Yoっち☆楽しくグテを綴る♡ -82ページ目

Yoっち☆楽しくグテを綴る♡

テテとグクの Me Myself写真集にインスピレーションを得て【群青と真紅】をブログ内で執筆中です️

インザソムでマジックファイアが出てきました😁🌈


実際はこんな感じ😊


魔法を使ったと言うグク🤣
でも本当はキャンプで使ったとを言う




いやいや、テテさん
あなたの方がウガファミリーとのSOOPで先に使ってましたよね🤣←なんならグクに教えたよね😂
と、インザソムでツッコミを入れるグテペン😆

でもインザソムでも、グクの Vlog の話題に触れるのがテテってとこがイイヨネ💕💕

課金の誘惑と戦いながら、リフレッシュのためにインザソム続けてます




素敵な画像を見つけたので、再投稿します😭✨✨✨

こちらは㉔章です
同時にアップした㉓章が先ですよ😊

さて


みなさん

想像してみて下さい
ポロ競技に興じている
テテとグクを


絶対にカッコイイ❗❗❗はず😭✨

実際の二人の姿で見てみたいです✨😍✨

グテの二人が騎乗し、マレットを振っている姿を💙❤️


ポロ競技の画像を貼っておきますので、

是非グテで想像してみて下さい😉👍


追加画像】テヒョンのPOLO選手姿を画像にしてくれてるのを偶然にも発見❗
嬉しくてお借りしちゃいました😭
偶然にも番号が物語と一緒の「1」

ジョングクのが無かったので、リクエスト中😆
テヒョン殿下かっこいい✨💖✨さすがプリンスの風格👑

画像を作ってくれた方のリンクを物語の後に貼っておきますね😊他のバンタンのメンバーもありました

テヒョンのPOLO姿を見たとき、マジで神様がプレゼント下さった✨🙏✨そう思いましたよ ありがとうございます


前回の物語





【白熱の試合】

ポロ球技の試合では、選手の背中に1〜4までの背番号が付いている
チーム・クレッセントは、国王がエースでキャプテンの3番を付けており、テヒョンは1番、ジョングクが2番でフォワード(攻撃) ジョンソン男爵は4番でバックとなっていた
今回、テヒョンとジョングクの新人二人が攻撃手を任され、国王とジョンソン男爵はバックで二人をフォローする


開会式が終わり早速試合が始まる
競技場内に騎乗したメンバーが揃うと、観客席から黄色い声が湧いた
相変わらずのテヒョン、ジョングク人気だ
チーム・クレッセントの今回の対戦相手は、チーム・ワイルドホースといって、ポロの競技歴はクレッセントより長い上に、馬の乗りこなしは超一流が揃っているということで、チーム名の《暴れ馬》の通り、なかなか手強い相手だった

試合が開始された直後から巧みな手綱さばきを見せ、速い展開でワイルドホースの攻撃が始まった
果敢にもそこにテヒョンがライドオフを仕掛けていく
そのすぐ後ろをジョングクが追う
すると観客席の貴婦人方の歓声が更に上がる
テヒョンのライドオフで、上手く相手のボールラインを崩し、ボールを奪うことが出来た
ジョングクがそれを見て、素早く切り替えして走り出した
「行くぞ!ジョングク!」
テヒョンがマレットを大きく振って前のジョングクにボールを送った
ジョングクがそれを受けると、すぐに敵チームが追いついてライドオフを仕掛けていく
国王とジョンソン男爵がフォローに向かう
ベテランの敵チームからボールを奪っても、なかなかゴールはさせてもらえず、お互いのチームが、一進一退を繰り返した

1回のチャカが終わり、3分の休憩を挟む
馬を替えている間に、4人はミネラルウォーターで喉を潤す
「新人二人、なかなかいいぞ」
国王がテヒョンとジョングクの連携プレイを褒めた
「でも流石に相手チームのゴール死守を突破出来ません」
息を弾ませながらテヒョンが応えた
「さすがに手強いですよね」
ジョングクも同調する
「キム公爵、チョン伯爵、お二人をなんとかフォロー致しますので、このまま思い切り攻撃して下さいませ」
ジョンソン男爵が心強い気を送る
テヒョンとジョングクは深く頷いた

そして、遂に2回目のチャカでクレッセントが初ゴールを決めると大歓声が上がった
ジョンソン男爵が自身が言った言葉通り、テヒョンからボールを受けたジョングクをうまくフォローしたので、ジョングクがボールをゴールに打ち込む事が出来た
「いいぞ!ジョングク!」
テヒョンがジョングクに寄って行き、騎乗しながらハグをした
そこでも黄色い歓声が上がる

しかし、これで相手チームの闘志に最大級の火が点いた
あっという間に、ワイルドホースがゴールを決めて、ベテランの威厳を見せつけた
だが、テヒョンとジョングクはワイルドホースの遠慮なく当たってくるライドオフに、圧倒されながらも攻撃の手を緩めずに進み、自分達も怯まずライドオフを仕掛けて行く
すぐ近くには国王やジョンソン男爵がいて、いいタイミングでフォローを入れてくれた

ワイルドホース側も、食らいついてボールを奪いにくるクレッセントの攻撃に驚いていた
新人が二人もいるにも関わらず、迷いのない手綱さばきで、馬の動きに無駄がない
しかし、どちらも譲らないので、追加点を加えることが出来ずに、いよいよ最後のチャカになった
「ワイルドホースと互角に戦っていることがまず凄いことだ。この闘志を持ったまま最後まで行くぞ!」
国王が言った
「「「はい!」」」
テヒョン、ジョングク、ジョンソン男爵が応える

そして、最終の6回目のチャカが始まり最後に勝ちを取ったのは、、、、
チーム・ワイルドホースだった
これで全ての試合が終わった
会場に両チームの闘志を讃えて大きな拍手と歓声が上がった
チーム・クレッセントとチーム・ワイルドホースは握手をして、お互いを讃え合った


【テヒョンの落馬】


表彰式と閉会式の為に、競技場を後に移動が始まった
するとその時、競技場内に何かが走り込んできた
チーム・ワイルドホースの選手の馬の前でそれが飛び跳ねた瞬間、馬が驚いて両前脚を上げてよろけた
「危ない!!」
誰かが声を上げた
その馬がよろけながら、近くにいたテヒョンが乗った馬にぶつかると、テヒョンの馬も驚いて同じように立ち上がる
耐えきれずワイルドホースの選手とテヒョンが落馬をした
「テヒョン様!!誰か馬を止めろ!!」
ジョングクが叫びながら馬を降りた
「担架を持って参れ!」
国王が叫ぶ
驚いた馬達が暴れている
観客席から悲鳴が上がった
関係者の応援席で観ていたスミスが走り出し、更に控えていた馬丁や医師や他の従僕達が競技場へ走る
予想もしていなかった事態に、会場は騒然とした
ジョンソン男爵はロープを持って、暴れているテヒョンの馬と、ワイルドホース側の馬に向かう(馬を宥めて保護をする為と、暴れたまま人の中に行かないようにする為だ)
ワイルドホースのメンバーもジョンソン男爵に加わり、馬を宥めた
そして捕獲縄を持った馬丁達が到着してみなで馬が落ち着くまで見守った

落馬したワイルドホースの選手はすぐに起き上がったが、背中から地面に落ちたテヒョンは動かない
「テヒョン様!テヒョン様!」
ジョングクが声を掛ける
そこにスミスも到着して声を掛けた
「テヒョン様!」
「う・・・
テヒョンはかろうじて声を発した
幸い意識はあるようだった
到着した医師がテヒョンの眼球を確認して、現状異常がみられない事を伝えると、ジョングクはテヒョンを抱き上げて、そのまま歩き出した
担架が運ばれたが『私がお連れします』と断った
テヒョンを抱えたジョングクの前に、観客席にいた貴婦人達が集まってきた
「テヒョン様!」「テヒョン様!」
悲鳴に近い貴婦人達の声が飛び交う
下がって!下がって!と係の者達が制するがなかなか抑えきれない
「どいて下さい!」「そこを開けて!」
と、ジョングクとスミスが声を上げるが通じない

次第にジョングクの瞳の色が深く赤黒く揺れていく

「ええぃ!
道を開けられよ!!」

その稲妻の様なジョングクの叫び声が響き渡り、辺りが痺れと共にシーーンと静まり返る
「チョン伯爵・・・」
スミスが後ろからジョングクを見つめた

ジョングクの前を塞いでいた貴婦人の群れが、ジョングクの気迫に慄いて静かに開けていった
ジョングクは無言のままテヒョンを抱えてプチ・パレスの方へ向かって歩いていく

テヒョン自身は、朦朧とした意識の中で、ジョングクの叫び声を聞いていた
そして、安心感の中で次第に意識がなくなっていった
ジョングクは前面を向いたまま、歩き続けた。両方の頬に涙が、涙が、涙が流れて止まらなかった


プチ・パレスのテヒョンの部屋のベッドに、医師の処置が施されたテヒョンが眠っていた
部屋にはジョングクと国王、スミス、ジョンソン男爵、フランシス嬢が見守っていた
背中に打ち身がある程度で、大事には至らない事が分かり、不安な競技会場に使者が向けられた
そして、国王の指示でランチタイムが設けられた

テヒョンが大丈夫だったことが分かって、ランチの席も和やかに進んだ
予定通り、クレッセントの選手達の自慢の料理もそれぞれの家の使用人達の手からチーム・ワイルドホースのメンバー達にも振舞われ、大変喜ばれた
主催者として後から国王がワイルドホースの席に同席した


テヒョンが目を覚ます

目の前にはジョングクの顔が見えた
ジョングク・・?」
「テヒョン様!?」
ジョングクの目に再び涙が溢れた
部屋にいたスミス達がテヒョンのベッドの周りに集まった
「ようございました、ようございました」
スミスが涙目になりながら喜んだ
「・・・なんだ、、ジョングクもスミスも、めそめそするな・・・」
「よかった、ホントによかった、、」
ジョンソン男爵が噛みしめるように言う
「ホントに、、心臓が止まるかと思いました」
フランシス嬢もジョンソン男爵に肩を抱かれ支えられながら言った
「みんな、心配をさせたな、、ありがとう。、、馬から落ちて、、あまり記憶が無いのだが、、、ランチ、、駄目にしてしまったのか?」
「テヒョン様のご無事を確認致しましたので、国王陛下の許可で、会場の皆様には予定通りランチを召し上がって頂きました」
スミスが笑顔で答えた
「そうか、、よかった、、」
「皆様の分のランチもご用意されていますので、これから頂けますよ」
「うわーやったー!」
ジョンソン男爵が喜びの声を上げる
「トーマス様!」
フランシス嬢がジョンソン男爵を制した
スミスが笑う
「私の分のランチは?・・あるのか?」
テヒョンが心配そうに訊いた
「おや?テヒョン様もランチを楽しみにしていらっしゃったのですか?」
スミスがからかう様に訊く
「あれだけみんながランチランチと言えば、気になるだろう・・・」
「大丈夫でございますよ、キム公爵。ランチと私のお菓子もご用意させて頂きました」
「そうか、、、楽しみだ。出来たらジョングクもスミスもジョンソン男爵もフランシス嬢も、ここでみんなで食べてくれないか、、是非一緒に楽しみたい」
「はい。では、早速ご用意させて頂きます」
スミスはすっかり笑顔に戻り、喜んだ様子で部屋を出た
「では私達は食卓の準備をさせて頂きます。トーマス様、手伝って下さいませ」
フランシス嬢がジョンソン男爵の手を取って、テーブルや椅子の位置の移動に取り掛かる

テヒョンはさっきから黙ったままのジョングクを気にした
ジョングクは、床に膝をついてテヒョンのベッドの縁にいた
ジョングクの目には涙がいっぱい浮かぶ
「もう、、僕は大丈夫だぞ、ジョングク。背中がまだ痛いけれど、、、」
しんぱい・・いたしました・・
「え・・?」
ジョングクが何か言うと、ベッドに突っ伏して泣き始めてしまった
「心配致しました・・テヒョン様・・」
今度は声に出してそう言うと、嗚咽した

テヒョンは、自分の落馬に対して予想外に、ジョングクが精神的なダメージを受けている事に驚いた
ジョングクの声にジョンソン男爵とフランシス嬢が振り向いた

「大丈夫だ、、、もう、大丈夫だから、、、」
テヒョンは優しく声を掛けると、身動きが取れない中で、ジョングクの頭にゆっくり手を伸ばし、髪に触れると優しく撫でた
すると、ジョングクはその手を取ってゆっくり頭を上げると、両手でテヒョンの手を握りしめ自分の頬に寄せた
テヒョンはジョングクを見つめたまま涙を流す
「ありがとう、、ジョングク。献身的な君の思いに、とても感謝している」

フランシス嬢がテヒョンとジョングクを交互に見ていたが、急にジョンソン男爵の手を引いて、扉の所までくるとそのまま部屋を出た
いきなり廊下に連れてこられたジョンソン男爵が
「ん?何?どうしたの?フランシス」
と訊くと、フランシス嬢がにっこり笑って
「ここでスミスさんを待ちましょう」
とだけ言った

スミスがカートに料理を載せて戻って来たが、廊下に出ているジョンソン男爵とフランシス嬢を見て
「廊下にお二人で、どうされました?ここは寒いでしょう?」
と言った
するとフランシス嬢が扉を開きながら
「お食事が参りましたよ」
と言ってから中に入る
テヒョンとジョングクが笑顔で
「「待ってました」」
と応えると、フランシス嬢が満面の笑みで頷いた

スミスが続いて部屋に入ると、カートに乗せてきた料理をテーブルに並べた
フランシス嬢がそれを手伝った
料理が全て整うと、ジョングクがテヒョンが上半身を起こせないことに気付き
「テヒョン様、今日は私がお手伝いします」
と言うと、ナフキンをテヒョンの襟口に挟んてあげて、料理を一口づつテヒョンの口に運んでやった
ジョングクから食べさせてもらって、ゆっくり味わうように食べると
「うん!凄く美味しい」
テヒョンが本当に美味しそうに、また嬉しそうに笑った

みんながテヒョンのその姿を見て安心すると、待ちに待った食事を始めた
ジョンソン男爵は泣きそうな笑顔で食べ比べを楽しみ、特にキム公爵家の料理に感動していた
フランシス嬢も上品な食べ方ながらも、美味しいを連呼しながら沢山の料理を味わっていた

そして、スミスも陶酔しながら料理を味わいつつ、ジョングクに食事を手伝ってもらっているテヒョンを見た
手伝ってもらいながら幸せそうな笑みを浮かべる様子に、スミスは安堵する

実際テヒョンは幸せだった
ジョングクも、同じように幸せを感じた

お互いが、お互いの笑顔を見ることで幸せな気持ちになれた



画像お借りしました

テヒョンのPOLO姿がある画像👇




こちらは㉓章になります
今回は予告通り、㉔章と同時アップですので、お間違い無いように👍

前回の物語


本文注記✍️
【大公殿下(たいこうでんか)】とは王位継承第1位のテヒョンの父上のことです😊
王位継承が1位であれば、通常は王太子という称号が付きますが、それは国王の嫡子に付くものなので、テヒョンの父上は王太子の称号が付きません
その為、私の物語の中では、推定法定相続人として国王より下、公爵より上である
大公 Grand Duke(グランドデューク)の称号を用いています
(実際の現世では【大公】は小国の君主に付けられるのが一般的です)

今の日本の皇位継承第1位の秋篠宮殿下が皇太子ではなく、皇嗣(こうし)という称号をお持ちなのを見ると分かりやすいかな😊


では、物語の続きが始まります👑


【競技会の朝】


ポロのチャリティー競技会当日の朝は晴天に恵まれた

テヒョンの屋敷では、前の週から競技会に参加させる、ポロポニーの準備が始まっていて賑やかだった
なにしろ試合の前日までに競技会場の厩舎に、馬を到着させておかなければならなかったので、厩舎のスタッフ達は馬の健康管理と、運搬の手配等で数日忙しかった
騎乗するテヒョンの支度より、こちらの準備の方が重要だった事が覗える

そして、スミスも何やら数日前から、あれやこれやと厨房のシェフ達と打ち合わせをし、使用人達に指示を出し、当日の朝は特に上機嫌で、屋敷内を行ったり来たりして忙しそうだった
テヒョンは部屋で自分の支度をしながら、時折部屋の前で聞こえてくるスミスの上気した声や、笑い声を耳にした

しばらくして、テヒョンの部屋をノックする音と共にスミスが入って来る
「テヒョン様、お支度はいかがでございますか?こちらの準備は全て整ってございます」
テヒョンは上着に腕を通しながら、斜め後ろにいるスミスを見て
「こちらの準備とは何だ?」
と聞いた
「それは今日のランチの準備でございますよ!当家自慢のシェフの料理を皆様に召し上がって頂けるわけですから」
「スミスはランチタイムが楽しみなのか?」
「はい!今日はチーム・クレッセントの皆様持ち寄りとの事で、使用人のわたくしどもも饗応に与ることが出来るのですから、楽しみで仕方ありません」
「ははは・・なるほどな。しかし、スミスの子爵家もそれなりのシェフがおるではないか。充分満足しているのではないのか?以前スミスの屋敷で馳走になった事があったが、かなり美味しいコース料理だったぞ」
「ありがとうございます。ですがテヒョン様、キム家のシェフは更に格別ですぞ。それをクレッセントの皆様や対戦相手の皆様にもご堪能頂けるのですから、反応が楽しみで、楽しみで。食べ比べも出来ますし」

「やれやれ、チャリティー競技会がメインであるのに、我が家の責任者はランチがメインのようだな」
テヒョンは笑いながら言った
「勿論、チャリティーには協力をさせて頂きましたよ」
「うん、分かっているよ。1番最初に寄付をしてくれたのはスミスらしいな。随分弾んでくれたそうで陛下が喜んでおられた。私からも礼を言うぞ」
「いえいえ、それには及びません。私はイベント事にテヒョン様がご参加なさることが、実はとても楽しみで嬉しいのでございます。あなた様が笑っていらっしゃるお姿を見られる事が、公爵家に仕えるわたくしどもの生き甲斐でございます。ですから、テヒョン様が皆様と親睦を深められるお食事には、尚更力が入るのです」
スミスがそう言ってニコニコしながらテヒョンを見る

「・・・普段の私はそんなにしかめっ面をしているのか?」
テヒョンがそう訊ねると
「テヒョン様・・・正直に申しても宜しいでしょうか?」
スミスがあらたまった様に言うので、テヒョンは少し身構えた
「え?・・・なんだか恐ろしい気もするが、、、うん、では聞かせてもらおう」
スミスは
「では、偽りなく申し上げます」
と、前置きをしてから話し始めた

「以前のテヒョン様には『近寄るな』という雰囲気がおありでした。元々肌の合わない方々には愛想も振るわない、ハッキリした対応をなさいますし。まぁ裏表がないテヒョン様でございますから、それは仕方がありません。
親交のある方々はあなた様本来の、お優しいお人柄をご存知なので宜しいのですが、あなた様はお美しい容姿でいらっしゃるので尚更、ご存知ない方々には冷たい印象を与えてしまうのです」

スミスの話に、途中から腕組みをして聞いていたテヒョンだが、ひとつ頷いて
「よく私の性格を見ているもんだな。反論のしようがない」
と言った
「当然でございますよ。まだあなた様がお乳を飲まれている頃から、ずーっとお側近くでお仕えしてきたのですから」
「そうだな・・・。スミスはずっと私の父上と母上の代わりをしてきたものな」
「はい、、ですが大公殿下から王子様の養育を任された時には、あまりの大役を仰せつかり、緊張の毎日でございました、、、」
テヒョンは笑って聞いていた

「スミスの話は大袈裟過ぎではないか?」
「とんでもございません。生まれながらにして王位継承を担うお子様の養育ともなれば、これはキム公爵家だけではなく、国民に対する責務でもございます」
「やはり、、、大袈裟ではないか」
テヒョンはニヤニヤしながら言う
スミスは構わずに続けた
「しかし、日々のテヒョン様のご成長は責任の重みにも勝る、私の喜びでごさいます」
陶酔するように語るスミスに優しい眼差しを向けながらも、テヒョンは水を差す言葉を投げかけた

「そもそも、我々は何の話をしていたのだ?それよりもスミス、もう出掛けなければならない時刻ではないのか?」
「はっ、そうでございました!テヒョン様!お急ぎ下さいませ」
「やれやれ、遅刻をしたらスミスのせいだぞ」
テヒョンは笑いながら言った
しかし、スミスの背中に触れながら 「スミスの愛情は有り難いほどに感じているよ、ありがとう」
と優しく言うので、今度はスミスが照れてしまう
「急に何を仰るのですか、、、さあさ、テヒョン様参りましょう。遅刻をして叱られるのは嫌でございますよ。」
テヒョンは笑いながらスミスと一緒に部屋を出た


屋敷の玄関前には、馬車は2台用意されていた
食事の支度がある事で、スミスの他に2人の従僕が同行することになった
1台目にはテヒョンとスミス、2台目には従僕2人と食事が乗った

「ちょっとしたピクニックだな」
「あ〜宜しいですね〜。テヒョン様には沢山運動をして頂いて、沢山お腹を空かせていただかなくては」
スミスの相変わらずな上機嫌ぶりに、テヒョンは笑って窓の外を見た

今回、練習試合の時のような渋滞に巻き込まれないよう、競技会の関係者達には裏道が案内された
その為、見学者達の馬車に遭遇することも、目撃されることもなくスムーズに会場に入ることが出来た
会場は国一の広さを誇る農場が用意された
ロイヤル・ファーム同様、公人の使用が多い為、貴賓室が設けられたプチ・パレスが建てられている

テヒョンが乗った馬車がプチ・パレス前に到着すると、既に競技用のウエアに着替えたジョングクとジョンソン男爵が出迎えた
「「おはようございます殿下」」
「おはよう、ジョングク、ジョンソン男爵。わざわざ待っていてくれたのか?」
二人の挨拶に応えながら馬車を降りようとするテヒョンに、ジョングクが手を差し伸べた
「なんだ、今日は珍しい事をするじゃないか」
とジョングクに言うと
「私も近衛兵の一員になりましたので、テヒョン様をお守りする任務がございます」
「しかし、今日は非番であろう?」
「はい。ですがやってみたかったのです」
二人は顔を見合って笑った
テヒョンは差し出されたジョングクの手に掴まった
そして馬車を降りながら、ジョングクがいつもと変わらない様子なのを感じて安堵した
「失礼致しました。お部屋にご案内致します、テヒョン様」
「私もご一緒に」
ジョンソン男爵が後から付いてくる
「二人共既に準備万端だな。そうだ、ジョンソン男爵、フランシス嬢はどうしたのだ」
テヒョンは着替えの済んだジョングクとジョンソン男爵を交互に見ていたが、思いついてジョンソン男爵にフランシス嬢の事を訊ねた
「はい、競技会が始まるまでには到着するかと」
「そうか、ならよかった。ジョンソン男爵が婚約者を放ったままにしているのではないかと、いらぬ心配をしてしまった」
テヒョンがジョンソン男爵をからかった
「いえいえ、まさかそんな・・」
ジョンソン男爵が真に受けて慌てた
テヒョンとジョングクが笑い出す
こうして3人はプチ・パレスの中へ入っていった


【試合会場】

遅れてスミスがテヒョンの部屋に入ってきた
「おはようございます、チョン伯爵、ジョンソン殿」
サロンでジョングクとジョンソン男爵が話をしながら、衝立の向こう側で着替えているテヒョンを待っていた
「おはようございます、スミス殿。今日のランチ楽しみにしていますよ」
ジョングクがニコニコしながら言う
「はい!お任せください。シェフが今日の為により一層手を掛けられましたので、ご期待に添えるものと思っております」
スミスが嬉しそうに応えた
「スミス様、キム公爵家のシェフのお料理はどれだけ凄いのでしょうか?」
ジョングクとスミスのやり取りを聞いていたジョンソン男爵が身を乗り出して聞いた
「それは、ランチまで楽しみにして頂きたい」
スミスが勿体ぶったように答える
「ジョンソン男爵、それはもう忘れられない味ですよ」
ジョングクが満面の笑みでジョンソン男爵を煽った
「え〜〜!とても気になります〜」
ジョンソン男爵が悶絶する姿を見て、ジョングクとスミスは笑った

サロンで賑やかにしていると、着替えを終えたテヒョンが笑いながら出てきた
「ランチに浮かれているのは、うちのスミスだけではないようだな」
「皆様のお抱えシェフの味が一同に堪能出来るのですから、それは湧きますよキム公爵。我が家の厨房もいつになく活気に満ちていましたから」
ジョンソン男爵がキラキラした目で語る
「陛下のお耳に入ったら呆れてしまわれるだろうな。メインはポロ競技だぞ、チャリティーだぞ」
テヒョンはやれやれと溜息をついた

その後もランチの話で盛り上がっていたが、集合の連絡が各部屋に入る
テヒョンの部屋に集まっていたジョングクとジョンソン男爵はテヒョンに付いて部屋を出た
「それでは皆様、行ってらっしゃいませ。お怪我をなさいませんように。」
スミスが3人に声をかけた

外に出ると国王が対戦相手のチームと談笑していた
相手チームのメンバーがテヒョン達に気付いて挨拶をする
「クレッセントの皆様、本日は宜しくお願い致します」
「はい、存分に楽しみましょう」
とテヒョンが応えた

「おはようございます、陛下」
「おお、我がチームのメンバーも調子が良さそうだな。今日は競技会の後のランチの為にもしっかり腹を空かせるように動き回るぞ!」
「おーー!!」
国王の掛け声に対戦相手もクレッセントのメンバーも一緒に雄叫びを上げた
テヒョンは国王までもがランチを1番に楽しみにしていることを知り、啞然とするが、なんだか可笑しくなって笑ってしまった

「テヒョン、今回のチャリティーの寄付金が史上最高額になったぞ!」
「本当ですか!」
「お前とジョングクがチームに入ったお陰だな」
「なんだか素直に喜んでいいのか、、、」
「勿論いいのだ!目的がなんであれ皆が快く差し出してくれたものなのだから」
「・・・そうですね。最終的に誰かの役に立つのであれば、喜ぶべきですね」
テヒョンはそう言って自分で納得した

「それと、前回の練習試合の際に騒ぎを起こした者達についてだが、処分が決まったぞ・・・」
「はい」
「貴族の者については、暫くの間、宮廷への出入りを謹慎処分とした。公の行事にも参加は許されぬ。一般人の者については、乱痴気騒ぎを起こした事を屋敷前に開示する罰を与えた。そしてそれらを記した書面の貼り出しを命じた。やはり公の行事には参加は許されない。どうだ?」
「はい、それで宜しいかと」
「貴族の方は家に泥を塗ったと言って、両親がその娘を修道院へ入れたそうだ。一般人の家庭でも今回の騒ぎで商いに支障が出ると、娘を奉公へ出したそうだ」
テヒョンは頷いて聞いていた
「今回の件については、処分を含め皆に公示をしたので、今後は行き過ぎた行為はだいぶなくなるのではないか」
「そう望みます」
国王がテヒョンの背中をポンポンと叩いた


いよいよ開会式が始まる

フランシス嬢が到着したらしく、ジョンソン男爵と挨拶のキスをしていた
そして、テヒョンとジョングクの姿を見ると、ニコニコしながら歩み寄り
「おはようございます、キム公爵、チョン伯爵」
と、挨拶をする
相変わらずエレガントな可愛らしい所作での挨拶に、テヒョンやジョングクだけでなく、周りに居た者達の目を奪った
「「おはようフランシス嬢」」
テヒョンとジョングクが挨拶を返す
「今朝はお菓子を仕上げていたので、今の時間になってしまいました。ランチの後のデザートに是非皆様で召し上がって下さいませ」
「うわぁ、今日は凄いスペシャルな日になりますね、テヒョン様」
ジョングクが拳を振って喜んだ
子どものように喜ぶ反応が珍しかったので、テヒョンは思わずジョングクの顔を覗き込んだ。それから
「スミスが聞いたら更に騒ぐだろうな」
と言って笑う
「彼女のお菓子は物凄く美味しいんですよ!是非楽しみにしていて下さい」
ジョンソン男爵がはしゃぐ
テヒョンはもう何も言うまいと思った

「では皆様頑張って下さいませ。」
フランシス嬢が3人を見送って関係者の応援席に移動していく
テヒョンとジョングクとジョンソン男爵はヘルメットを被り、グローブをつけてそれぞれの馬に騎乗する
そして開会式の指揮を取る国王の前に並んだ


表紙の画像はお借りしました