あれから1ヶ月
強盗事件は未解決のままだがグロックと現金は押収された。
あの日、家に帰った俺はカミサンのウマい飯にありつき、その後、二時間の説教タイムをこらえた。
子供達を抱き上げると、少し重くなった気がした。
『あのね。うっぴぃがね。そんでね。あーでこーで』
『うんうんへーそー』
賑やかだ。
普通の日常に戻ったんだ。
『あなた、ぷにゃぶうのパンツ知らない?』
カミサンがキーホルダーを見ている。
『え?知らない』
あの日から店番は楽しい。
YAーIさんお兄さんの傑作ドールハウスで2人を飼っている。
あ、こいつら?
仲いいよ。
あれから気絶から覚めると、お互いに、抱き合って喜んでたよな。
自分が死ななかったこと
をじゃない。
相手が生きていたこと
をさ。
泣けるぜ。
『おいマスター。飯まだかよ!』
『早く食わせろボケが』
レジ横のガラスケースの上で手招きしてるぜ
『くらえドライヤー攻撃』
ホガァァ
『あぢぃ』
『やめろボケ』
かわいいヤツらだ