前回のブログでは経済学としてアンケート調査を行った結果、子供を産んだ女性の幸福度が下がっていたことを綴らせていただきました。


お店の20代女子の言葉ですが、「子供を産んで会社を辞めざるを得ず、お洒落をする時間もお金もなくなり、しまむらでしか洋服を買えなくなるくらいなら、結婚をしても子供を産まずに働いて、LUMINEで買い物が出来る自分でいたい」そうです。

これが今の若者の本音かもしれません。結婚をして生活の水準を落とすぐらいなら子供なんていらない。

参照 2023年調査では、将来子供が欲しくないという未婚男女(18~29才)の割合がついに55.2%となりました。

この結果をみると将来の日本は大丈夫なのかと心配になります。特に未婚男性の59%が、将来子供が欲しくないと回答したのには驚きました。(29歳以下での独身男性の割合は74%です)

独身男性も自分が一生懸命に働いたお金を妻や子供に吸い取られて、何の自由もないような生活は嫌なのでしょう。 子供にかかる教育費は莫大であり、無事に子供を育て上げた頃には貯金は全て使い果たし、子供のいる世帯は保有する金融資産が少なくなっているのです。

 下記の図表は高齢期の既婚男女の子供の有無とその生活満足度アンケートですが、明らかに子供がいる方が満足度が低くなっています。子供を養育した金銭的負担は、老齢期になっても重くのしかかっています。(図表本書より)


そして何よりも私が着目したのは、「孫の世話がシニア世代の幸福度を下げている」というアンケート結果でした。

 我が呉服屋のお得意様も「キャリアママ」(公務員・教師・看護士他)が沢山おられるのですが、その方々が60歳で定年退職をされた後に必ず仰る言葉が「私が子供を育てたわけではない」というフレーズです。

フルタイムでキャリアを積むためには、遅くまで労働をする必要があり、子供の世話は同居した祖母に任せきりだった方が多いのです。

またお嬢様がキャリア主婦だった場合は、実母様が子供の保育園のお迎えや晩御飯、お風呂に宿題までをみて、仕事を終えて帰ってきた娘や婿までが実母様の夕飯を食べて帰るというコースです。(よって同居か近くに住んでいる)

娘に子供がいる場合と息子に子供がいる場合を比較した結果は、娘に子供がいる場合の祖母の幸福度が13.3% 低かったそうです。孫の子育て時間が長くなるほど、祖父や祖母のメンタルヘルスは悪化しています。

日本の女性は若い時には子育てで幸福度が低下し、年老いてからは孫育てで幸福度がさらに低下するのです。これでは少子化が加速するのも無理はありません。


ちなみに私はお互いの両親の実家が遠いため、祖父母に子供を見てもらったことはありません。子供が熱を出した時には病後時保育にお世話になりましたし、家政婦さんを雇って習い事の送迎などもお願いしていました。

私が孫を見る頃には私は64才。(現在の初産平均年齢の32才で子供を産んだと仮定) その頃にはまだ私は現役で働き続けますし、きっと娘とは遠いところに住むので、 孫の面倒は見れないと思います。


私は実際に子供を産んでみてとても幸せですし、上手に仕事と家事と育児の両立をはかれているほうだと思います。しかしながら、そう上手くはいかないことの方が多いですし、「子供を産むと幸福度が下がる」というアンケート結果は、これからの子育て政策に大きな課題を突きつけていると感じました。