83《店番》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

あれから1ヶ月

強盗事件は未解決のままだがグロックと現金は押収された。

あの日、家に帰った俺はカミサンのウマい飯にありつき、その後、二時間の説教タイムをこらえた。

子供達を抱き上げると、少し重くなった気がした。

『あのね。うっぴぃがね。そんでね。あーでこーで』

『うんうんへーそー』

賑やかだ。
普通の日常に戻ったんだ。


『あなた、ぷにゃぶうのパンツ知らない?』
カミサンがキーホルダーを見ている。

『え?知らない』


あの日から店番は楽しい。

YAーIさんお兄さんの傑作ドールハウスで2人を飼っている。

あ、こいつら?
仲いいよ。

あれから気絶から覚めると、お互いに、抱き合って喜んでたよな。

自分が死ななかったこと

をじゃない。
相手が生きていたこと
をさ。

泣けるぜ。


『おいマスター。飯まだかよ!』

『早く食わせろボケが』


レジ横のガラスケースの上で手招きしてるぜ


『くらえドライヤー攻撃』
ホガァァ

『あぢぃ』
『やめろボケ』

かわいいヤツらだ