2010年10月5日 読売新聞
富山市のセントラムに「日本鉄道賞」特別賞
富山市中心部を循環する路面電車環状線「セントラム」が、鉄道の発展に寄与した事業者や団体に贈られる今年の「日本鉄道賞」の特別賞に選ばれ、同市と富山地方鉄道が受賞した。
セントラムは、中心市街地の回遊性を高める起爆剤として、市が車両やレールなどの施設を管理し、富山地鉄が運行を担当する「上下分離方式」を採用し、昨年12月から運行を開始した。
<考察>
他の地方都市も富山市を見習い、地域の活性化につなげてほしい。
「上下分離方式」には以下のメリットがある。地方の小規模私鉄が大規模なインフラ整備を行うのは、一般的に困難である。そこで、施設管理・施工を行政が行い路線を広げ、運行を私鉄が担当することで、私鉄の事業規模が拡大され、雇用の機会が増える。またヒト、モノの流れも盛んになり、地域が活性化する。また、都市部で「上下分離方式」を採用することにより、都市内部の渋滞が緩和され、環境面、交通安全面でも有益である。
雇用悪化、環境問題等さまざまな課題が山積する現代において、富山市の活動は、それらの問題を解決する有効な策といえる。ぜひとも、全国的にこうした取り組みが普及すればと思う。