日々是口述60 | 「飛び出せ いろは」の愉快な仲間たち

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 只今の この一瞬に 全てあり 昨日明日の ことを思わず

 

突然「神に近づくには 波長を合わせればよい」の共著者 保江邦夫先生から「人生中今」の文字を書くようにご依頼を受けた。詳しくは省略するが、この言葉は太古から日本神道の本質の神髄であり、稽古中この心境になった瞬間に、誰でもの技が決まるとのこと。

 

この瞬間思い出した言葉があった。合気道開祖 植芝盛平翁の言葉である。

「合気道は常に天の浮橋の上に立って稽古せよ」である。

 

当時の山本は、まだ初心者であったためにこの意味が分からず、言霊学の権威島田正路先生にお聞きしたことがあった。

 

「私は武道のことは何もわかりませんが、多分「中今」の意味だと思います。相手と対峙した時、あなたの過去に積み上げた来た武道の技を思わず(過去)、相手がどう攻撃をして、どうかわすかも考えず(未来)、ただそこに無心で立つ。技にも頼らず、力にも頼らず。そこに起こる勝負は、天に任せて自然に動くこと」

 

この言葉が、これまでの山本の「中今」の観念であり、人生観、書法観でもあった。

 

「この「中今」の文字が書ける人は、山本しかいないのだ」と仰せられる。

またまた山本を舞い上がらせて、お受けする羽目になった。

保江冠光寺流柔術家元の合気の技が決まった一瞬であり、受け身を取った山本の、瞬間的(中今)快感であった。

感謝!!!