鉄の園 18 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

その翌日
日曜日の朝。

残り二週間となり、クリスマス・ツリーと
駅舎のイルミネーションの準備にとりかかった。

商店会事務室にとってあったツリーのオーナメントや、リース、キラキラのリボンが見つかった。

商店会の寄付金と市の補助金でLEDのイルミネーションを購入した。
もし今年で最後のクリスマスパーティーでも、商店街で再利用できる。

鉄の町のアピールになることは予想できた。
ツリーは高さ5mの円錐に丸めた鉄板で、
ソフトクリームのコーンを逆さにした様な形を作った。

中には七色に変わる電飾を入れ、鉄板に穴や、ハートマークを切り抜く事で光が漏れる。

外側は金色で、ラメのフレークをまぶした。

オーナメントは各自で、マグネット付きのフックに掛けて、好きな場所に貼れる。

円錐の先端は星ではなく、回転するミラーボールで、投光器の光を反射してツリーをきらめかせるはずだ。

イルミネーションはボランティアと大工で、大きなホチキスの機械で留めていく。

アイアンラボは市が補助金を出してくれて、梅屋に泊り、朝からリースを作った。

商店会はロータリーの屋台の配置と、ゴミ箱の場所、仮設トイレの場所を決めていた。

着々と駅は生き返っている。