R6年8月16日(金) 晴れ

パンの大手・ヤマザキより、甲子園誕生100周年を記念して、ランチパック・甲子園球場名物グルメ「焼きそば・カレー・焼き鳥」が発売されています。

甲子園の名物は「カレー」である他、氷を割った「かちわり」や「アイスコーヒー」が有名。

当時はまだ珍しかったものが「ハイカラ」という言葉のもと、大流行した名残です。

これらは単なる名物というよりも「伝統」として表現した方が正しいのかもしれません。

 

今年は甲子園誕生から100周年にあたる記念大会です。

第1~2回大会は豊中グラウンド、第3回以降は鳴尾球場で開催された、全国中等学校優勝野球大会の人気は高く、1924年(大正13年)、阪神電鉄による枝川運動場が完成。

縁起の良い「甲子年(きのえねとし)」だった事もあり、甲子園大運動場と名前が変更。

元々、多目的運動場を目的に造られた為、グランドの形状は三角形で、両翼110m・中堅120m・左右の中間に至っては128mという広さでした。

こけら落としは阪神間学童運動会で、同年夏から優勝大会の会場となります。

 

1948年(昭和23年)学制の改定に伴い、それまでの「全国中等学校優勝野球大会」が「全国高等学校野球選手権大会」に改称する事になったことにあわせ、更にこの年の大会が第1回大会から数えて30回目の節目の大会であった事から、主催者である朝日新聞社が記念事業として、2代目の大会歌となったのが「栄冠は君に輝く」です。

作曲は「古関裕而」、作詞は「加賀大介」

古関は運動音痴で野球にも関心が薄かったとのエピソードがありますが、その軽快で気持ちを高めるメロディーは、青春を野球に捧げる学生にマッチしていると大評判。

今でも夏の甲子園大会が始まると「栄冠は君に輝く」が流れ、大会を盛り立ててくれています。

 

ところが・・高校野球中継を行うNHKは、第100回大会を記念して、福山雅治さんによる「甲子園」というオリジナルソングを制作。以後、故郷紹介を始め、流し続けてきた大会歌「栄冠は君に輝く」を封印したかの扱い。

これって、どうしたことなのでしょう??

こういった伝統に対し「新しい」だの「古い」だのという観点は必要ないと思うのですが。

NHKとしては福山さんの甲子園が、NHKとしての甲子園大会ソングだという言い分があるみたいですが、甲子園大会はNHKの為のものではない事を考えてもらいたいものです(怒)

もちろん福山さんの「甲子園」も名曲ですので、悪く言うつもりはありません。

でも、甲子園大会は歴史と伝統が支えている、日本人としての風物詩的存在です。

放送を一手に握るNHKが、一方的にNHK存続の一環として利用するというのはどうかと思いますが。

(紅白歌合戦もよい例。若者の支持層を取り込もうと、若者向け番組に路線変更した為、紅白は終了して欲しい長寿番組の上位に入るようになりました。夏の甲子園大会までも同じ路線にしないでほしいものです)

 

甲子園と言えば「カレー」と「かちわり」が有名。

 

第1回大会でのホームランは、外野の草むらに打球が入り込み、相手選手がボールを探しているうちに生還するランニングホームランでした。

第10回大会より球場は甲子園に。初めて甲子園で出たホームランは、田中市太郎(静岡中)による満塁本塁打(選手権大会史上初)でした。

優勝は広島商業。松本商業を3ー0で下しています。