モトロイドⅡ〔68〕甘い罠 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

その頃、モニター室では


トド男がモニターを見ながら、コントロールパネルを操作していた。

「駐車場付近のカメラが映らねぇ。
  クソッ、クソッ、これも、こっちも。」

ペットボトルのコーラをグビグビ飲んでストレスをまぎらわす。

「あの萬田の組長どこ行きやがった。
  運の良いヤツだ。」

短い太い指のスナックの粉をしゃぶり、キーボードを叩く。

「おい、カマ太郎、来てくれぃ。」

スピーカー
『カマ太郎って誰よ、たくぅ。
   私は美和子組長にあこがれてここに来た美奈子よ、覚えなさい。
   ピコ太郎に少し似てるけど、そりゃ似てるけども』


《ブツ、》
トド男は通信を切る。
「あー、声だけでもキモい。」

《ガチャ》

「早いな、聞かれてないだろな。」

「何だここは?」
萬田の組員だ。

トド男
「うっ。」

組員は拳銃をトド男に向ける。
「モニター室か。
  ここで俺達を監視してたんだな。
  4階に仲間がいるぞ。

  頭に赤い点が付いてる。
 (メタルギアの!?みてぇだな)

  おい、デブ。どけ。」

トド男
「これは、ゲームですよぉ。
    ただのゲームですからぁ」

組員
「ゲームだ?
   これはすばらしいシステムだ。
   ここを乗っ取ったら使わせてもらおう。」

トド男
「それは、ムリですよぉ。」
こっそりコーラを引き寄せ、残りのメントスを投入。

しっかりキャップをしてコントロールパネルに投げた。

組員
「コーラ?」


トド男はドスドスと廊下に逃げた。


《ポフッッ‼》
組員
「うはっ!
  コーラが破裂した!
   ベトベトだ。

   お、おい!
    モニターが消えていく。」