虹色スタジアム -770ページ目

肉じゃが神話

じゃがいも


どうして男の人は「肉じゃが」が好きなの?


好きな料理アンケートを見ると
カレー、ラーメン、焼肉、ハンバーグ、パスタと洋食類が並ぶのに
彼女に作ってもらいたい料理ランキングや
彼氏に作ってあげたい料理ランキングでは
相も変わらず上位に入ってくる肉じゃが。
レトルト食品やコンビニ弁当、お惣菜屋さんがますます充実し、
「お袋の味」が死語になりつつあるというのに
これってどうして?


そのデータが本当なのだとしたら、たぶんそれは
独身男女の中に「肉じゃが=料理上手=家庭的」の図式ができているから。
「料理好きなんですぅ」と話すグラビアアイドルが
得意料理として挙げるのは8~9割方「肉じゃが」。
「私って料理上手なの。意外と家庭的でしょ」アピールに他ならない。
かく言う私の中にも
「肉じゃが=料理上手=家庭的アピール」のイメージはある。
アマノジャクの私はそれを敬遠して、これまで絶対に作らなかった。
彼氏にも友だちにも、そして自分自身にも。


しかし1人暮らしももう9年目。
20代も後半になってそんなイメージに捕らわれている場合でもないな。
ってことで作ってみました。肉じゃが。

そこでまた疑問。なぜ、これができたら料理上手?


だって、実際とってもカンタンだもの。
野菜と牛肉を切って炒めて、あとは煮るだけ。
ビーフシチューのように
牛肉や赤ワインの質や煮込み時間で劇的に味が変わるものでもなし。
味付けもレシピどおり作ればできちゃうのだから、失敗する方が難しい。
それじゃあ、なぜ?


材料も味付けもシンプルだからこそ違いが際立つのは確か。
肉じゃがって、"どれだけ母親の味に近いか"が
おいしさの基準の気がするから
「肉じゃが=料理上手」と結びつけるのは難しいけれど
「母親=家族=家庭的=料理上手」なら、
正しい・正しくないは別として、流れとしては理解できるかも。


しかし、ここでまたまた疑問。なぜ、肉じゃが?

筑前煮でもきんぴらでも、ロールキャベツだっていいじゃない?

男爵芋でホクホクに煮あがった肉じゃがを頬張りながら考えたけれど
箸が進むばかりで、答えらしきものは導き出せず――。

ただ、1つチラリと思ったのは、刷り込みかなってこと。

気づけば私の中にもあった「手料理=肉じゃが」の図式。
そう、私に一番最初にその情報を吹き込んだのは
「結婚っていいものだよ」と幸せ顔で語る新婚の友人でも
「早く孫の顔がみたい」とせっつく母親でも
「料理上手なら夫は浮気をしても必ず戻ってくる」と説く細木数子でもなく
おそらく雑誌。


「肉じゃがで、男のハートをがっちり掴む」
「男は、こじゃれた料理より肉じゃがのような家庭料理にグッとくる」


女性なら、少なくとも1~2度はこんな特集を目にしているのでは?


かつて、好きな料理の上位に家庭料理がズラリと並んでいた時代があったのでしょう。
そして、肉じゃがが首位に立っていたこともあるのでしょう。
しかし時を経て家庭料理たちは1つ、2つと姿を消し、
洋食が取って代わっていった。
そんな中どういうわけか肉じゃがだけが残り
「家庭料理=肉じゃが」
「彼氏に手料理=肉じゃが」という図式が完成。
そうしていまなお、イメージだけが一人歩きしている。そういうこと?


うーん。どうなんだろう。
肉じゃが神話の真実。


でもきっと、分からないからこそ「神話」で
「神話」だからこそ消えていかないんだろうね。たぶん。


最後に。
「肉じゃがが得意」と豪語する料理上手のオンナ友だちも
「彼女に作ってもらうなら肉じゃが」と答えるオトコ友だちも
私にはいません。

9度目のワールドカップ

賀川さんの、9度目のワールドカップの旅飛行機がはじまりました。

大会の開幕は9日ですが
賀川さんのスタート地点は7~8日に開催されるFIFA CONGRESSビル
つい先ほど空港から「行ってきます」コール携帯が入りました。
飛行機は9時50分発。
ゲート前の公衆電話からとのことです。

出発が近づくにつれ準備や片づけであわただしくなるのを
「しんどい」と言いながらも楽しんでらした賀川さん。
昨日はだいぶお疲れの様子でしたが
先ほどの電話の声は、はやる期待が抑えられないといった感じで
心はすでにドイツ。うらやましいっ!

本当は全日程に着いていきたかったのだけれど
今回は日本国内でバックアップ。
「2010年南アフリカ大会は、見たい試合だけ厳選してノンビリ回るよ」
ということなので
次はお供させてもらうつもりです。
それにしても、早くも次回大会のことを考えているとは…
ちなみに、4年後の2010年の賀川さんは御歳85歳キラキラ
お話によると、94年大会には
90ン歳でいらしていた記者の大先輩がいたとのこと。
ご家族に付き添われ、取材というより観戦だったそうですが
賀川さんがお会いしたのはそれが最後だとおっしゃっていました。

古い記者仲間やFIFA関係者との再会も、
賀川さんの旅の楽しみの1つのようです。

松子のススメ

映画『嫌われ松子の一生』

笑いに行ったつもりが
いっぱいいっぱい、涙して帰ってきました。


「下手くそ!女優辞めろ」

主演の中谷美紀が
中島哲也監督にそう罵倒され、降板まで考えながら
演じきった"松子"という女性。
文字通り、体当たりの演技は一見の価値アリです。


「人の価値ってどれだけしてもらえるかじゃなくて
 どれだけして あげるかなんだよね」

これは劇中で、柴崎コウ演じる女の子が
自分自身に確認するように語った言葉。

"愛すること"
"愛されること"
そして"愛"について。
考えてみたい人も、今は考えたくない人も
いま 映画鑑賞を予定しているなら、この作品です。

金曜のレイトショーということもあり映画館は満席。
若い女の子から中年のサラリーマン男性まで、客層は幅広かったものの
エンドロールの途中で席を立った人は
おそらく1人もいませんでした。

P.S
衣装や美術、脇役・チョイ役のキャスティングも見所のひとつ。楽しめます。