皆さん、今日は。。
少し前に4本爪のフルエタニティリングのサンプルを作りましたと記事にしましたね。
4本爪ですからダイアを留める前はこんな感じでした:
一個のダイアに4本の爪ですよね。
この場合は爪を余程繊細にしないとこれから出てくる、一個の爪で両側のダイアを抑える共通爪より目立ち度が高くなって
しまいます。
私がメレダイアを買付に行っているバンコクの業者さんは、ダイアの研磨業者だけではなくタイ国内では小売りのお店を
展開されています。
中でも高級なショッピングモールの中にあるお店の雰囲気は、所謂スーパーブランドのお店にも引けを取らない高級感があります。
一度時間のある時にそのお店を見に行ったのですが、ショーウインドウに飾られてあるフルエタニティリングを見てハッと致しました。それがこれです:
「あれ、2段腰のフルエタニティリングやん」と繊細な作りだったのでいささか驚かされました。
これは一度私が作っているものと比べなくてはとの思いにかられ、この会社の大将に頼んでサンプルとして日本に持ってきました。
これはコンピューターと連動させた精密な切削加工機とかで作っていて手作りではないとのことでした。
よくよく見るとこれは4本爪ではなく共通爪でした。
2本を並べて比べてみますと;
右が私のところの4本爪で左がバンコクの共通爪です。(メレダイアの大きさが右の方が少し大きいです)
黒い矢印の爪は、上下のメレダイアに爪が掛かっていますでしょ。
赤い矢印は、一個のダイアに繊細な爪が4本掛かっています。爪の太さは共通爪より繊細であることがお分かり頂けると思います。
横から見ますと;
赤い矢印のところからは2本爪が立っていますが、黒い矢印は一本でしょ。
この2本を比べた時の私の正直な感想は、一般の方にはすぐにその差が認められないレベルと感じました。
やはりこの会社のメレダイアは非常に綺麗だし、枠に対して的確な直径のメレダイアが入っていますし”手ごわし”という
印象でした。
細かく観察しますと、私のところのサンプルは高さを2.5mmと低めに設定しているのに対し、右の方は2.9㎜と高めに設定されています。
そうすると2段腰の空間部分が右の方が大きくなっているので、その点では光をより取り入れられかと思いました。
(ブルーのラインで示している空間です)
ただ2.9㎜だと指馴染みにちょっと問題があるように思うので、次に作る時は2.75~2.80mm位にしてもう少し空間を広げればより輝くかなと思っています。
後は細かいところですが、共通爪は留まる位置がどうしても内側に入ったところになるので、メレダイアが連鎖しながらの
一個一個感が4本爪の方があります。
でも心して取り組まないと少しでも無難過ぎたり手抜きをすると負けてしまいそうな危機感があります。
ということでスーパーブランド達のフルエタニティはどんなだろうと調べてみました。
まずティファニーですが;
驚いたことにバンコクの業者さんのところと同じで共通爪の2段腰になっています。
下の画像のブルーのラインのところのように空間を取ってありこれだといっぱい光を取り入れられます。
ただ、黒い矢印のところに板を張り付けています。
ここにブランドのロゴを入れるのですが、折角の空間に蓋をした形になっています。皮肉ですね。
これはバンコクの業者さんと同じような精密機械で作っていると思われますが、そうなると後は素材の勝負となります。
さてどちらが綺麗のかな??
その他の”C”ブランドのは;(あれロゴが見えてる)
裏側に穴が開いてないし赤い矢印のところ2段腰にもなっていないですね。
それからHWは;
裏に穴(ブルーの矢印)はありますが、赤い矢印のところやはり2段腰にならず地金がダイアを覆ってしまっています。
よく「うちは最高のメレダイアを使っているので、これでも大丈夫」というセールストークが聞こえてきそうですが、
例え最高のメレダイアを使ってあったとしても間違いなく輝きが減じられます。
さあ、負けずに頑張ろう!!
アンレーおじさん
先月の23~24日と又親友のいる八ケ岳高原に行って参りました。
今年は雪が非常に少なかったとのこと、非常に好天気だってこんな画像が撮れました;
こんな風景が友人にとっては日常で私には非日常です。
人生色々ですね。。