続きです。

 


脊振山系分割縦走の2回目は、雷山から脊振山。

 

  
雷山にも神功皇后の伝承がある。
中腹にある層々岐野(そそきの)という草原で、羽白熊鷲退治の兵を集めたとされている。
(上の写真が層々岐野)
 
だが、これには幾つかの疑問がある。

*羽白熊鷲がいたとされる朝倉から雷山まで、今の道のりで往復約160キロ。
こんな遠くの地で兵を集める根拠がない。
 
*層々岐野はその朝倉の方だともされている。

*浮嶽の白龍の子の為だけに、こちらへ来たというのも無理がある。
(浮嶽は身重では登れない山)


それらの疑問が解消される、理由が一つあった。

昔、雷山の頂上付近は魔所と呼ばれ、村人が近づかなかったという。
頂上に鬼がいたという伝承もある。
 

                                                   

神功皇后は、この山にいたその「何者か」を退治する為に来たのだ。

 


地図1*雷山~脊振縦走

地図はYAMAP

 

左(西)側の赤丸が雷山頂上。

頂上の前の少し平らな場所(地図2の2の箇所)に、雷山上宮がある。

神功皇后が「天神五代、地神七代」を祀っていた。


これは、大根地山のご祭神と同じ。
羽白熊鷲を退治する為に祀られたものだった。

 

上宮

 

では、雷山山頂にも羽白熊鷲がいたのだ。

それが「雷山の鬼」。

 

ゆえに、彼女はここに神を祀ったのだ。

 

 

浮嶽には名を変えられた高良神が祀られていた。
彼らは共にこちらへ来ていたのだ。

 

羽白熊鷲は何カ所にも現れていたことになる。
それが高良玉垂神秘書で、異類と呼ばれるもの。

 

層々岐野には村があったという。
その地の者が兵に加わって、雷山山頂の「鬼・異類」を退治した。

それが真相であろう。

 

 

(地図2*雷山山頂周辺
*地図はYAMAP)


 1の紫で囲ったのが、雷山の層々岐野。

 

雷山登山口から登り、2の上宮を経由して1の層々岐野へ行き、雷山頂上(右下の山マーク)へ行くならこのコース。

 

片足幅もないような道や鎖道、這って行くような道もある。

こんな道を身重では通れない。

途中にある三角の赤いマークの道は、後の車道。



右側(東)の赤丸が脊振山頂上。
脊振山にも神功皇后は登っていた。

 

 

( つづく )

 

 

*記事内の考察や写真、イラストなどの無断使用はご遠慮ください。

 

 

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