日曜日の朝。
残り二週間となり、クリスマス・ツリーと
駅舎のイルミネーションの準備にとりかかった。
商店会事務室にとってあったツリーのオーナメントや、リース、キラキラのリボンが見つかった。
商店会の寄付金と市の補助金でLEDのイルミネーションを購入した。
もし今年で最後のクリスマスパーティーでも、商店街で再利用できる。
鉄の町のアピールになることは予想できた。
ツリーは高さ5mの円錐に丸めた鉄板で、
ソフトクリームのコーンを逆さにした様な形を作った。
中には七色に変わる電飾を入れ、鉄板に穴や、ハートマークを切り抜く事で光が漏れる。
外側は金色で、ラメのフレークをまぶした。
オーナメントは各自で、マグネット付きのフックに掛けて、好きな場所に貼れる。
円錐の先端は星ではなく、回転するミラーボールで、投光器の光を反射してツリーをきらめかせるはずだ。
イルミネーションはボランティアと大工で、大きなホチキスの機械で留めていく。
アイアンラボは市が補助金を出してくれて、梅屋に泊り、朝からリースを作った。
商店会はロータリーの屋台の配置と、ゴミ箱の場所、仮設トイレの場所を決めていた。
着々と駅は生き返っている。