パスカルの名誉欲『パンセ』B版150

ロシュフコーの傲慢『箴言集』Ⅴ版35

 

以上二つは、自分自身を含めた人間に共通することの前提理念を示している。他者の名誉欲や傲慢を批判する自分自身についても当てはまる事柄であり、何やらジャンセニスムの堕落や原罪に基づいた雰囲気にある。(当時の才女を含めたサロンにはジャンセニウムの雰囲気にあったと思われる)

 

スピノザも『エティカ』四部定理20から25などで自利欲を人間共通の前提理念としているが、そこにはフランスのジャンセニスムの雰囲気は感じられず、スピノザの場合は謙虚や同情や我慢についての新たな解釈が控えているのだ。(パスカルやロシュフコーも同程度に達している)

またデカルトも『情念論』二部 186で憐みに自己自身の利得なるものを個別案件にて示唆してはいるが、人間共通の前提理念として示すところまでには達していない。

 

デカルト 情念論 1649

ロシュフコー 箴言集 1665

パスカル パンセ 1670

スピノザ エティカ 1677 

『信頼は 無知、不可知、あるいは謎の共有から 始まる』


友蔵の心の俳句に負けないやつが閃いたぞ


『人生とは 各人それぞれが謎を遺し そしてそこから立ち去ることである』