天に天意 地には光と言霊と
産土力で 命賜いぬ
長年患っていた母が逝き、天涯孤独となった20代後半のある日、突然風邪をひき3日間寝込んだことがあった。3日目には冷蔵庫の中の食べ物が何もなくなり、1日水だけで過ごしたことがあった。この話を親戚の伯母に話したところ、早速見合いをさせられ、とんとん拍子に事が運んで結婚にゴールとなった。それ以来、体調をくずして休んでも、せいぜい1日半ぐらいで回復していた。
ところが、今年、2月に入って誕生日の2~3日前ごろから風邪気味となり、三日間寝込んでしまった。「寄る年波には勝てないのかなぁ」などと、一人寝床で呟いていた時、ハッと気づかせられたのだ。自分の結婚のきっかけが、風邪で寝込んだことだった・・・と。
10代から始めた柔道で、20代初めにぎっくり腰となり柔道を断念。空手に転向して極真の大山倍達師とのご縁を頂きながら、肋骨に怪我をして泣く泣く空手を断念。そして人生観・武道観の全てを変えさせられた合気道へと導かれたこと。
そしてまた、2013年10月末頃、突然の歯痛から始まって腰痛となり、2カ月間も苦しんだ。しかしそのキビシイ腰痛の中で、(また腰痛だ。マタマタ何かいいことがある。いい出会いがあるに違いない・・・)という気持ちが、2か月間の痛みを耐えさせてくれていた。
そして、やっと痛みが消えたその年12月の暮れ。出逢ったのが、正に時の人として名声を博していた、身体運動科学者で理学博士でもあり、しかもプロの格闘家や武道家の入門が絶えない、冠光寺流家元・保江邦夫師だったのである。
これが山本の人生観、指針、座右の銘の如き想い「良いことが起こる、善きこと・人の出逢の前には、善き禊・浄化が起こる。それは必ず生命細胞の活性となり、霊性の昇華、運命の上昇が起こる」という言葉である。
「そうか、今回の風邪も、また良いことが起こる吉兆だ・・・!」