R6年4月23日(火) 小雨
今年の初夏用・ヤゴを捕りに、愛媛県松前町の水田に行くと、よく捕れるのが「ミズカマキリ」です。
いつも行く小川にも多数生息。
ゲンゴロウは水生幼虫が泥の中に潜ってサナギとなり、その後、成虫となって這い出してきます。
カブトムシの遠縁と言われるように、このあたりの「変態」はよく似ています。
タガメは水生水草に卵を産み付け、その後、孵化した小タガメが続々誕生します。
昭和30年初期までは、田んぼに行けば「泥地」があり、コンクリート化されていない河川には水草が生い茂っていました。
人間が便利になる事とは、自然環境を破壊し、人間の使い勝手よい世界を築く事・・。
ゲンゴロウもタガメも、その沢山の生き物が姿を消しました。
そんな中、何故に一番早く姿を消しそうなミズカマキリが、こんなに沢山とれるのか??
今回は3匹のミズカマキリを飼育する事に。
100円ショップで購入したバケツに、ミズカマキリの足がギリギリつくくらいの水を入れ、適当に道端にあった草を入れたら完成です。
後は餌となるハヤ幼魚を入れるだけ。
しばらくは落ち着かないのか、自分に合ったポジション探します。
その後は本能任せ・・。
早速、鎌手を伸ばし、ハヤを捕まえると消化液を注入。
獲物は内部から溶かされ、吸いつくされていきます(怖)
実にシンプル。
だけに・・飼育が簡単で観察も簡単です。
ハヤの幼魚が捕まりました。
口の消化管から、肉を溶かす液が流し込まれます。
これだけ見たら「可哀そう」って人もいますが、このようにして生態系はバランスを保ています。
しばらくして見ると・・肉を溶かされ吸いつくされたハヤ幼魚は、ミイラのようになっていました。
餌のハヤ幼魚。いくらでも捕れます。