モトロイドⅡ〔67〕ドリブル、シュート | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

《ブシャゴン》
黒い闘牛のアタックは止まらない。

ドライバーはハンドルから出たエアバッグを手で退けてドアを開けようとしている。



ついに、駐車場の端まで押されてしまった。

そこには1台のセダンが駐車してあり、その後ろはパイプの冊がある。

《ブオオオーー》
SUVは一気に押し出しにかかる。

《ドヒュッ》
駐車してある車にセダンのリアバンパーが当たり、
《ビェーーッ》
盗難防止のアラームが鳴り出す。

車止めを乗り上げ、冊を押している。


《ガゴーン》
冊が破られた。

後ろの車は後輪まで外に出てしまった。

《グゥーク、ク、ク、》
フロントが浮き上がる。



ドライバー
「ひゃあ。」

ヤクザ
「わかった、勘弁してくれ。
    組長さんは降ろすからっ。」


隼人はヤクザの車のボンネットに飛び乗りスライディングして反対側へ降りる。

《パン、パン》
運転席のドアに2発発砲。

ドアを開けて、ドライバーを引きずり出すと運転席へ乗り込んだ。

ヤクザ
「何してる。こっちも開けろ。」

隼人
「黙れ!そんな暇あるか!」

《ゴオォォオ》
SUVが向かって来た。

これはシュートなのかもしれない。


隼人
「来い!」

《ドシュッー》
セダンは押された。

玉突きで後ろの車は落ちて行った。


《キョホホホォーーア》
セダンは冊ギリギリに横向きに止まった。


隼人が目一杯右にハンドルを切ったのだ。

すぐに降りて、運転席の後ろのドアにまた2発発砲。

組長を降ろす。


ヤクザ
「引っ張ってくれ!」
手を差し出している。


すると女組長が近寄る。

隼人
「え?」


《ピシンッ》
強烈なビンタ。

ヤクザ
「は?」


女組長
「ひっぱたいてくれって言わなかった?
 
  ちょっと爆音聞きすぎて、
     耳がおかしくなったのかもね。」