91 下山 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

カプセルは楕円形でペンケースのような形状だ。

本来は透明なのだが、迷彩のカッパを被せ、テープを巻いた。

山道に見事に紛れていた。

カプセルは、一行から距離をおいて付いていく。

高井の前の原島は、高井を振り返り頷いた。
高井の先のカプセルの様子を見ていた。


社を過ぎた。
屋根のアンテナは無事だ。

割れた飴玉がある。
山の入口まで降りてきた。

アスファルトの道路に着いた。

黒いバスが来る。

あの光景を思い出したのは俺だけじゃない。
ヨーコさんも目を反らしていた。

あの状況になってしまった。

誰も抵抗しないでくれ。
そう願う。

首輪に汗が垂れた。

ピッカーが運転手に敬礼した。

バスのドアが開く。