モトロイドⅡ〔69〕萬田 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

萬田組長は業務用エレベーターを見つけて1階を通り、搬入口から外に出た。

3階のマシンガン部隊にも見つからず、カメラにも写らなかった。

屈みながら生け垣まで進み、刀でそれを伐り開いた。

この真上には渡り廊下があり、マシンガン部隊が見張っている。

《ジャボ、ジャボ》
池に入り、渡り廊下の真下を歩いて駐車場に向かう。

階段から飛ばされてきた組員と渡り廊下から落ちてきたマシンガン部隊の一人が倒れていた。

マシンガン隊員
「う。おのれ。」
池の中のマシンガンを手探りで探す。

萬田
「これか?」
先にマシンガンを拾う。

《ドスッ》
ストックでぶん殴り、マシンガンを持ってまた歩き出した。

《ザブ ザブ ザバァ》
池から出ると、靴の水を捨てて靴下を脱いでまた靴を履いた。

鉄の外階段へ向かう。

ここで状況を伺った。



裏庭の応援の組員は撃たれている。


駐車場の中は

車に轢かれた組員が倒れている。


音を立てずに2階へ登る。

隼人の車がバックで突っ込み階段をふさいでいる。

その車の下の、階段とシャーシの隙間から様子を伺った。


大きな黒いSUVが1台。

自分の専用車が冊の前に停まっている。

中に幹部の男が一人。

その車のそばにドライバーだった男が一人。


知らない男(隼人)が一人。

それに、着物の、本物の女組長だ。

「よし、下の車で突進してやろう。」




1階に降りて、倒れている組員を起こす。

組員
「親分!すいません。」
SUVに踏まれた脚を押さえる組員。

萬田
「シー。静かに。
   みんな、大丈夫そうだな。
   どうした?」

とても大丈夫そうでない組員たちが、自動運転のSUVの話をした。


萬田
「おもしれぇ。女と一緒に頂こう。

  2階に車で突進するぞ。
 お前はこのマシンガンを使え。

  心配いらねぇ。
  その変な車と男が一人しかいない。
 
  女をシャブ漬けにしちまえば、

  ここは俺の城だ。」


早速、組員の車に乗り込んだ。

マシンガンの銃撃手は箱乗りだ。