焦り杉正子です | 祖母、南タカ子<下杉正子

祖母、南タカ子<下杉正子

思い出と、今と、これからと。


私は、個展やグループ展があると、ものすごく焦ってしまう。

まだまだ時間はあるにもかかわらず焦ってしまう。

友達は、みんなたいていどーんとかまえていて焦っているようにはみえず、まだぜんぜん描いてないと、きまってそう言う。

本当にまだ描いていないようだ。


でも、中学の頃みんな「私、、、ぜんぜん勉強してない〜」と、言っていたので、私も本気で勉強をしなかったら、テストが終わった休み時間にみんな集まって答え合わせをしているではないか!

ぜんぜん勉強してない。という嘘をみんなでついてなんだか女子の話にもついていけず、とてもつまらない中学時代を過ごした。
男子の話が聞こえてきてしまい肩が揺れて笑っている中学時代だった。

グループ展示に声をかけてもらうことも多かったが、自分の中でお応えできない時は、丁重にその旨をお伝えした。

そんなに深く考えなくてもよかったかなあと、今になって思う。

どんなときも、絵は自分との戦いなので、声をかけていただいて引き受けた以上、お応えしなければと焦るのであった。

落ち着いてくるのは、だいたい目安がついてきたらそう思う。

「下杉さん早すぎ!」と、言われる。

それは私が、焦り杉正子だからだ。