続きです。

 

脊振山系分割縦走の3回目は、脊振山~基山~天拝山。

脊振には脊振神社上宮があり、弁財天が祀られていることから、昔は上宮嶽、弁財天山、また廣瀧山とも言われていた。

神功皇后が神事をし、市杵島姫命神を祀ったとされている。

だが、彼女はその市杵島姫命自身だ。

 

高良神が饒速日命であり、その后の御炊屋姫=市杵島姫命。

 

 

では、「市杵島姫命を祀った」のではなく、彼女はここで山の神への神事をしたのだ。

国の安寧を願って。

 

脊振山頂、1055m。

 

(写真は、脊振山頂の上宮と
自衛隊レーダードーム)
 
前回は縦走なので西から峰を辿ってきた。
 

図1*地図はYAMAP
 
脊振へと向かうには、
★前回の図1の三瀬峠(真ん中の赤線道路と交わる所)から稜線沿いに歩き、金山~脊振と縦走するコース。
かなり距離がある。
 
★早良区からの登山口(椎原(しいばる)峠・車谷)から登るコース。
沢沿いで荒れてるけど、昔から使われているっぽい。
 
★今回行ったのは、下のコース。
脊振山頂から、坂本峠に下り、基山~天拝山。
 

図2*地図はYAMAP
 
スタート地点が脊振山。
(ここまで麓から20キロほどあるので、車で送ってもらった)
 
彼女は、この内のスタートから坂本峠の道を(反対から)歩いたと思われる。
真ん中の赤線が今の車道、青線と交わるところが坂本峠。
(10.5キロの地点から、脊振のある西(左)へ向かって歩くコース。
 
 
山頂で神事をしたという神功皇后は、麓から登っているはず。
車谷、椎原も考えられるが、道も荒れてて、急登の連続。
 
那珂川から向かうには、古道を歩いたと考えるのが普通だ。
坂本峠を越えて佐賀へ向かう古道(肥前・筑前街道)があった。
 
ちなみに那珂川はその「境」になる。
そこが岩戸地区だ。
那珂川の「岩戸」は、生きて機能していたのだ。
 
 
古道を行くなら、下の図3のコースが近い。
 
現人神社からだと、これに+10キロの48キロ。
標高差 2100m越え。
ちなみに富士山5合目」登山口から山頂まで標高差1400m。
富士山より標高差がある。
 


図3*地図はYAMP

 
古道の肥前、筑前街道の一部は、今は南畑ダムの底になっている。
 
図4*地図はYAMAP
下の標高線では反対から(右から左)登ってることになる。
 
古道に近いコースはこんな感じ。
オレンジ線。
 
肥前・筑前街道を通り、今の南畑ダムに出るところ(赤☆)から、一度下ってダムの底に沈んだ小川内集落を経て、再び登り、坂本峠へ。(歩きたかった~~!)
 
そこから脊振へ向かうには、坂本峠から、蛤岳を経て脊振山頂へと向かったと考えるのが一番妥当だと思われる。
上のオレンジ。
(蛤岳へ直接行けるルートがあったのかは不明)
 
だとすれば、距離は下から登って往復で55~60キロくらい。
那珂川八山制覇に匹敵する!
(ピストンだろうし)
 
 
この距離、標高差、身重で行けると思う方がどうかしてる。
山行する山友さんなら、一蹴される。
山舐めてるのかと。
 
「神功皇后は身重で山に登った」
 
その一言が、山に真摯に向き合う人達への、なんと失礼な言葉か。
彼女にたいする冒涜でもある。
 
山は身重で登れるような生易しい所ではない。
 
山を知らない、彼女を知ろうとしない、真実を知ろうとしない、机上の空論でしかない。
実際に歩いてみると分かる。
 
 
だが、「神功皇后は山に登っていない」
というのはあり得ない。
 
筑紫の山に登ったからこそ、これだけの伝承が残っている。
それが神事であり、どれだけ重要なことであるか、どれだけ大変なことであるか。
だからこそ、消すことができない事実として、残されるのだ。
 
 
山に登って神事をした。
では、身重ではないことは明白だ。
 
では、仲哀天皇の御子を宿してなかったことになる。
彼の存在自体、不確かなものにもなる。
 
 
それでも消せない、重要なことであったのだ。
 
おそらく、「彼女がその山に登って神事をした」ことが、土地にとって重要なことであったと推測できる。
それを後世に残さなければならなかった。
だから、消せなかった。
 
伝承の中には真実がある。
いくら変えられようとしても。
 
重要なことは、決して歪められないのだ。
 
 
< 大和の山行 >
 
好きでなければ山を登り続けることはできない。
登り続けたら、必ず好きになる。
 
だか、大和では一つも登っていない。
だから、大和では山に登る程、長くはいなかったのだ。
 
彼女はその後も筑紫で生きていた。
あきるほど、山に登り続けていたのだ。
 
高良玉垂宮神秘書にある、高良神(住吉・祇園神)と夫婦。
二柱は筑紫神。
祇園神の元、祇園山古墳に眠る
 
それが、真実。
 
 

 

 

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