出版社
祥伝社
初版第1刷発行
2015/10/20
言語
日本語
新書
225ページ
装填
松 照教
カバー写真
mabele8
(ALASAKA JIRO)
カバーモデル
WAKAMAN30号
定価
922円
ISBN-13
978-439621026
概略
市役所で働き
嘘を見抜く名人の
成瀬
20歳の天才スリ
久遠
喫茶店主で口達者な
響野
シングルマザーで
精確な体内時計を持つ
雪子
四人は
現金輸送車などの襲撃には
「ロマンがない」とうそぶき
「人を傷付けない」ことを
ポリシーにする
百発百中の銀行強盗
彼らの手口は、
「警報装置を使わせず、
金を出させて、逃げる」という
あくまでもシンプルなもの
最後に会った日から
数年が経ち
雪子の息子・慎一も
大学生としてホテルで
働いていた
今回もまたいつもの
響野の演説ありきの銀行強盗に
成功した成瀬たちだったが、
逃走する際に久遠が
警備員から警棒を投げつけれて
左手を負傷
たまたま
慎一が働いているホテルで
張り込んでいた
週刊誌記者の火尻政嗣は
下衆な噂に飛びつく
悪質記者
久遠が偶然彼を助けるために
火尻の部屋を訪れた際に
見せたケガによって、
事もあろうか
4人が強盗犯であると考えた火尻に
目をつけられてしまい、
それ以来
響野の妻には
振り込め詐欺の電話が
かかってきたり
雪子には当たり屋、
成瀬には
痴漢のでっち上げと
他の3人にも次から次へと
不審な人間が接触してくるように
当然それらの嫌がらせは
火尻が仕掛けた事
火尻が提示したのは、
4人の身元を暴露しない交換条件として
彼が違法なカジノで作った借金を
代わりに返済すること
そのまま火尻の言いなりになる筈がなく、
久遠は火尻を出し抜こうと
マンションを根城にして荒稼ぎをする
カジノグループのリーダー・大桑に
会いに行く
大桑は
祖母の形見の珍しい亀を可愛がる
心優しい若者だが
借りた金を踏み倒す客に対しては
決して容赦せず
どんな手を使ってでも
借金は取り戻す金貸し
一方、成瀬たちは
火尻の書いた記事で
人生を狂わされた、数多くの被害者と
コンタクトを取るうちに
アイドルの宝島沙耶も
その一人だと知る
沙耶は最近
失踪騒ぎを起こして
話題になっていたのだった
4人は火尻を
ジビエ料理店に連れてきて、
大桑の目の前で
祖母の形見の亀を食べさせたり
火尻に復讐を企てる
沙耶含め報道被害者たちと
手を組んだりするが
はたして陽気なギャングたちは
悪徳記者を前に
どのように戦うのか・・
第一章
悪党たちは
久々に銀行を襲い、
小さな失敗をきっかけに
トラブルに巻き込まれる。
いつものこと。
第二章
悪党たちは
降りかかる火の粉を払うため、
何がおきているのかを探るが、
払えば払うほど
火の粉がまとわりつく。
第三章
悪党たちは
事件の構図に気づくが、
相手の後ろでに回る。
第四章
悪党たちは
別の悪党から逃れるために
必死に行動するが
予定通りに物事が進まない。
感想
何気ないシーンが後で繋がる、
伏線回収の面白さは
伊坂ワールドの真骨頂
まさか、成瀬さん、
味方をも騙すなんて・・
今回も成瀬にしてやられたわ
亀は食べられた・・
と思いきや
ちゃんと久遠がお世話してました
カカトアルキ・・
伊坂さん、何でも考えるなぁ、
と思ったけれど
実在する昆虫でした
何を言われようが
聞く耳持たずの
響野のポジティブな性格
最高
動物マニアで癒しの久遠
大活躍
「こういう理不尽なことがあるのも
勉強だから」
「友達なんてね、
いなくてもいいんだよ」
「たくさん友達がいれば
幸せになれるわけでもないしね。
人を怖がらず、馬鹿にせず、
少し親切でいるだけでいいよ」
今年に入り再読した
シリーズ3巻
他に類をみない
絶妙なお喋りや
伏線回収は何度読んでも
きっと面白いと思う
そこが伊坂作品のいいとこ
3作目ももっちろん
面白くて一気読み
1話完結なので
どれから読んでも良いけれど
出来れば
1作目から読んだ方が
流れを掴みやすいので
より面白いと思う
シリーズ第1作
陽気なギャングが地球を回す
シリーズ第2作
陽気なギャングの日常と襲撃
シリーズ第3作
陽気なギャングは三つ数えろ
おまけ
7/15 5:00
日の出4:08 +1
日の入19:12 -1
昼の長さ15h4m -1
24度
19度
なりたい自分にちまけいで
7/15 体内年齢:55歳
BMI:22.1
昨日の歩数:8053歩
無事過ごせて感謝