日々是口述㊹ | 「飛び出せ いろは」の愉快な仲間たち

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()を求め 合気の道を 示しゆく 

開祖の(こころ) 世にぞ広めん

 

 今年1月9日、いろは誦文の意味を示された時から、頭の中で何かが動き出したような気がする。すると2月、自分の誕生日数日前から、心身ともなる「禊」とも言うべき浄化が始まった。

 

合気道開祖・植芝盛平翁は、日々の稽古の中で多くのことを語られていたが、いろはについては、お聞きしたことはなかった。しかし、帰幽されてから数年後、合気道新聞の編集に係っていたころから気になりだした、開祖の詠まれた和歌(合気道道歌)に、次の衝撃的な道歌を発見したのだ。

 

「スのみこと 五十鈴のすがた いろはうた 大地の上を 正す さむはら」

 

 合気道道歌の中には、後にも先にも「いろは」が出てくるのはこれだけである。

「この歌こそ山本に残された歌だ」と(勝手に解釈し)、開祖の似顔絵を描いて、そこに「賛」の如くにこの歌を揮毫させて頂いた。

 

そして、この絵を冠光寺流柔術家元・保江邦夫師に差し上げた途端

「うわーっ、開祖は・・さむはらだっ!!」

と叫ばれて、それから何度も大阪の「さむはら神社」や、岡山の「奥宮」詣でをされ、お守りの指輪などが品切れになったりの、あの「さむはら神社」ブームの賑わいとなったのである。