本日なんとあの「ザビエルコード」の著者甲山堅さんとご一緒に吹田市某所にある「山脇文庫」にてお話を伺う機会がありました。「ザビエルコード」は中川公ゆかりの豊後竹田市の推奨図書。物語の主人公「上笠五兵衛」は摂津国出身のキリシタン武将。甲山さんはその御末裔にあたられるかたです。五兵衛が語る北摂の戦国史・豊臣氏・古田織部の滅亡にまつわる謎!まさに戦国史に興味のある方、必見の書です。
また、ゆかりの竹田市ではキリシタンにまつわる事実が研究者の方によって明らかにされようとしております。詳細は「ザビエルコード」、また竹田市広報連載の「キリシタンミステリー」をぜひご一読のほどを!
『山脇文庫』のマスコット!?のフクロウ
さて、今回お伺いした「山脇文庫」を主宰する山脇さんは「中川史料集」に紹介されております「中川清秀公御内室の甥」にあたる山脇源太夫の末裔と伝わる方。源太夫は「白井河原の戦い」で和田惟政の軍奉行(作戦参謀)郡兵太夫を討ち取るなど手柄を上げ、池田恒興(信輝)、輝政公などに仕え、数々の武功を揚げた人物。源太夫とのつながりはちょっとわからないそうですが、ご実家には淀殿(茶々)が桃の花見に訪れたおり、褒美として頂いた櫛が残っているそうです。
白井河原古戦場跡(茨木市中河原)
源太夫は岡山藩に仕えましたが、在地に残った一族がいたのかもしれません。それが山脇さんのご先祖かも。
※山脇家には「荒木村重の乱」の後、(先祖が)武士の世に嫌気がさして在野に降ったとの伝承があるそうです。
甲山さんの推測では淀殿を警護した「豊臣奥庭衆」の一員だったかもとのことです。
現在の池田城跡
摂津池田氏の菩提寺・大廣寺(大阪府池田市)
山脇氏は摂津池田氏の一族。また楠正成の流れをくみ、池田城落城のおりに城主を助けて有馬へ逃したり、池田城奪還に活躍したりしました。『荒木村重研究序説 「大廣寺系図」』いわば裏方(忍者!?的)の働きをしていたわけで、その一族が淀殿の御庭番(ガードマン)のような役割をしていても不思議ではないとおもうのですが、いかがでしょうか。
豊後竹田にも山脇姓の方がおられるように伺いました。これも奥方(熊野田氏?)との関係からでしょうか。今後の研究が楽しみです。
ちなみに甲山さんのお兄様と山脇さんが同級生だったとは驚き!。人のご縁ってほんと不思議ですよね。甲山さんは子供の頃吹田にお住まいだったそうです。訪れるのはなんと半世紀ぶり。当時とはだいぶ様変わりしたとのこと。
知識豊富なお二人の会話に時間のたつのも忘れてしまいました。。。。