74《ポケッタブル》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

『何か文句でも?』
タトゥー男がポケットを叩いて笑ってやがる。

『いや。本当にすみません』
丁寧に頭を下げる山さん

『わかりゃあいいよ。じゃあな』

奴行っちまうぜ


『さて。
じゃ、がんばれよ』

『え?』

俺を奴のポケットに忍ばせた山さん

なにぃぃ!

笑顔で手を振る山さんが遠くなる。



ポケットの中で揺られる。

近くの薬局の駐車場に来た
あのスポーツカーだ。

車に乗り、走り出した。

このあと

グッディマートに寄り弁当を買っている。

『お弁当温めますか?』

笑顔のかわいい女性店員

『おう』




この野郎が強盗ですよ

教えたい。