R6年4月23日(火) 小雨
愛媛県双海町を流れる某河川は下流から上流にかけ、小さな堰や滝壺が多数存在しています。
川幅が狭く、決して大きな河川ではないので、ウナギの数は期待はできませんが、たまに生き残った個体に上玉がいる為、狙うのであれば遡上物よりも、昨年の「居着きウナギ」の方が上物だと思っています。
ただ、あるウナギ研究家の話では、海で捕れるウナギと、河川で捕れるウナギを食べ比べると、海の方が美味しかった・・なんて声もあります。このあたりは個人の好みではないかと思っています。
さて・・寒々とした小雨の中、仕掛けを回収する為、AM5:00に現地入り。
毎日、起床はAM2:30~AM3:30頃。
睡眠時間は3~4時間でOKという体質なのか、特に苦も無く川の中・・です(笑)
流れ込みの横に生まれる「どよみ」を狙った結果、大物ウナギが捕れました。
このウナギ、色素が薄いのか、「黄金色」をしています。
ウナギは個体によって色が何種かにわかれます。
主に養殖物は「黒」が多く、腹は「白」って感じ。
天然モノだと「黒」「灰色」「銀」「マダラ」そして「黄色がかった黄金色」が多いです。
この理由として考えられるのが餌です。
これまたウナギ博士の話によると、甲殻類(エビやカニ)を好むウナギは、色素が薄い毛があり、小魚を好むウナギは、黒ずんだ色になりやすいのだとか。
まあ、ウナギがカメレオンのように、保護色に変わる話は聞いた事がないので、この話、意外と正しいのかもしれません(笑)
帰宅後・・捕ったら捕ったで飼育したい気持ちが起こりましたが、ウナギを見た嫁さんと11歳娘は・・「これで美味しいウナギが食べられる」と大喜び。
家族の多数決では必ず負けてしまいます(苦笑)
ウナギは今日一日、塩水で生かし、泥抜きと悪菌退治を行います。
田舎の山手に行けば、このような小さな滝壺や堰が多数あると思います。
幅も狭く、隠れる場所もない・・
誰もウナギが棲んでいるなんて考えません。
そんな場所に「居着きのウナギ」は潜んでいる事が多いです。
この手のウナギは縄張り意識が強いので、いるとしたら大物が一匹だけ。
「いるか・いないか」「捕れるか・捕れないか」の二者択一だけに、あとはやる気の問題ですね。
こちらが捕れた「黄金色」のウナギです。
光の関係で、倉庫内での撮影となった為、やや暗くなりましたが、明るい場所で見たら、もっと黄金色がくっきりします。
塩水に入れて、丸一日生かします。
そうすると皮膚や鰓に付着している不純物や悪菌がとれて底に溜まります。
2~3回繰り返すと、不純物が出なくなります。
俗に言う「泥抜き」の塩バージョンです。
海から遡上するウナギだからできる方法です。