新生左目での “第一号ホームラン !!! | 鹿児島のイチロー85歳 最後にして最大の挑戦へ

鹿児島のイチロー85歳 最後にして最大の挑戦へ

糖尿病の為に始めたバッティングセンター人生が二十数年を越えた。
81歳で「130km/hを打って7本のホームラン」という若者達でもやれないことが出来た。その後前立腺ガンや白内障を克服したので、バッティング人生の最後の挑戦を…

白内障の手術をして下さったF医師からは、“三週間はバッティングはしないようにと”言われたが、“私の目”は常に普通の人には理解不能なほどの超過酷な生活状態にさらされ続けて来ているので、今回の手術でも従来の過酷さのレベルを凌いで行けるようでなければならない為に、今日のローテ日から直ちに戦闘状態に入ることにしてメテオ・ドームに行った。

 

そして、“新たな左目”の第一ゲームは、120km/h のボールをいつもの 1400gバットで打った。

 

ボールはこれ迄よりも輪郭が少し良く見えるようにはなっているが、右目は悪いままなので完全に二つに離れて飛んで来るように見えている。

 

不慣れで不釣り合いな視力の為に、コースや速さなどは分かりにくい感じだった。

 

その為に、これに対するスイングはこれまでよりも、より以上にカンを研ぎ澄ませて懸命にスイングした。

 

なんとかタイミングもとれている感じで、振り遅れることはなく空振り無しでとらえることが出来た。

当てに行くことはせず、全てフルスイングで探り打ちした。

 

半分くらい打ったところで芯に当たって左のフェンスを越えたので、この打ち方をタイミング取りとスイングパターンのモノサシにした。

 

そして残り6球となった時に一本、“新生左目”による第一号のホームランが出た。

 

やはり内心では大きな不安を抱えていたので、物凄く安心したし、めちゃくちゃ嬉しかった。

もうホームランは打てないかも知れないという気持ちで臨んだ新生左目の初打ちは、精神的な面が主体での闘いでもあったので、この点からもこのホームランは凄くありがたいものだった。

 

バットを高くかざして、ホームランの神様に感謝の気持ちを捧げた。