
私は、よく道を聞かれる。
ある日、スマホでラジオを小さめの音量で聞いていた。
少し離れたところにいるおばさん2人の会話の声がでかすぎてラジオより、聞こえていた。
私は、気になりつつも、約束の時間に遅れては、、、、と、思いながらどこの出口がいいのか、地図を見ていた。
おばさん2人の会話がよく聞こえてしまう。。。というか、聞いていたのかもしれない。
イヤホンをしていたので、まさかきかれないだろう。と、思っていると、、、
「今、ああいうので、すぐ乗り換えしらべられるらしいわよ」という会話が耳に。
思わず周りをみたが、地図を見て止まっている人は、私だけ。
とことこと、歩いてきて、腕のあたりを、トントン。
イヤホンをとると、、、「あのね、東京駅行きたいの。どうしたらいい?」
まるなげじょうたいの2人に、なんだか笑いそうになった。
さっきおばさんたちが話していたように、スマホをだすと、じーっと、手元を見ているので、なんだか焦ってしまい、気が動転。
操作法がわからなくなってしまっていると、、、、「今の時代って便利よねーーーーー。なんだってわかっちゃうよね。」など2人で世間話を始めたので、私の緊張もとけて操作法を思い出し検索。
乗り換えの駅を伝えると、、、、、
「え?その方法で来てないよ」
「1番早い行き方はそれなんですが、時間とか関係なしに安いとかの調べ方でまたかわってきますよ。」
「ちょっと、言ってみて。」
すごいずうずうしさに、笑いが込み上げた。
そばにあった、アナログ地下鉄路線図で、説明。
2人は、どうやって、ここまできたか、路線図を見て記憶がよみがえったようで、勝手に話し合い始めている。
結局2人ともが、納得したところで、一件落着。
満面の笑みで「ありがとうね。」と、去って行った。
こないだ、体調がおもわしくなかったが、どうしても行かなくてはならない用事があり、大門で乗り換えてエスカレーターをあがろうとすると、周りをやたらきょろきょろしているおばさん。
重そうなカートを持っているが、階段の方を選ぼうとしていた。
ちょっと目が合うと、、、、
「これ、こっちの階段と、エスカレーターってなにが違うの?」
「ホームの前方か後方かの違いですから、お荷物ありますし、エスカレーターがいいかと思います。」
「あー、そういう違いー。」
私の後ろにチョコンと乗って、ホームへ上がっていると、、、
「浅草いきたいの。大丈夫?合ってる?」
「浅草行きますよ。」
ホームにちょうど電車がきた。
「2つ目ってきいたんだけど。」
「え?浅草ってもう少し乗りますよ。」
そんな会話をしていたら、おばさんは、なんだかパニック状態な顔。
ぞくぞくと、電車に人が乗り込む。
「ちっょーと ちょっと ちょっと待って。」
私は待つことにした。
不安がるおばさんを安心させるため、スマホで調べていると、、、
「結局は八丁堀に行きたいの。」
あ、きっとおばさんの頭の中には、浅草線に乗り換えて、というところがつよくインプットされてしまったんだな。と思った。
「2つ乗って東銀座までて、日比谷線に乗り換えです。」
「じゃ、とりあえず、これでいいのね。」と、再確認。
「大丈夫です。」
「あら、あなた急いでないの?」
・・・・・・・待って、、、、のあの目されたら。。。。
急いでないということにし、ホームで会話。
大阪から来たと話して、地震があった日も仕事で東京にいたとはなしていた。マシンガントークしている間に忘れてしまいそうだったので、メモに乗り換え駅と何個目でおりて、日比谷線と大きな字で書いたのを降りる間際に渡した。
「あーありがとう。東京の人っていい人やな。また。」と、手を振る。
なんだか嬉しくなってにこにこして私も手を振った。
「あーーそうね、また。ってことは、、ないね。じゃあねー」
またと言ったままにしてほしかった。。。。
またって言ってまた会えないのは、わかってるけど、、、、、
ありのまますぎるおばさん。
ずうずうしいおばさんに、なんだかわからないけれど、癒された。