハープを弾くんです。2曲目くらいからみなさんから寝息が聞こえてきます。

 

(まり)アハハハ! みなさんが聴き入っているというよりは、リラックスして眠りに入っているくらいの方が、ちずさんからしたら気持ちいいんですか?

 

(ちず)そうですね!岩盤の演奏に限らず、カフェで演奏しているときもですね。思い思いの楽しみ方があるなーと思っていて、お茶を飲みに来ただけの人もいれば、おしゃべりを楽しみたい人もいて、すごく耳を傾けたい人もいるし。これもみんなの昔からの固定概念で、音楽を演奏してくれているときは、見ないかん、寝たら失礼ってがんばってくださる方もいるんですけど、どちらかと言えば、そんななかでもうつらうつらしてしまっている人を見ると、ちょっと嬉しくなりますね。リラックスできたんだなー、くつろいでくれたんかなと思って。いろいろな楽しみ方が音楽にはあると思うし。テンションが高い音楽もわたしは好きですし。わたしとハープとの関係はリラックスしてもらうようなものを弾くのが、自分も気持ちいいのかなと思っています。

 

(まり)普通の演奏とちょっと違いますね。素敵!他の演奏だったら、眠られてしまうとちょっとショックだったりするじゃないですか。

 

(ちず)そうかもしれないですね。

 

(まり)ハープの音色は、人を緩めていくので、自然なままに聴いている人がその世界に入っていくというのはいいですね。

 

(ちず)はい、そうですね。ハープの優しいところかなと思います。振動が伝わっているんだったら嬉しいなーと。

 

(まり)いまはハープと布なぷきんとふたつで、好きなことをされているんですか?

 

(ちず)はい、そうですね。布なぷきんについては、定期的に注文してくださる方も少ないんですけど、時々いらっしゃるので、勝手にずっと使命感を持ってやってきた感じです。ハープと出会って3年経って、このインタビューの話をもらって、ちょうど自分を振り返るような時間をもらえたなと思うんですけど。そのなかで、あふれてくるのがハープのことばかりだったんですよね。

 

(まり)なるほどーー。

 

(ちず)ハープのことばっかりやんと思って(笑) 布なぷきんを大切に思う気持ちや、それで出会った人たちのことも、必要だったんだなと思うのですが、もしかしてこの活動は、そろそろ区切りをつけてもいいのかなと思っていて。買ってくださっている方もいるので、少しずつ準備を始めていこうと思っているんですね。心のなかでは、そういう方向に向かっているなと今回、気づいて。ただ、いまは制作を手伝ってくださっているサポーターの方がいるんですけど、その方や注文してくださる方とのお付き合いがある間は、楽しんで、もうちょっとやってみたいなとも思うけど、もう卒業するかな…という気配です。

 

(まり)そっかー、ちずさんのなかでは、いまハープへの想いがすごくあるんですね。これからハープでこんなことしてみたいというのはあるんですか?

 

(ちず)自然の中で風を感じながら弾くことが、とっても気持ちよくて、これからもハープを連れてお出かけしたいです。仲間との演奏も楽しみのひとつです。絵本の朗読の友人など、今後一緒にコラボしてみたい人たちがいます。紹介してくれた恭子ちゃんとも。お料理とハープなんて、五感が満たされそうでいいなぁと。実現させたいです。舞台で大勢の人の前できらびやかに弾くというよりも、ご縁のある人たちとご一緒したいと今は思っています。身近な人たちと過ごす時間にハープもあるといいな、と考えるだけで幸せです。


 

 

 

(まり)いろんなところでハープを弾くというのをこれからどんどんチャレンジしてみたいんですね。さっきちずさんのおっしゃった言葉のなかで、はじめて役に立つかどうかではなくて、自分が心からやってみたいと思ってやったのがハープだったとおっしゃったじゃないですか。役に立つかどうかでやっている人って多いと思うんですよ。ただ好きとか、ただ惹かれるというだけでやれない人って多いんじゃないかと思うんですね。でもちずさんの経験から、役に立つかもしれないからやるというのと、そんなの抜きにただ惹かれるものをやってみるというのは違いますか?

 

(ちず)やっているときの自分のワクワク感とか楽しさとか充実感が、まったく違うなと思いますね。役に立つだろうと思ってやってきたことが、肩の力を抜いた状態で日常に活かすということが、やっとできるようになったと思うんです。学んだからには、それをなんとか活かさないと意味がない!!という風に、自分で自分をがんじがらめに追いつめていたところが、たぶんあったと思うんです。これを学んで、とった資格をどうするのか、というので、しんどくなって、それ以上の気力もなくなっていたんですけど。そういうのも必要な時期だったなとは思いますが。

 

本当にやりたいという気持ち「なんの役に立つねん!」て言われたら「さぁー?」って言う(笑) やりたいからやるという、そういうものに、この歳で出会えたというのが、いままでそうじゃなかった分、喜びも大きくて。これからどうやっていくかなーという「楽しい気持ち」が大きいですね。おばあちゃんになっても続けられそうだなと思いますし。

 

美味しいものがあったら、自分ひとりで食べても美味しいけれど、一緒に食べる人がいたら余計に美味しく食べられるのと同じで、ひとりで弾くハープの時間というのは、わたしにとっては瞑想で、自分に戻る時間で、すごく大切だけど、それを誰かと一緒に共有することで、楽しみや喜びも増えるような気がしています。

 

(まり)布なぷきんの話のとき、ただ自分が使うんじゃなくて、周りの人にも伝えたくなったとおっしゃっていたのを聞いて、周りの人と素敵なもの共有していくことを楽しまれる方なんだなと思ったんですね。ハープの話も、自分だけが気持ちいいというのもありだけど、共有したいというか共鳴し合いたいというのをちずさんは、持ってらっしゃる方なんだなと感じました。

 

(ちず)自分は、こういう感覚が普通だから、それがどうとか思ったことなかったんですけど、そうなのかなって、わたしも思いました。


 

(まり)人生のなかで、ハプニングってありますか? もしくはハプニングが起きたとき、どうしているかとか。

 

(ちず)ハプニングなー、どうだろうな。ハプニングだらけやったのかもしれんなー。どうやってきたんだろう?

 

(まり)うんうん、ハプニングが起きたとき、ちずさんはどうされますか?

 

(ちず)ワタワタして、逃げたいようなこともたくさんあっただろうし。子供の頃なんてね、そういうこといっぱいあっただろうし。よくグレなかったなと自分で思うこともあります。結局は泣いて、わめいて、怒って、どうしたらいいんやろうって自分と向き合ってきたのかもしれないですね。誰か助けてって思って、こうやって学びを繰り返したりしてきたような気がします。

 

(まり)ハプニングが起きたときって、どうしたらいいか分からないときですもんね。

人生のターニングポイントって、いつですか?

 

(ちず)いま人生を折り返していると考えると、ちょうどいいところで出会ったなというのがハープですね。ひとつひとつ選択を積み重ねて、その都度、例えば大学で大阪に出てきたとか、就職を大阪にしたとか、結婚したら大阪の人だったとか、子供を産んだとか、そしたら子供がジャジャ馬だったとか(笑) その都度、想像を超えていて。自分の想像できる範囲なんてしれているのかもしれないですね。とにかく想像できないことの連続で。誰かに言われてとか、敷かれたレールとか、学びのためではなく、はじめて自分の気持ちが傾くもの、本当に喜びを感じるものに出会えたという意味では、ハープとの出会いは、本当に大きかったかなと思います。

 

(まり)それ以前は、なにか楽器はされたことあったんですか?

 

(ちず)子供のときはピアノを少し、中学生になってからは吹奏楽部でクラリネットを。そこからは何もしてなかったんですけどね。

 

(まり)子供のころは音楽に触れる機会が多かったんですね。

 

(ちず)そうですね。そういえば、祖父は歌うことが好きで、お酒が入ると踊りながら陽気に歌っていたのを思い出します。母自身もピアノを習っていたので、わたしにも習わせてくれたりクラシックコンサートに連れて行ってくれたりしました。今まで気づかなかったけど、自然と音楽に触れられる環境だったんですね。

 

(まり)管楽器から弦楽器にトキメキがあって。

 

(ちず)弦楽器なんて、したいと思ったこともないですし、興味があったわけでもなかったので不思議ですね。皇太后さんが弾くものだと思っていたので、身近な楽器ではなかったんですけどね。

 

(まり)人生において、大事にしていることってありますか?

 

(ちず)一期一会。ご縁を繋いでくれた縁。いまは疎遠になっていたとしても、出会った人には思いを馳せる瞬間がありますね。例えば一筆書くときや年賀状を書くときもその人に意識を向けながら。やり取りの中で、お客さまだった人と仲良くなって繋がって活動が広がったり、ということもありますね。そんなに器用にお友達をたくさん作って、というタイプではないんですけど、やっぱり誰かのご縁が繋がってきたことが今になっていると思うので。そんな風に誰かを思う気持ちを今度は自分にも向けたい。自分はどうしたいのかなとか、そういう気持ちをこれからはもっと大事にしていきたいと思いますね。

 

(まり)自分の本当に思っていることを大事にしたり優先できたときって、それだけで満足ですよね。

 

(ちず)そうですよね。いろいろ考えて、自分の気持ちを置いといて、こうした方がいいと頭で考えた選択をしがちなところもあるので、ハープと出会ったときみたいに、わーやりたいなとか、わーこれいいなとか、本当にそう思えるようなことから選択を。気持ちのいい演奏をしたいなと思ったら、自分もやっぱりそういう状態でいたい。それでようやく、一緒にいる人にも喜んでもらえるようになるんじゃないかなぁと思います。

 

(まり)ちずさんをご紹介してくれた恭子さんが、自分が陰陽でいう陽のエネルギーだとすると、ちずさんは陰のエネルギーで、静かな芯のある女性のエネルギーをすごく持っているとおっしゃってました。

 

(ちず)そうかもしれませんね。マクロビオティックで食というもので、細胞を生まれ変わらせたいというか、しんどいことの記憶が細胞に全部入っているような気がしていたから、生まれ変わりたくて、食生活ぜんぶ変えたいと思ってやっていたけれど、結果的に敏感というか、研ぎ澄ますという感覚もそのときに思い出させてもらったのかもしれないなと思います。


 

 


 

(まり)元々が敏感なんですね。

 

(ちず)これが普通だったので、分からなかったんですけど、会う人会う人に言われる言葉ですね。すごく敏感だからと言われるから自覚するようになりましたね。普通の人だったら感じないような感覚だよと言われたり。身体の反応も含めて、イヤなものを察知して避けるというのは、身を守るためにあったとは思うけれど、敏感さをこれからハープでいい方に活かせたらいいかなと思います。

 

(まり)元々の自分の質がきっとすごく合う楽器に出会って、それがまた相乗効果になっていくんだなという感じがします。

 

(ちず)そうなるといいなと思います。

 

(まり)次の方をご紹介していただけますか?

 

(ちず)植田幸子さんです。京都で旦那さんとパン屋さんを営んでいて。彼女のことを繋いでくれたのも、布なぷきんとハープを紹介してくれた親友なんです。

 

(まり)わー!すごい!

 

(ちず)幸子ちゃんは、見た目はふんわりしていて女性らしくて、とても柔らかい物腰であたたかい優しい人なんですね。でも内に秘めた情熱がすごくあって、若かりし頃はバックパッカーだったという。そんな風に想像できないんですけど。旦那さんの夢であったパン屋さんというのを彼女が背中を押して、実際に自分もお店に立って、4人のお子さんを育てているんです。見ていると子供に対する愛情、飼っている猫に対する愛情がすごくて。売っているパンやお客さんにもそうですね。そして植物が大好きで、植物のことを勉強していた方です。芯があって、しなやかで強くて愛情あふれる優しさがあって……という、行動力もあってバランスのいい素敵なお母さんでもあり、素敵な女性です。

 

(まり)すっごく楽しみです!ちずさん、素敵なお話、どうもありがとうございました‼︎


 

次回は、パン屋さんをされている植田幸子さんです。

 

小橋千珠さん、どうもありがとうございました‼︎

 

千珠さんのインスタグラム

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