妻の不安な様子をみて、転勤を諦めてくれたパパ。
その後のパパの様子は普通を装いながらも、しょんぼりして見えます。
私が気丈に「行ってらっしゃい。家のことは任せてね」と 送り出せれば良かったのですが、あの頃の恐怖のトラウマには勝つ自信がありませんでした。
パパ、本当にゴメンにゃり・・。
パパのしょんぼり感とは正反対に、また家族で一緒にいられることになった私は元気復活です。
でもふと思いました。
会社のエースだった責任感の強いパパにとっては、まさか自分が会社の転勤を断り、会社にご迷惑をおかけしてしまう存在になるとは夢にも思わず、会社への申し訳なさで胸がいっぱいだと思いますが、子供を産んだワーママはそんなことばっかりだよねって。
働く女性が子供を産むということは、産休で会社に迷惑をかけ、育児勤務に恐縮し、急な早退や欠席に身を震わせ、降格に涙を飲み、男性なら味わう必要のない悲しみにうちひしがれることになります。
家の事情で会社に迷惑をかけなければならない申し訳なさを、男性だって少しは味わってみたらいいのだと思います。
ワーママには転勤も残業も、出張も許されないのですから。
それにしても お金が大好きだった私が「貧乏でもいいから家族みんなで一緒にいたい」と叫ぶなんて、青天の霹靂でした。人間は最後の瞬間に地がでるものですが、やっぱりお金より「家族愛」なんですねえ。
奥田民生が転勤の悲哀を歌っていますが、「お金なんかはちょっとでいいのだ」と叫んでいて、強く共感です。(↓ 奥田民生 大迷惑 より)
君の寝顔を見つめてたいよ
君の作った料理食べたいよ
お金なんかはちょっとでいいのだ