戦後の高度経済成長は、まさに戦中派世代の方々の努力の上に築かれました。

しかし、その豊かさを次の私たちの世代が食いつぶしているようでは申し訳が立ちません。

毎年三万人が自殺し、学校ではいじめが問題となり、近隣諸国による日本侵略を座して待っている――そんな日本をつくるために、特攻隊の英霊達は命を捧げたのではありません。

日本の物的再建は達成されても、しかし未だ「心の廃墟」から日本は立ち上がってはいません。

自国の歴史を忘れた国は滅びます。

「心の廃墟」から精神的柱を再建するためには、日本に連綿と流れてきた「歴史」に対する誇りを取り戻し、英霊への感謝と報恩を忘れてはなりません。

そして立派な日本を創り、世界に貢献する努力をしていくことが、特攻隊の「後に続く我らの使命」であるのです。(文責・政務調査会・佐々木勝浩)

【参考・お勧め書籍】

『日本への遺書』田形竹尾著/日新報道
『特攻の思想 大西瀧治郎伝』草柳大蔵著/グラフ社
『神風特別攻撃隊の記録』猪口力平・中島正共著/雪華社
『高貴なる敗北』アイヴァン・モリス著/斎藤和明(翻訳)/中央公論社



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大西中将が何度目かの特攻機を上空に見送った直後、記者が尋ねました。

「特攻隊で戦況が挽回できるのですか?」と。

大西中将は人気のない草原に記者を連れ出し、光る目で答えました。

「日本が滅びるかどうかの瀬戸際にきて、この戦争は勝てぬかもしれぬ。しかし青年たちが国難に殉じて、いかに戦ったかという歴史を記憶する限り、日本と日本人は滅びない。」

特攻で戦争には勝てない。勝てないけれども、しかし、後世の日本は負けない。

国難にあって、多くの若者が「絶対に死ぬ」と分かっている特攻機に片道燃料で乗り、敵艦に体当たりしていった。――その歴史を後世の日本人が記憶するならば、「日本を守る精神」は再び復活する。

それが大西中将の「特攻の思想」であったのです。

大西中将は、8月15日の翌日未明、「若いもんは生きて日本をつくれ!」という言葉を最後に、自らの命を絶ちました。

その遺書には、「死を以って部下と遺族に謝し」、最後に後世の日本の若者へ宛てたメッセージで締めくくっています。

「諸子は国の宝なり。平時に処し猶(なお)克(よ)く特攻精神を堅持し日本民族の福祉と、世界人類の為最善を尽くせよ…」

(現代語訳:子供達は国の宝である。いかなる時も「特攻精神」を堅持し、日本国民の幸福と世界のために最善を尽くしなさい。)




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「特攻」はいかなる意味を持っていたのか。それは「特攻隊」の生みの親であり、若者を次々に死地に送り続けた大西瀧治郎中将の生き様から明らかになります。

大西中将は、「特攻は統率の外道」であり、「わが声価は、棺を覆うて定まらず。百年ののち、知己またなからん」という痛切な言葉を残しています。

すなわち、「自分が死んだ後、その評価は百年経って棺をあばいても定まらない。『特攻』は、天をも畏れぬ暴挙であり、統率の外道である。絶対に死ぬ特攻に若者を送った私の真意は誰も理解できないだろう」という意味です。




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