藩校とは、内容や規模は多様だが、藩士の子弟は皆強制的に入学させ、庶民 の子弟は入学できなかった。後に、庶民に開放された藩校もある。広義では医学校・洋学校・皇学校(国学校)・郷学校・女学校など、藩が設立したあらゆる教育機関を含む。
全国的な傾向として、藩校では「文武兼備」を掲げ、7~8歳で入学して第一に文を習い、後に武芸を学び、14~15歳から20歳くらいで卒業する。教育内容は、四書五経 の素読と習字を中心として、江戸後期には蘭学 や、武芸として剣術 ・槍術 ・柔術 ・射術 ・砲術 ・馬術 などが加わった。
全国300諸侯あり、藩邸などにも設置されたが、主な藩校は38校。
藩校を前身とする高校は下記の通り。
高校名 藩 名 藩校名 創立
福山之館 福山藩 弘道館・誠之館 1786
米沢興譲館 米沢藩 興譲館 1853
会津 会津藩 日新館 1664
佐倉 佐倉藩 学問所・温故堂 1792
小田原 小田原藩 集成館 1822
成章 田原藩 成章館 1810
明和 尾張藩 明倫堂 1783
藤島 福井藩 明道館 1855
彦根東 彦根藩 稽古館・弘道館 1799・1830
篠山鳳鳴 篠山藩 振徳堂 1766
岡山朝日 岡山藩 花畠教場 1641
修道 広島藩 講学所 1725
鳥取西 鳥取藩 尚徳館 1757
岩国 吉川藩 養老館 1847
山口 岩国藩 山口講堂 1815
豊浦 長府藩 敬業館 1792
萩 萩藩 明倫堂 1719
松山東 松山藩 明教館 1828
修猷館 黒田藩 修猷館 1784
伝習館 柳川藩 伝習館 1824
育徳館 小笠原藩 育徳館 1870
明善 久留米藩 明善堂 1796
佐賀西 佐賀藩 弘道館 1781
唐津東 唐津藩 志道館 文政年間
大村 大村藩 五教館 1670
濟々黌 熊本藩 時習館 1755
以上です。
西郷さんの「私学校」迄書こうとしましたが無理でした。