あけまして
おめでとうございます🎍🐍🎍
軍白期だった2024年
それでも何かしら私達を笑顔にさせてくれたテヒョンとジョングク💙❤️
日々の軍務も大変であろう中、もう、もう、もう感謝でしかないですよね😭👍
まるで国民に寄り添う大公子と伯爵のようではないですか
✨✨✨
きっと160日、161日なんて
更にあっという間なんだろうな![]()
それまで心身ともに健やかであれ🙏
新年のカウンドダウンは爆睡🤣🤣🤣
年明けの投稿になってしまいました(笑)
前回の物語
【大公子の誕生日祝賀会】
クリスマスから5日後、この年のテヒョンの誕生日の祝賀会は、定例通り宮廷で公式行事として行われる。
朝早く正装をして国王の宮殿に向かう。
テヒョンを乗せた馬車が通ると、沿道で待ち構えていた民衆が、大公子の似顔絵が描かれたフラッグを振って、大歓声で迎えた。テヒョンはそれに応えて手を振った。そして、その隣には《側近》としてのジョングクが付いていた。
民衆は婚約をした二人が揃って目の前に現れたのを見て、更に大きな歓声を上げた。まるで結婚式の後のパレードを思わせる盛り上がりだった。
「まだ早朝だというのに、凄い人出でございますね。」
「こうして祝って貰えるのは有り難いことだが、皆が寒い中長時間立っているのが心配になる。」
歓声をあげる民衆の口々から真っ白い息が上がるのが見える。外の気温がかなり低い事が見て取れてテヒョンは心配したのだ。
「テヒョン様は?お寒くはございませんか?」
「うん。全然寒くはない。ほら、冷たくはないだろ?」
テヒョンはそう言いながら、ジョングクの手に自分の手を置いた。
「本当に、、とても暖かいです。」
《二人でいれば寒くない・・・。》
二つの手は重なったまま、無言の会話で意思の疎通が出来た。
宮殿に到着をするとひとまずテヒョンの《大公子の部屋》に向かう。誕生日の祝賀会はまだまだ先だ。部屋に入ると侍従が待機していて紅茶を淹れて迎えた。
ティーカップを片手に休んでいると、侍従長がやってきた。
「おはようございます殿下、チョン伯爵。殿下におきましては、お誕生日おめでとうございます。」
「おはよう。」
「陛下のお支度が出来ましたので、お会いになれます。」
「そうか、では参ろうか。」
テヒョンとジョングクは立ち上がると国王の元に急いだ。
国王の部屋の扉の前にいた近衛兵は、テヒョンが近付くと踵を鳴らして中の近衛兵に知らせた。
「国王陛下、大公子殿下がお越しでございます。」
国王が頷いて合図を出すと、中にいる近衛兵が扉を開ける。先にテヒョンが入り後にジョングクが続いた。
「おはようございます。国王陛下。」
「おお、誕生日おめでとう。テヒョン。」
国王から祝いの言葉を貰いお辞儀をした。
「今年はお前達二人の婚約発表もあったからな、祝賀会の出席者がいつも以上の人数になっておる。」
国王はテヒョンとジョングクに座るように合図をしながら言った。
「陛下の仰る通り、参列する方々がとても多うございますので、本日の祝賀会のご会食は2部制になりました。」
「かなりの人数であるからな。私も2部まで出席するが、二人とも1部での食事の量に気を付けろ。」
国王のこの言葉に、テヒョンは思わずジョングクを見た。すると、にこっと笑みを浮かべながら『大丈夫です』と言うように頷いてみせた。
テヒョン達が国王と朝食の時間を迎える頃、宮殿の馬車留の場所には沢山の馬車が停まっていて、祝賀会に出席する貴族達でごった返していた。
後から来た大公は王族専用の通用口に到着し、オルブライトと共に国王の部屋に向かう。
国王とテヒョン達は祝賀会での料理の量を考慮して、ごくごく軽い朝食を摂りながら談笑していた。
「おはようございます。国王陛下。」
「おはようございます。叔父上。さぁ、叔父上もこちらに。」
大公は促されてテーブルに着いた。
「私は食事はいらぬ。紅茶でよい。」
給仕係にそう言って紅茶を貰った。
「道すがら宮殿に向かう馬車の数を見て驚きました。今日は長丁場になりそうですな。」
「ええ。テヒョン達とも話していたのですが、祝賀会に出席する者の数だけでなく、今年は謁見の参列者の数も例年よりかなり多いのですよ。」
この日の宮殿は、祝賀会の前のお祝いの謁見から大行列となって、謁見の間は入れ替わりをしなければ入り切らなかった。その為、挨拶を受けるのに時間が掛かった。次々と時間が押した為に大公が言っていた通り、長丁場になることはもう避けられなくなった。
「本当に凄い人でございますね。テヒョン様大丈夫でございますか?」
「なんとかな。君こそ大丈夫か?」
「はい、私はこの通り。」
ジョングクはそう言って笑顔を向けながら、
「私がしっかりあなた様をお守り致します。」
と、テヒョンの腰に手を添えた。
自然に寄り添ってくれるジョングクの頼もしさが、彼の優しくも深い愛情からくるものだということをテヒョンは更に実感した。
「ありがとう・・・」
そばにしっかり付いてくれている心強さで、安心してその場に立っていられた。
さて、謁見の方は休憩を挟んで続いたが、いつも以上の人の数で賑やかさも相当なものだった。
そして、いよいよ祝賀会が始まった。
予定通り国王と大公、主役のテヒョンとジョングクは一部も二部も席に着いた。
食事の間には、宮廷付きの楽団がずっと演奏を続けて祝いの席を盛り上げた。
「流石に人の多さに食欲が湧かぬな。」
テヒョンが首を振って笑った。
祝賀会が催されている間、宮殿の大回廊には国の内外から誕生日祝いとして寄せられた、数々の贈り物が展示する形で公開されていた。
国民もこの日は入場時のチェックを受け、きちんとした身なりであれば誰でも大回廊に入る事を許された。
そこには貴重な祝いの品々を一目見ようと、大公子を祝う為に集まっていた沢山の国民が訪れていた。
中でも目を見張ったのは、海外の王室から贈られた珍しい工芸品の数々だった。あちらこちらに人集りが出来て、大回廊はさながら美術館の様だった。
圧倒されるまでの参列者を招いた祝賀会が無事に終わった。
テヒョンは自分の部屋に戻るとソファに横になった。
「お疲れ様でございました。」
ジョングクが既に用意されていた紅茶をティーカップに淹れて、横になっているテヒョンの前のテーブルに置いた。
「君こそずっと気を張って疲れただろう?君の分を淹れてやるから一緒に飲もう。」
テヒョンは起き上がると茶器の所まで行った。
「テヒョン様、自分で致します。」
テヒョンは『いいから。』と言ってジョングクの紅茶を淹れた。
「はい、お疲れ様。今日はありがとう。」
テヒョンはソーサーに乗せたティーカップを直接渡した。
「ありがとうございます。ではありがたく頂きます。」
テヒョンが座るのを待って、二人で揃って紅茶を飲んだ。一口、一口がジワジワと身体中に温かく広がると、やっと気持ちが安らいていく。
「宮廷でのお誕生日の公式行事はいつもこのような感じなのですか?」
「いや、今年のような大人数の祝賀会は初めてだ。」
「ではかなりお疲れでいらっしゃいますね。」
「人酔いみたいなものだな。」
「そういえば大回廊には、テヒョン様へ贈られた贈り物が展示されているそうですね。」
「僕もまだ見てはいないのだが、一般開放がもうじき終了するみたいだから、見に行ってみようか?」
「はい、是非に。」
二人は紅茶を飲み終えると、部屋を出て大回廊に向かった。あれほど人が溢れかえっていた宮殿内は、殆ど人影はなくなっていて先程まで祝賀会に出席していた貴族達の一部や、宮殿内の警護に就いている近衛兵だけになっていた。
大回廊に着くとそこはもう誰もいなくなっている。
「これは、、凄いですね、まるで美術館のようではございませんか。」
ジョングクが辺りを見回して言った。
「有り難いことだな。僕の誕生日に合わせて数ヶ月も前に、船で送って下さった海外の王室からの贈り物も沢山あるそうだ。」
「これらの品々はどうなさるのですか?」
「例え僕の誕生日の祝品であっても、宮廷宛に贈られたものは、殆ど公式扱いになるんだ。だから全て王室に寄贈するよ。中でも美術工芸品は宮廷の美術館で管理される。」
「なるほど、そうでございますか。」
王族の人間は個人よりも、公人として常に扱われる。贈り物一つとっても個人的なものか《政》に関わるものか、しっかり線引きがされるのだ。
「君も王族の一員になったら《個人》と《公人》の区別が、今以上にきっちりされるよ。」
「心得ました。・・・ですが、、」
ジョングクは言い掛けて前を歩くテヒョンの手を掴まえて、
「あなた様については、なかなか公人扱いが出来そうにありません。」
と言った。
テヒョンは振り返るとニコッと笑う。
「いや、今日も君はちゃんと僕に対して《大公子》として接してくれたよ。」
「はい、側近でございますのでそこはしっかり致しました。でも心ではかなり我慢をしておりましたよ。」
ジョングクは言いながら掴んでいた手をグイと自分の方に引き寄せた。テヒョンはふわりと両腕に包まれる。
「あなた様を独り占め出来る時間が待ち遠しいです・・・」
ジョングクの囁きがくすぐったい。
「おいおい、このような宮廷の公の場所で・・・」
「それがドキドキ致しませんか?」
次から次へと煽りを入れてくる言葉にテヒョンは、素早くジョングクの耳たぶを甘噛した。
誰もいなくなった大回廊に、テヒョンとジョングクの甘い笑い声が反響した。
【亡き父への祈り】
テヒョンの誕生日が過ぎると、あっという間に新年を迎えていた。
テヒョンとジョングクの二人は、お互いの職務をこなしながら、時間を見付けては双方で行き来し、二人の時間を楽しんでいた。
年が明けてからは、結婚式に向けた準備が着々と進められた。











