観てきましたよ「エゴイスト」✨
これから観に行かれる方にはネタバレになるので詳しい事は、またアメ限にでも書こうかなと思います😊
ただ、泣きました😭😭😭😭
会場にいた方々がみんな泣いていました
そして、事細かに描写される愛の営みシーン(Amebloの不適切言語チェック対策で言葉変えてます(笑))も沢山あります(かなり詳しく積極的に描かれてます)
でもね、内容は至って切なくて
シンプルに愛とは❓エゴとは❓これが心に訴えかけてくる
確かに出演者の方が仰るように、ゲイ映画なんだけど
「生物としての性別」を超えた人間としての愛について、めちゃくちゃ問いかけて来ます
あ、あまり言っちゃダメよね😅💦
では、物語の続きをはじめますね
前回のお話はこちら👇
【阿吽の呼吸】
テヒョンはジョングクが引いてくれた椅子に座ると
「ありがとう」
と言って、そして自分の隣に座るよう左手でテヒョンの隣の椅子をトントンと叩いて合図する
ジョングクはにこっと笑って頷いて、テヒョンの隣に座った
テーブルにはジョングクがセッティングしてくれた朝食がきれいに盛り付けられている
「「いただきます」」
二人は早速サンドイッチをほお張った
ジョングクがうーーんと噛み締めながら唸る
「テヒョン様のシェフが作る食事がみな美味しくて、とても好きです」
するとテヒョンが笑いながら応えた
「父がフランスから名のあるシェフを迎え入れているからね。今のシェフはフランス国王の料理人だった方だよ」
「そうなんですか・・・元々宮廷料理人だった方なんですね」
ジョングクはもう一つサンドイッチを取ると、目を閉じながじっくり味わうように食べた
「沢山食べて。うちのシェフは完食したお皿を見ると、厨房で喜んでくれるらしいからね」
テヒョンはそう言うと、紅茶を飲みながら隣で美味しそうに食べるジョングクを見ていた
食後しばらくして、テヒョンが先に馬に乗り込んだ
マレットを取ると、足元にまとまって転がっていたボールの1つを器用に外に打って走り出した
右手を大きく振ってマレットをボールに当て、前へ前へ飛ばして行く
そして、あっという間に馬場の向こう側まで到達してしまった
ジョングクは沢山サンドイッチをほお張った後、一息ついて紅茶を飲みながらテヒョンの姿を追って見ていた
「わぁー!テヒョン様凄い!マレットさばきが絶妙だ」
あっという間に馬場の端までボールを進めるテヒョンに思わず立ち上がり、拍手をしながら感嘆の声を出した
テヒョンは今度は馬場の端からボールを打ちながら帰ってくる
ジョングクはそれを見て自分も馬に跨ってマレットを手にした
近くまで戻ってきたテヒョンがボールをジョングクの方へ打ってくる
ジョングクは馬を走らせ、テヒョンが打ってきたボールをマレットで打ち返した
そして、今度はテヒョンとジョングクが揃って馬場を走る
マレットでボールをお互いにパスをしながら打って行き、前へ前へ進めていく
テヒョンとジョングクの運動神経や反射神経の良さもあって、二人の息がピッタリと合った、馬上からのボールさばきが続いた
テヒョンとジョングクは、マレットの扱いのみならず、かなりのスピードで疾走することにも慣れてきた
馬が駆け抜ける時の、迫力のある地面を蹴る音が響く
馬場に隣接する厩舎で仕事をしていた馬丁達も、仕事の手を止めて二人のポロの練習に見入っていた
「上手いじゃないか!ジョングク」
「テヒョン様のパスがいいからですよ」
「国王陛下と合流しての練習試合が楽しみだな!」
「はい!久しぶりに闘志が沸いてきました!」
馬を走らせながら二人の会話が弾む
練習の途中で馬を替えながら、馬場を二人で走り回った
しばらく練習をしているとスミスが庭園用馬車でやってきた
テヒョンがそれに気付き、馬から降りると馬場の入り口に立っているスミスの所までやってきた
「テヒョン様、そろそろお支度をお願い致します。じきに皆様がお集まりになります。お支度の後皆様とご昼食となります」
「うん、分かった。すぐ行くよ」
ジョングクがテヒョンとスミスの話を少し離れて聞いていた
「テヒョン様、では私はそろそろこれで・・・」
ジョングクがそう申し出ると、テヒョンがすかさず
「君にはまだ一緒にいて欲しい。」
そう言ってジョングクの腕に触れた
ジョングクは触れられた自分の腕を見て、そのままテヒョンへ視線を移す
「これからうちの領地を任せてる責任者達との打ち合わせがあるんだよ。その前の昼食の席に一緒に出席してくれないか?」
テヒョンが哀願するような顔でジョングクを見る
ジョングクはテヒョンが何かを言わんとしているのを感じて快く了承した
するとテヒョンの顔が明るくなった
「チョン伯爵、お屋敷からお着替えが届いておりますよ。ご昼食にはそちらをお召になれますので大丈夫でございます」
スミスがそう言ってにっこり笑いながらジョングクを見た
「おお!主人の要、要を心得ている。流石チョン伯爵家の執事のハンスだな。」
テヒョンが笑いながらジョングクの肩を叩いて讃えた
テヒョンとジョングクはスミスに促され馬車に乗り込み宮殿へ戻って行った
【領主としてのテヒョン】
テヒョンが褒めた通り、ジョングクの屋敷から届けられた着替えは、昼食の席に相応しい準正装のものだった
ジョングクがテヒョンの屋敷にいるのは、伯爵が公爵を正式訪問したものではなく、ポロの練習という極々プライベートなものだった
しかし、ジョングクは乗馬服で出掛けていたので、着替えが必要というのは分かるにしても、準正装を用意したことは正しかった
なぜなら、公爵家であれば時として公人の出入りが頻繁にあることが想像出来る為、自分の主人が何かしらの席に同席する可能性があると見込んでの執事の判断だったからだ
汗を流し、届けられた服に着替えたジョングクは、前日から世話になっている部屋で待機した
しばらくすると部屋がノックされる
「チョン伯爵、お待たせ致しました。ご昼食の席にご案内致します」
ジョングクは立ち上がり部屋を出た
案内されたのは、テヒョンと一緒に夕食を食べた食堂だった
食堂の前まで来ると、丁度テヒョンがスミスと共に食堂の前まで来た所だった
テヒョンとジョングクが顔を合わせると、テヒョンがウィンクをした
どうやら少し緊張気味に見えるジョングクに『大丈夫だよ』と合図をしたようだ
食堂の扉が開きスミスが「キム公爵がおなりです」と、声を掛けるとそこに居合わせる者たちが一斉に起立した
テヒョンが食堂に入った後、ジョングクが続いて入る
昨夜とは食堂の様相がガラリと変わっていて、ジョングクの緊張が高まった
昨日は二人しかいなかった大テーブルの席が、半分以上埋まっているのだ
そしてそこにいる全ての人々の視線がテヒョンとジョングクに集まる
上座にテヒョンが座り、そのすぐ左側にジョングクが案内される
テヒョンが右手を上げると、皆が着席をした
そして全ての注目を集めた中で、テヒョンが言葉を述べる
「皆さん、ご苦労さまです。今日は、私の友人であるチョン伯爵にも昼食の席に同席して頂いています。」
ジョングクが紹介されて会釈をした
「仕事の話の前に堅苦しい事は抜きにしたいので、どうぞ食事を楽しんでください」
テヒョンがそう言うと、待機していた給仕係が一斉に動き始めた
そして食器の音が鳴り出すと同時に、あちらこちらから談笑が始まった
ジョングクは食べながら出席者を一通り見渡した
上座に近い席には風貌からも、キム公爵家が所領する、各領内の責任者と分かるような人達が座っている
下座の方には日焼けをして、がっしりした体格の男達が、慣れない上流社会の会食の席に、これまた慣れないかしこまった服装でオドオドしたような様子で座っていた
多分、農家を取り仕切っている者達だろう
テヒョンはというと、すっかり公人の顔になっていて、国王の離宮で初めて見た時の様子と変わらなかった
しかし、急に席を立つとそのまま下座に向かい、あの屈強な男達の席まで行くと
「今回、我が領地で生産された畜産物が《優良》の名誉を頂きました。あなた方の努力の賜物です。ありがとう!皆さんも彼らに拍手を」
と彼らを労った
「あ、ありがとうございます、公爵様」
公爵から直々に労われ、皆から拍手をもらい、慣れない席でオドオドしていた彼らも感無量の様子だった
ジョングクも拍手をしながら、テヒョンの粋な計らいに感動していた
しかし、上座に座る者の中にはそれをよしとしない者もいるようで、「殿下がわざわざ下座の者にお言葉など・・」と独り言を言いながら憮然と食事を続けている者もいた
ジョングクは、こういう者の空気がテヒョンが1番嫌がるものだろうと思った
貴族でなくても、上流社会に居る者は得てして人に対して見下した態度を取りがちだ
しばらくしてテヒョンが自分の席に戻ってきた
「ジョングク、食事は進んでる?」
テヒョンがジョングクの方へ体を寄せて、内緒話のような声で聞いてきた
「はい。大変美味しく頂いてます」
「そうか、よかった」
テヒョンはさっきとはうって変わって嬉しそうににこやかな笑顔をジョングクに向けた
昼食が終わって、テヒョンと一同はテヒョンの執務室に向かって行った
ジョングクが一人食堂で食後の珈琲を飲んでいると、スミスがやってきた
「チョン伯爵、私は今からテヒョン様の執務室にお茶を運んで参ります。どうぞお部屋においでくださいませ。チョン伯爵にも新しいお茶をお持ちいたします」
「ありがとう」
「ご案内致しましょう」
「いいえ、もうお部屋は覚えました。一人で行けますよ」
「さようでございますか、それではいましばらく珈琲をお楽しみ下さいませ。私は一旦失礼させて頂きます。では後ほどお部屋へ参ります」
スミスはそう言って食堂を出ていった
ジョングクが食堂を後にして部屋に戻るとしばらくして、スミスがやってきた
スミスは持ってきた茶器を準備して、ジョングクに紅茶を淹れてくれた
それをどうぞと差し出しながら
「チョン伯爵、テヒョン様のためにありがとうございます」
と言った
「いいえ、私は何もしていません。逆に私の方がテヒョン様に甘えさせて頂いているくらいですよ」
「いいえ、私はテヒョン様に貴方様のような親しいご友人が出来たことを本当に嬉しく思っているのでございます」
「私も弟のように可愛がって頂いて、大変嬉しいです」
「あのお方は王族の一員であるため、ご自身の公爵家の経営する会社運営のみならず、王室のご公務もございます。キム家の元々の執事はフランスにいらっしゃるお父上のお仕事に携わっておりますので、こちらの事はテヒョン様が全てやらねばならないのです」
ジョングクは黙ってスミスの話に耳を傾けていた
「家督をお継ぎになられてからは、気の休まることがなく、特に交友関係においてはなかなか心を開くことがないお方で、気難しい所がございますから、私は心配で仕方がなかったのでございます。しかし、最近のテヒョン様はにこやかなお顔をされることが多くなりました。これは貴方様との親交のお陰でございます」
ジョングクはスミスの話を聞きながら、時おり見せるテヒョンの寂しげな眼差しを思い出していた
「テヒョン様は幼い時にお母上であられた公妃様を亡くされていらっしゃいますので、おこがましくも私がテヒョン様を我が子のように思ってお仕えして参りました。チョン伯爵のお陰でこれからはとても安心していられます」
「私もこの年で家督を継いでる上に、早くに母を亡くしましたので、テヒョン様と気持ちが通じる事が多々あります」
「そうでございましたなぁ・・。チョン伯爵もテヒョン様と同じような境遇でいらっしゃるのですね」
スミスが感慨深げにつふやいた
「私もテヒョン様のお陰で楽しく過ごす事が出来ていますよ」
ジョングクが明るく言うので、スミスは笑顔で何度も頷いた
「あ、申し訳ございません。おしゃべりが過ぎました。チョン伯爵、どうぞゆっくりお過ごし下さいませ」
「ありがとうございます」
スミスが部屋を出ていった後、しばらくしてジョングクはそのまま座っていたソファで眠ってしまった








