既に、数日前の画像でございますが
皆様、もうご覧になりまして❓←とっくに見ていらっしゃるわよね💦💦
すこぶる大人っぽいキム公爵のお顔✨
王位継承順位第二位の
貫禄👑
彼こそが正真正銘の
王子であり
大公子殿下である🤴
( Royal Family )
海外王室からの求婚多数❗
世界中の社交界からロックオンされまくる Super Prince✨👑✨
素敵すぎる💖💖💖💖💖💖
文中注記
【バタクラン(焼菓子)】
Ba-ta-clan バタクラン
クラッシュしたアーモンドを生地に入れた、19世紀中期以降に出来た焼菓子
前回の物語
物語の続きが始まります✨✨✨
【フランシス嬢のバタクラン】
応接の間には紅茶ポットやカップとソーサーと並んで、フランシス嬢が焼いて持参した、珍しい焼菓子が用意されていた
テヒョンとフランシス嬢が席に座ると、スミスが紅茶を淹れた
紅茶が準備されスミスが席につくと、フランシス嬢が焼き菓子を取り分けた
「これは何というお菓子ですか?」
テヒョンがお皿ごと持ち上げて、焼菓子を観察しながらフランシス嬢に訊いた
「これはバタクランと申しまして、砕いたアーモンドが入っております。フランスの焼菓子ですの。どうぞお召し上がりになって下さいませ」
テヒョンが一口食べてみた
「ん〜・・・アーモンドの風味が広がる。食感も面白い」
テヒョンが先に口を付けたのを見て、フランシス嬢とスミスも一口食べる
「おお、これは食感も楽しめますな」
スミスが頷きながら二口目を頬張る
テヒョンが2つ目を取りながら
「フランシス嬢は新しいフランスのお菓子をよくご存知ですね」
と訊いた
「フランスにおります従姉に教えてもらっていますの。私達、お菓子作りが趣味なのが同じで」
「なるほど。現地から情報を早くに貰っていたのですね。ではフランシス嬢がこの国では、お菓子の最先端を行く、お菓子通ということになりますね」
「そうなれていたら、よいのですけれど」
フランシス嬢はフフフと笑って、更に何かを言いたげに、もじもじしていた
スミスがそれに気づいて声を掛ける
「どうされました?フランシス嬢、何か仰りたい事でも?」
「はい、・・・あの」
いつもハキハキ、はつらつとしたフランシス嬢が珍しいと、スミスは思った
テヒョンも気付いてフランシス嬢を注視した
「無理強いは致しませんが、仰りたいことがあったらどうぞ仰って下さい」
スミスが優しく促した
「はい。フランスの新しいお菓子を教えてくれる従姉が、今回来てくれる事になりまして・・・」
テヒョンとスミスは、まだ事情が掴めないでいる。二人が見守るように次の言葉を待っていると
「私、年明けにトーマス様と結婚式を挙げることになりました」
テヒョンとスミスは持っていたティーカップやフォークをテーブルに置いた
「おめでとう!なんだ、おめでたい話だったのですね」
テヒョンが身を乗り出すようにして、笑顔で言った
「おめでとうございます!」
スミスもお祝いの言葉を掛けた
フランシス嬢は恥ずかしそうに笑うと
「先日、やっと日取りが決まりましたの。1番最初にキム公爵とスミスさんに直接お伝えしたいと思っておりまして。そうしましたら、今回お呼び下さりましたので、よい機会を頂きました」
「ジョンソン男爵はあなた以上に喜んでいるのでしょうね」
「ジョンソン男爵の嬉しそうな顔が目に浮かびますね」
「トーマス様はすぐにチョン大佐に報告するんだってはしゃいでおりました」
「その様子も手に取るように分かるな」
テヒョンがそう言うとスミスが頷いた
「キム公爵とスミスさんのお二人には、改めて式のご案内をお届け致しますが、私達の式にお出で頂けますか?」
「勿論ですよ」
テヒョンの応えに、スミスも笑顔で頷いた。フランシス嬢は満面の笑みになる
「結婚式や結婚後の準備で忙しくなる時期に、私の用も重なって大変ではないですか?」
「いいえ、とても有り難い独身最後の重要任務でございますわ」
「テヒョン様のご快気に続き、親しい方々のおめでたい門出に立ち会える幸運に、感謝でございますね」
「そうだな」
テヒョンとフランシス嬢とスミスは、明るい話題に心晴れやかな思いになった
【募る想い】
「お見送り下さいまして、ありがとうございます、キム公爵。近いうちにご寄付先について、ご連絡申しあげます」
「はい、頼みます。そうそうバタクランご馳走様でした、美味しいお菓子をありがとう。」
スミスもテヒョンの隣でにっこり笑うとお辞儀で礼をした
「それではこれで失礼致します」
フランシス嬢はカーテシーでお辞儀をして、馬車に乗り込んだ
テヒョンとスミスは動き出した馬車を見送ると、部屋に戻っていった
フランシス嬢が乗った馬車が庭園を抜けて、並木道の方へ向かった
するとそれとすれ違って、馬車が宮殿に向かって走って来ていた
テヒョンが部屋に戻ってしばらくすると、従僕が部屋にやってきた
「殿下、宮廷からのお使いが参っておりまして、こちらをお預かり致しました」
スミスが書簡を受け取り、テヒョンに2通の書簡を渡した
「チョン伯爵からの書簡につきましては、お返事を賜りたいそうでございます」
「ジョングク!?」
チョン伯爵からと聞いて、テヒョンは先にジョングクからの書簡を開封した
それは、ジョングクからの手紙だった
テヒョンは逸る気持ちで文面を目で追った
読み終えた後、引き出しを開けると便箋を取り出し、ペンを走らせた
またそれを書き終えると、自身の刻印で封印した
「スミス、これを」
テヒョンが書き終えたジョングクへの書簡をスミスに渡す
「お預かり致します」
スミスはテヒョンから書簡を預かると、待機していた従僕にそれを託した
「確かにお預かり致しました。それでは失礼致します」
従僕がテヒョンの書簡を持って部屋を離れた
「テヒョン様、新しい紅茶をお淹れ致しましょう」
「うん、ありがとう」
テヒョンは、もう1通の書簡を開封した
一通り目を通すと、スミスに呼びかける
「スミス、父上が来週お帰りになるぞ!出迎えに外務大臣と共に、ジョングクが向かうそうだ!」
「そうでございますか!いよいよお戻りになられるのですね。ジョングク様は要人帰還のお出迎えとは、大役でございますな」
「貰った手紙にも、緊張していると書いてあった。次の休暇にこちらに来たいそうだから、大役を喜んでやらねばならぬな」
テヒョンはとても嬉しそうに話した
ジョングクに会える嬉しさと、そのジョングクが、自身の父親に関わる役目を担ってくれる事への、二重の喜びを感じていた
数日後の朝、テヒョンは早く目を覚ました。すぐにベッドから出ると、ガウンコートを羽織り、窓辺に向かうと窓を開けた
冬の冷たい空気がテヒョンの顔を覆う
テヒョンは、そのまま大きく深呼吸をした。そしてその後ガウンコートの襟を両手で掴むと、両頬を包み込んだ
しばらく外の冷たい空気に触れていると、部屋をノックする音がした
「入ってよいぞ」
テヒョンが応えると、『おはようございますテヒョン様。失礼致します』とスミスが入って来た
「ご指定されておりました、お着替えでございます」
今朝はいつもより早目の朝の支度だった。スミスはソファに、テヒョンが指定していた衣装を広げ置くと、開け放たれていた窓を閉めた
テヒョンは、いつも欠かさずスキンケアをしているのだか、昨夜は入念に手入れをした。今朝も洗顔後にはフランシス嬢に教えてもらい、取り寄せた保湿クリームで整える
着替えをしてからは、何度も鏡を見てはクラバットの結び方を整えたり、髪型を整えたりと、身なりを気にした
そして、テヒョンはハッとして鏡に映る自分の顔を見た
そして、ふっと笑った。他人が見栄えばかりを重視していることをいつも揶揄していた自分を思い出したのだ
『僕が今していることはなんだ?ジョングクに綺麗に見てもらいたいと思う、この気持ち・・・僕が否定していた見た目を気にする事も《恋》故なのだろうか・・
恋とはなんと厄介で、未解な心情なのだろう』
テヒョンは、未だ知ることがなかった自分をジョングクによって、これからも沢山知っていくのだろうと思った
支度を終えたテヒョンが、窓辺に向かう。テヒョンの部屋の窓から見える並木道に、馬にまたがる紳士の姿が見えた
その姿ははっきりとは見えないが、ジョングクだと確信した
テヒョンは書き物机に向かい、しまっておいた、お礼のメッセージカードが入った封筒を取り出すと、ジャケットの内ポケットに入れた
そして、もう一度窓辺に行って、馬が庭園に差し掛かった所を確認すると、足早に部屋の扉に向かう
扉を勢いよく開けて廊下に出ると、長い廊下を走り、階段に辿り着くと駆け降りて、正面玄関まで向かう。既に息がかなり上がっていた。走っているせいなのか、ジョングクを想うときめきのせいなのか、もう分からなかった
やっと玄関まで来ると、走ってくるテヒョンに、ジョングクを迎える準備をしていた従僕が驚いて、慌てて挨拶をする
「おはようございます、殿下・・」
言い終わらないうちに、テヒョンは玄関を飛び出した
玄関を飛び出すと、ちょうど馬が玄関前に到着する所だった
馬の蹄の音を間近に聞いたテヒョンは、一瞬怯んだ
「テヒョン様!」
馬上のジョングクは、テヒョンの様子を見て、ポンチョをひるがえし、慌てて馬から降りた。そして待機していた馬丁に手綱を預けると、テヒョンの所に行った
「大丈夫でございますか?」
ジョングクの優しい声に、テヒョンは笑顔で応えた
「おはよう、ジョングク」
ジョングクも笑顔で応える
「おはようございます、テヒョン様。・・・今朝も一段とお綺麗です」
テヒョンが満面の笑みになる。ジョングクは、こういうテヒョンが本当に可愛らしいと思った
「テヒョン様、今から一緒に馬で散策致しませんが?」
「・・・馬で?」
「どうしても、貴方様に見せたいものがございます」
「見せたいもの?」
「あの馬で私と一緒に乗って頂きますので、大丈夫でございますよ」
玄関先にはいつの間にか、スミスが来ていた。ジョングクはスミスに挨拶をした
「おはようございます、スミス殿」
「おはようございます、ジョングク様」
「テヒョン様と一緒に馬に乗り、散策にお連れしたいのですが、宜しいでしょうか」
ジョングクはスミスに承諾を願った
「テヒョン様が宜しければ、私は何も異存はございません」
スミスは、ジョングクに任せるつもりで応えた
ジョングクは再度テヒョンを誘った
「テヒョン様、私がしっかりお守りしておりますよ」
ジョングクのその言葉に、テヒョンは自分の心に根付く、馬への恐怖心の克服を託してみることにした
ジョングクが乗ってきた馬は、ジョングクの愛馬アルミラージではなく、二人乗りが出来る馬だった。既に鞍は二人乗り仕様になっている
「ジョングクと一緒に出掛けるよ」
テヒョンがそう応えた。
「でも、そのお姿では、寒すぎますね」
テヒョンはコートも手袋も持たずに飛び出していた
「ジョングク様、こちらを」
スミスが持ってきていた、テヒョンのコートと手袋をジョングクに渡した
「テヒョン様、こちらに手を通して下さい」
ジョングクがテヒョンにコートを着させた。そして、手袋も渡したのだが、テヒョンは手袋をコートのポケットにしまってしまった
「それではテヒョン様、お掴まりください」
ジョングクと馬丁がテヒョンの騎乗を手伝った
無事に騎乗が出来た事を確認すると、素早くジョングクがテヒョンの後ろに騎乗する
手綱を馬丁から渡されたジョングクは、テヒョンにも一緒に持つよう促した。そして、手綱を握ったテヒョンの手が手袋をしていないので、ジョングクも着けていた手袋を外して、自分の手のひらをテヒョンの手に被せて、一緒に手綱を握った
スミスはずっと目を離さずに、テヒョンを見守っていた
ジョングクが、そんなスミスを見て笑顔で言う
「それではスミス殿、テヒョン様を散策にお連れ致します」
「宜しくお願い申し上げます。どうぞお気をつけて」
「では、テヒョン様ゆっくり参りましょう」
ジョングクはコンと優しく馬の腹に踵を当てた。すると馬がゆっくり歩き出した
緩やかな振動が、テヒョンの体を揺らした。久しぶりに感じる乗馬の感覚だった
「お寒くはありませんか?」
ジョングクはそう訊ねたが、テヒョンからの応えを待たずに、一旦馬を止めると羽織っているポンチョで、後ろからテヒョンを包み込んだ。その瞬間、ふわりとジョングクの身につける香りがテヒョンを包んだ
テヒョンの心拍数が上がった。そしてテヒョンは、緊張して力が入っていた体をそっとジョングクにもたれ掛けた
そうすると、自然に体から力が抜けていくのを感じた
馬が再びゆっくりと歩き始める
ジョングクは、テヒョンの両手をギュッと力を込めて握ると
「テヒョン様、貴方にとてもお会いしたかった・・・」
と、テヒョンの耳元で静かに言った
テヒョンは胸にこみ上げるものを感じながら
「僕も、君に凄く会いたかった・・」
とジョングクに振り向きながら言った
ジョングクは振り向いたテヒョンの頬に、自分の頬を重ねる
お互いに、それ以上言葉が出なかった
二人を乗せた馬は、ゆっくりと庭園を抜けて、奥の森林に入って行った
※ 画像お借りしました







