84《テンイチ》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

ウィーン

自動ドアが開く

常連客の警官が入ってきた。

『いらっしゃいませぇ』
2人を引き出しにしまった。

常連は仁王立ちしてこう言った
『小山公一。強盗の容疑で逮捕する!』

『お、おい。
防犯カメラみたろ。犯人はスポーツカーの‥』

『なぁんて、言ってみたかったなぁ。』

ズコ
俺で遊ぶな。

『今日は、ミニ四駆を取りに来た。』

やっべえ 忘れてた。

『あ。あ、そう。
ミニ四駆もいいけどさ、ラジコン始めない?』

『ラジコン?けっこう高いんだろ~』

『決められたコースを走るより、自由度があっていいよぉ。
これ、テンイチのフェラーリ。負けとくよ』

『テンイチ?』

『ああ。
10分の1スケールね。
こっちはハチイチ。
8分の1
デカいっしょ!
コイツに轢かれて骨折した奴がいるぜ。』

『カッコいいね。
で、俺のミニ四駆は?』

『………無い』