ヴァン・ダイク・パークスのプロデュースするエッソ・トリニダード・スティール・バンドのアルバムがDVD付きで再発されていますが、素晴らしいですね

名盤扱いされてるように音の素晴らしさは言うまでもないことですが、映像もトリニダードのカーニバルの高揚感を切り取ったような素晴らしい映像で、アナログの粗い画質と人々の70'sな雰囲気が堪らなくハッピーで懐かしい感じがします。
スティール・パンのようにゴミであるはずの石油のドラム缶から楽器が産まれるということ自体が美しいファンタジーの様な気がします。
海外旅行が夢としか思えなかった時代、馬鹿でかい石油コンビナートがピカピカしていた時代、ケネディが生きていた時代、敵と味方がはっきりしていた時代、コカ・コーラの瓶がセクシーだった時代など、自分が体験していないはずの過去の出来事までが懐かしく感じられます。
足りないものが目に見えて、それに渇望できるなんて素敵なことです。
倒すべき相手が分かっていて、それに殴りかかっていけるなんて素敵なことです。
かつては未来が輝かしいものとして映っていたなんて記憶自体もやがて薄れていくんだと思います。
何かを失っていくことだけが人を人たらしめているなんて考えるのは感傷的に過ぎるのでしょうか?






