Yoっち☆楽しくグテを綴る♡ -77ページ目

Yoっち☆楽しくグテを綴る♡

テテとグクの Me Myself写真集にインスピレーションを得て【群青と真紅】をブログ内で執筆中です️


おはようございます

【群青と真紅】㉚の本文中に抜けた箇所がありましたので、訂正加筆して再度アップ致しました💦🙏💦
失礼致しました😅

また、コメントやメッセージを下さいました方へ
お返事遅れております
ごめんなさい😭

全て大切に読ませて頂いております
追ってお返事致しますので、お待ち下さると嬉しいです💖

以上、ご連絡まで


可愛らしいテテちを置いていきますね💙

可愛らしい、あの頃のグテも❤️💙


お詫び🙏💦
さっきの画像はジンくんだそうです🤣
大変失礼致しました
教えて下さりありがとうございました👍

と、いうことで
グテをちゃんと載せ直しです😅
今回実際のテテが、セリーヌのお仕事でフランスに行った時、貴公子王子様と称されましたよね👑 
テテの立ち居振る舞いには、凛とした気品があり、高貴な雰囲気がたちこめます

テテとグクをモデルに貴公子としての二人の物語を書いている私には、心に響きまくったテテの渡仏🇫🇷でした

これは実在の貴公子達💙❤️


前回の物語



今回、テヒョンの揺れ動く心の部分は、モーツァルトを聴いて書いていました
参考までにYou Tubeチャンネルを貼っておきますね😊
フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299 



物語の続きが始まります✨✨✨



【テヒョンの食卓】


スミスはロバート医師を見送った後、テヒョンと自分の夕食を受け取る為に、厨房に立ち寄った
「スミス子爵、私がお運び致します」
宮廷職員が慌てて申し出たが
「大丈夫。ついでがあって寄ったので、自分で持って行きますよ」
と言って、スミスが食事の一式をワゴンで受け取った

スミスが部屋に戻ると、テヒョンがベッドから起き上がっていて、両腕を回したり、首を回したりと軽い運動らしきことをしている
「テヒョン様!まだ無理をされてはいけませんよ」 
スミスが慌てて止める
「無理をしているわけではないぞ。本当に身体の調子がよいのだ。この位なら大丈夫だろう」
テヒョンは、両手を挙げて腕を伸ばしながら、スミスをチラリと見た
「そうですか?では、ゆっくりとなさって下さいませ」
スミスは手のひらで制止を促す動作をしなから言った

「ジョングクが・・・」

テヒョンがジョングクの名前を口にして、言葉を止めた
「ジョングク様がいかが致しました?」
スミスがテヒョンに訊き返す
「私の背中に、なにかとてつもない〈まじない〉をかけたようだな」
テヒョンはそう言って、スミスをわざと見ずに、反応を雰囲気で確かめようとした
スミスの方は、テヒョンが既に何かを感じ取っているのかもしれない・・そう思った。しかしスミスは敢えて
「ああ、、ジョングク様ならその力がおありかもしれませんね」
と、努めて明るく、テヒョンの言葉に乗った反応をした
テヒョンはフッと笑うと、それ以上この話題を続けるのをやめた
そして話を夕食に振る
「お腹が空いたな。食事にしようスミス」
「はい、ではすぐにお支度致します」
スミスはそう応えながらも少し胸が痛んだ。しかし、こればかりは何も言えない、いや、スミス自身が言える立場ではなかった

この日の夕食から、テヒョンはテーブルで食事をとることにした
夕食の準備が整うと、テヒョンはスミスに介助してもらいながらテーブル席に着いた
「大丈夫でございますか?テヒョン様」
「うん。痛みもないし、このまま食事は出来そうだ」
着席を確認したスミスは、テヒョンの向かい側に座った
怪我をする前でさえ中々なかった、誰かと向かい合ってする食事に、テヒョンはしみじみと、今までの食卓に思いを馳せた
「いつもの我が家だと、私の食卓は広い食堂に一人だけで味気ないが、ここだとこうして、スミスと向かい合って食事が出来て、なごやかだな」
「さようでございますか?しかし、私は気の利いたお話などは何も出来ませんが」
「そんなものは必要ない。それに同席する者が誰でも良いわけでもない。私が社交界での会食が嫌いなのを知っているだろう?」
「はい、存じております」
「お互いが腹の探り合いをしているような場所での食事は、空気が悪くて消化も悪い。あの雰囲気の中で食べる位なら独りきりの方がよほどマシだ」
「確かにそうでございますね。見ているこちら側もあの雰囲気は居た堪れないですから」
「《誰と》食べるのかっていう事の方が重要だろ?」
テヒョンがそう言うと、スミスは微笑んだ
そして、公爵家の宮殿のあの広い食堂でテヒョンがたった一人で食事を取っている時の表情を思い出した
今、目の前にいるテヒョンの表情は、穏やかでスミスはホッとした

そしてテヒョンは、自分で座り、自由にナイフとフォークを使って食事が出来る喜びを噛みしめる
更に美味しさも噛み締めながら、食事を進めているテヒョンに、スミスが話しかけた
「あ、テヒョン様。昼間お休みになられている時に、フランシス嬢が来られました」
「わさわざ来て下さったのか?」
「はい。それでテヒョン様のお見舞いにとマドレーヌを焼いて持ってきて下さいまして・・」
「スミス、、、それを先に言うべきではないのか」
「申し訳ございません・・・と、申しますか、、わざと申し上げないでおりました」
「ん?なぜだ?」
「とっておきのデザートとしてお出ししようと思ったもので・・。しかし、やはりせっかくお見舞いに来て下さったフランシス嬢に失礼になると思い直した次第でございます」
「いや、、今となっては、あまり変わらないのではないか?」
「あ・・・」
スミスの最後の『あ・・・』の言葉と表情を見て、テヒョンが吹き出した
「いや、、スミスは仕事は抜かりなく誠に優秀であるのに、素のそなたはなぜそんなに面白いのだ?」
「私に訊かれましても、、、分かりかねます」
スミスが拗ねたような言葉を返してきたので、テヒョンは余計に可笑しくなってしまった
「あはははは!・・まだ、怪我の完治もしていない主人を笑わせて、どうするつもりだ、、腹が痛いではないか」
「お腹は怪我とは関係ございませんよ。テヒョン様が、勝手に私を笑っていらっしゃるからではございませんか!」
スミスが増々ムキになる。しかし、テヒョンのこんなにも声を上げて笑っている姿は、大人になってからは、なかなか見られないことだった
スミスは屈託なく笑うテヒョンを見ていて、釣られて笑いだしてしまった

『そういえば、テヒョン様のこのような笑顔が見られるようになったのは、ジョングク様が現れてからのこと・・』

スミスはテヒョンとジョングクの出会いが、もしかしたらあの尊い方の導きかもしれない、、、と、そんな気がしてならなかった

「改めましてテヒョン様、お食事が終わりましたら、フランシス嬢のマドレーヌをお持ち致します」
「うん。とても楽しみだ」
ひとしきり笑って、テヒョンは残りの料理もしっかりと完食するのだった
そして、テヒョンとスミスはフランシス嬢のマドレーヌを心ゆくまで楽しんだ

スミスは、マドレーヌを幸せそうに食べているテヒョンを見ていて、プチ・パレスでの滞在が心温まるものとなって良かったと思った
自分が大切に仕えている主人が、怪我をしてしまった事は一大事であり、あってはならない事だが、ゆっくりと、心身共に休む事が出来ている上に、色々な人たちから心を寄せてもらう事になったのも、テヒョンの為にはよかったのかもしれないと、思うのだった

テヒョンが落馬をしてから7日が過ぎた頃、もう普通に座ることは出来ていた
この頃になると、テヒョンの元には領地を管理する責任者達からの、報告書や予算承認申請の書類等が届くようになった

テヒョンはそれらを片っ端から一気に目を通していったので、ベッドの上はあっという間に書類で一杯になった
「テヒョン様、あまり根詰められてお仕事なさいませんように、お願い致しますよ」
「うん、、、分かっているよ」
なんとなく上の空のような返事に、スミスはため息をついた。テヒョンは没頭しだすと寝食を忘れてしまう性分である

こうして、早朝に届いた書類は夕方には、全て処理が終えられた
「スミス、これをそれぞれの領地の責任者に届けるよう手配を頼む」
領主であるテヒョン〈キム公爵〉のサインが入った返信が、揃って用意されていた
「かしこまりました。すぐに手配致します」
スミスはテヒョンから、返信の書類を受け取ると革の書類ケースにしまい、別室で待機しているキム家の従僕に指示を出した

しばらくして、スミスがテヒョンの部屋にニコニコしながら戻ってきた
「なんだ?どうしたのだ。やけに嬉しそうではないか」
「久しぶりに、公爵家のご領地の食材が食べられますよ、テヒョン様」
実は、キム公爵家の各領地からテヒョンの元に届いていたのは、書類だけではなく食材も一緒にプチ・パレスの厨房に届けられていた。
キム公爵家の領地で収穫される食材は、優良で美味しいと評判だったので、これには厨房のシェフも喜んだ
領主が怪我をして療養している事を知った農家の民が、テヒョンの為に各々届けてくれていた
「忙しいだろうに、わざわざプチ・パレスにまで届けてくれて、ありがたいことだな」
「本当にそうでございますね」
テヒョンは、怪我が完治したら領地を回って領民に会いに行こうと思った

この日の夕食は、久しぶりにコース料理となった
テヒョンの怪我が完治に近いことや、
最高級の食材の為に、シェフが腕によりをかけて調理をしてくれたようだ
この特別な料理は、テヒョンやスミスのみならず、プチ・パレスに派遣されている宮廷職員と、キム公爵家の従僕にも振舞われた


【揺れ動くテヒョンの心】


10日も経つとテヒョンは、部屋の中を歩き回れるまでになった
そして、廊下を出て、階段を下りたり上がったりと、歩行練習を繰り返した
運動で、背骨の痛みや筋肉の炎症が起きるということもなく、順調に回復していた
キム家に帰れる日も段取りが取られた

「テヒョン様、明後日に公爵家から迎えが参ります。お帰りになる前にドクターが診察に来られます」
「分かった。ようやく我が家に帰れるのだな」
「これで日常に戻られることが出来ますね」
スミスの言葉に笑って応えたが『全く今まで通りとはなるまい』と、テヒョンは思った

自分の怪我に起こった奇跡
何が起こったのか、何もかも分からないままだ
この違和感をこれからの日々、どうやって消化していけばいいのか、思い巡らさずにはいられないだろう
「スミス、香の用意を頼む」
「かしこまりました。テヒョン様のお好きなサンダルウッドを焚きましょう」

しばらくサンダルウッドを焚くことをしていなかったテヒョンは、久しぶりに香木の深い香りに包まれた
心落ち着かせたい時にいつも焚いていた香り。それが遠ざかっていたのは、やはりジョングクに出会ってからだった
テヒョンの心はそれだけ安定していたのだ

テヒョンは、いつの間にかサンダルウッドの香りに包まれながら眠っていた
目が覚めて、しばらくベッドでぼんやりしていると、スミスが部屋にやってきた
「お目覚めでございますか、テヒョン様」
「今起きたところだ」
「よくお眠りでしたので、お昼のお食事はお持ち致しませんでした。今から温め直してお支度致します」
「うん、ありがとう」

スミスは部屋を出ようとしたが、何かを思い出して振り向いて言った
「あ、それからテヒョン様。明日、ジョングク様がお見えになるそうですよ。先程宮廷からの定期便の使いから連絡を頂きました。それからジョンソン男爵とフランシス嬢もお会いになりたいとの事で、こちらも明日見えられます」
「そうか、分かった」
ジョングクの名前に、テヒョンの心が静かに弾んだ
「あ、、スミス、今夜は簡易入浴ではなく、バスタブでの入浴をしたい」
「はい、かしこまりました。では後ほど浴室の準備を頼んでおきましょう」

スミスが部屋を出ると、テヒョンはベッドから降りて、暖炉の上にある壁掛けの大きな鏡で自分を写し見た
療養でベッドでの生活が主だったので、浮腫んだりしていないか、色んな角度から自分の顔を見てみる
そして、ふと鏡の中の自分と目が合って我に返る

『僕は何をしているのだ・・・』

さっきまで顔の浮腫みなど、まるで気にもしていなかった。それが、ジョングクが会いに来ると分かった途端、急に自分の見た目を気にするなんて・・・
テヒョンは、暖炉の大理石のマントルピースに両手をついて寄りかかり、鏡から視線を外すと下を向いた
「まいったな・・・」
誰に言うでもなくそう呟くと、もう一度鏡に映る自分の顔を見た
トクトクトク・・・と、鼓動が体全体に伝わる。テヒョンは、恋に高揚する自分に愛おしさを感じた

夜、夕食の後に大きなバスタブに身体をしずませたテヒョンは、汗がでるまで入浴を堪能した
どうしても身綺麗に、すっきりとした自分でジョングクの前に居たいと思った


※ 画像お借りしました