フエさんの部屋に腰を降ろした。
自己紹介がまだだ。
「私の名前は、英幸。
英雄の英に、幸せと書いて英幸だ。」
わかるかな?
「オッサマはヒデユキさんね。」
ヨーコ
「auのa?幸せ?」
フエ
「いいのよ、オッサマで。」ヨーコ
「あ、うん。オッサマでいい。」
覚える気ないんかいな。
「オッサマ、これからどうするか?」
フエが身を乗り出す。
「あ、そうだ。
ラジオを聞いて欲しいんだ。」
ラジカセをスタンバイ。
中国人なら中国語がわかる。
「なんて言ってるの?」
ヨーコ
「エイジア軍が太陽国を浄化する時、その民衆は救われ感謝する。
今、一時の抵抗があれど、民衆の為に急いで浄化せよ。
みたいなこと。」フエ
「エイジア軍…アジアか。
浄化とはなんだ。」
「軍…やっぱりテロじゃない。
これって、戦争!!」
ヨーコ
「戦争か。一方的にやられてるな。」
「中国人が戦争を?」
フエ
「わからない。
こっちの放送局は…韓国語だ。」
「北朝鮮からは飛翔体が」
ヨーコ
「自衛隊の留守を狙って、アジアの国が一斉に攻撃か!」
ついに長い平和は終わったな。