75《アジト》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

アパートに着いた。
アジトってやつだ。

駐車場にスポーツカーを止めコンビニ袋を下げ部屋に入って行く。


ソファーに座り、テレビを付け、ジャンパーを脱ぎ捨て、弁当を開く


いい匂いだ。
腹減ったなぁ。

ポケットから這い出した俺

奴はガバッとジャンパーを掴み、ポケットから桐の箱を出した。
テーブルに置いて眺めながら弁当を食っている。
『きたねぇ石だな。価値あんのかよ』


確かにもう、お地蔵様には見えにくい。


ブィィィン ブィィィン
奴のケイタイだ。マナーモードのバイブレーション

メールらしい。

『アイツ来ねーし』
と書いてある。

発信者がワタルとある。
ピアス男はワタルとわかった。

コイツの名前もわかったぜ。

後藤 健一

ボクシングのトロフィに書いてある。


ボクサーかよ!