どうなったろう。
ここからでは様子がわからない。
川の水の音も聞こえない。
救急車をここで待つわけだったが…
もう待っていられない。
車に戻ってハザードを消した。
車で河原に降りて行く
救急車が来たらクラクションを鳴らせば気付いてくれるだろう。
ヘッドライトが河原を照らす。
ザバザバと水の音。
「コフィーっ。」
「ここです。」
車を飛び出してコフィの所へ急ぐが、砂や石に足をとられる。
コフィが大人を担いで川からあがった。
「大丈夫。
この人、生きてます。」
「本当に!?。
良かったぁ。」
一気に力が抜けた。
橋を見上げると途中に木が茂っていた。
これがクッションになったのか。
コフィが男性をライトの前に寝かせる。
脈拍 体温をスキャンしているコフィ。
服と顔が引っ掻き傷だらけだが命に別状無し。
三カ所に骨折あり
とコフィが診断した。