今日も機嫌よく過ごせましたか?
最近読んだ新聞記事で、気になった話。
新型コロナによる自粛生活が長引いて、
心身に不調が出る人が増えているという話で、
フラフラとしたり、頭が痛くて、
熱が出たと思って体温を測ったけど平熱だった。
人と会うのがとにかく疲れる。
みたいな症状が出る人が増えているそうなんですよ。
増えているそうなんですよ、
なんて言ったけど、
この1年、ぼくもなんども経験しています。
会社員時代の経験から、
「これは交感神経が暴走してるな・・・。」
なんて感覚的にわかるのですが、
そんなことがわかったところで体調は悪い。
こういうときは、寝るのが一番。
仕事でどうしても安静にしていられないときは、
瞑想の呼吸法を静かに2~3分しながら、
心身、というか交感神経を落ち着けるようにします。
新聞の記事でも、自粛生活による不調は、
交感神経活動が長時間活発になりすぎるのが原因で、
改善するには交感神経活動を抑制して、
副交感神経活動を優位にすることを説明しています。
では、瞑想は自粛生活の不調に効果があるの?
2013年の人体科学という会報誌で報告された、
京都大学大学院の奥野元子氏が寄稿した、
『ストレス関連疾患に対する瞑想の有効性についてのレヴュ ー 』
というレポートによると、
アメリカのマインドフルネス、日本の坐禅のどちらも、
QOL(クオリティオブライフ)の改善効果が見られ、
交感神経を抑制、つまり穏やかに落ち着けて、
副交感神経が優位に活動することがわかったそうです。
これは、瞑想や坐禅、言い方はなんでもよくて、
呼吸を意識してゆっくりとすると誰でも体験できます。
例として、
吸うときに、ゆっくりと1~8を頭の中で数え、
吐くときに、ゆっくりと1~8を2回数える。
つまり、吐くときは吸うときの倍の時間をかけて吐く。
そうやって、普段無意識でしている呼吸を、
自分でコントロールするんです。
そうやって意識して呼吸をしていると、
気持ちや頭の中が騒々しい感じから、
だんだんと静かになって落ち着くのを感じるはずです。
まあ、自粛生活による不調の根本的な解決策は、
なんだかんだ言っても脱コロナ以外ないのが辛い。
とはいえ、交感神経の暴走による心身の不調も、
放っておくと免疫が落ちて本当に病気になってしまうんですよ。
余談ですが、先ほどのレポート内のデータは、
アメリカの研究所が発表したものがほとんどなのですが、
ストレスの経験や睡眠の質向上のほかに、
瞑想ががんの抑制に効くか?
女性特有の症状の緩和に効くか?
など、肉体的な不調の改善に関連してデータを取っています。
東洋発の瞑想、座禅などの有効性を、
さまざまな場面を想定して研究しているんですよね。
そういう研究成果が、マインドフルネスとして、
ビジネスシーンにも出てくるわけです。
もし、あなたも自粛ストレスでの不調を感じるなら、
朝起きたとき、お昼休み、寝る前のどこでもいいので、
ほんの5分でいいから座ってゆっくりと呼吸してみてくださいね。
最後までお読みいただき、
ありがとううございました!