90 ピッカー | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

ピッカー部隊がマンツーマンで付いた。

皆、壁に両手を付き、両足を開いて立たされた。

ボディチェックだ。

身体を服の上からなぞられ、武器が無いか調べる。

真夏の軽装なので時間はかからない。

データカードとウエラブルはバレていない。

遂に防空壕から出された。

日は傾き、夕焼けになっていた。

木々の間からオレンジの光が皆を照らし、反対側に濃い影を作る。

一番後ろに並んだ高井。

この夕焼けは味方になった。


≪シュ シュ シュ≫
遥か後方

高井の歩幅と一緒に動くカプセルがある。

ピッカーには気付かれてない。


ボディチェックは予想していた。
だから、靴とカプセルをワイヤーで繋いでおいたのだ。

カプセルは木々に当たりながらも、中身を守っている。