【過去記事】アメ限解除「えっ!バックにチンピラがいたの?」 | 読書で人生武者修行(改)

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どーも、プレミアムです。

では、今回の「えっ?バックにチンピラがいたの?」ですが、

この話は僕が大学を卒業し、とあるカーディーラーの営業職時代の話です。

新卒で入社し、けっこう長い研修期間を終え、

営業所に配属されました。

配属され、1台目が突然な感じで売れて、2台目の話です。

とある月曜日に営業所のショールームにいると

少し小奇麗な30歳台後半の女性(ちょっとお水系な感じ)が

来店し、たまたまいた僕が応対しました。

一通り形式的な説明をぎこちなく終えて、

僕が「よろしければ見積もりと(今の車の)査定をさせていただきますが」

と言うと、「お願いします」とのこと。

商談(先輩にもついてもらって)をしていると前々日の広告に

「新しい車の買い方の提案」みたいな情報を載せており、

そのプランで車を買いたいとのことでした。

見積もりを出して、すぐにサインしていただけました。

(ラッキー!車売るなんて簡単やん!なんて思ってました・・・

 この後の地獄があるとも知らずに・・・)

2時間ぐらい経った夕方のショールーム(営業所)に

「おい、プレミアムどこやー!おるんやろー」という

怒号が聞こえてきました。

受付の女の子は完全にビビッてしまって

名前を呼ばれた僕はその「ヒゲ・パンチパーマ・小柄・」の

いかにもヤクザというよりはチンピラ風の40歳前後の男の前に

「プレミアムです」と立ちました。

すると、「お前だましやがって!」と胸ぐらをつかみ、

つかんだまま後ろにある壁に僕の背中がつくまで

押し込まれました。

僕には何がなんだか全く状況がつかめず

先輩たちが止めに入ってくれ、話を聞くことにしました。

すると、数時間前に来た女性が契約した内容が

広告と違うということで立腹されていた。

広告の内容と今回の(仮に)Aさんの件は前提条件違います。

そのことは女性にも説明し、サインしてもらった旨を伝えるも、

怒りは収まらず「広告の値段にしろ」という主張である。

こんな主張通るわけがないと思いながら直属の上司である課長に

相談にいき、同じテーブルについてもらう。

こちらがどう説明しても納得されない。

かといって契約を解除するでなく、とにかく値段を同じにしろ、

話が違う、「どうしてくれんねん」と一点張り!

(同じにするということは結構安くなります)

※広告に載せていたプランというのが法人でいうリースのような

 プランで、これからの新しい車の買い方だと提案していました。

 なので、料金の払い方は月々いくらという形になります。

話が平行線のまま、価格を同じにできないので、オプションを

お詫びにつける提案をする(何のお詫びかわからないが・・・)

そこからAさんの物腰が柔らかくなる。

あれもこれもつけろと50万円はくだらないオプションを要求する。

課長もそれは厳しいというと、Aさんは声を少し荒げる。

課長では判断がつかないため所長へ要求が飲めるか

聞きに行くため退席する(最後まで所長は出てこなかったというか出さなかった)

所長は最後の砦であるため、出してしまうと後がなくなるとの判断。

課長が退席し、僕とAさんがテーブルに二人になった・・・

すると、Aさんが、

「プレミアム、さっきはごめんな、今言ったオプションを

 全部付けさせたるから見とけよ。お前は黙って見とけ」と言われる。

「こいつ・・・最初からこれが目的?チンピラの風上にも

 置けないやつやなぁ・・・せこいなぁ」って思ってました。

課長が戻ってきて、

「やはり全部は難しいので、これとこれとこれは付けさせて頂きます」

とほぼ8割は要求を飲む形だが、Aさんは10割を要求する。

で、いくつかいろいろやりとりがあり、要求の9割程度の

オプションをつけることで、納得する。

その時点ではAさんはかなりご機嫌だった。

月々払いのプランということはクレジットの審査が必要で

「審査、通るんやろか?」という不安が的中し、保証人を

もう一人つけるか変更してほしいとのこと。

(契約は最初にきた女性名義です)

その旨を伝えるため電話すると電話口でAさんは

なんで、あかんねん」と少し立腹・・・

しかし、審査が通らないとどうしようもないことを

伝えて、Aさんが働いている会社の社長に保証人に

なってもらうことになった。(怪しかったんですが・・・)

それで審査も通り紆余曲折の末

納車日の前日までこぎつけました。

納車に向けての準備やチェックを「これでもか」というぐらい

行いました。

納車は女性が一人で営業所に取りに来ました。

僕は女性に「傷などないか全部見て下さい」とお願いする。

その女性も迷惑をかけているということは認識しているので、

これまでにも、何度も、「すみません」と言ってくれた。

納車日も車の受け渡し証にサインすると、傷などの責任は

負えないと充分に伝える。(ホントお願いしますよという姿勢で)

納車後は何かあるのか?とビクビクしていたが

何もなく、1ヶ月点検の時期を迎え、点検も無事終わり、

平穏な時を過ごしていると、

本社の管理部(お金の支払いに関する部署)から連絡が入り、

Aさんの支払いが滞っているとのこと。

ちょうど6ヶ月点検の時期でもあり、電話すると通じない・・・

訪問するも誰も出ない。

その後どうなったのか、わからないが、管理部もなかなかの

やり手であるということは先輩から聞いた。

ブラックリスト入りしたのも皆さん想像できるだろう。

年月が経って、僕もディーラーを退職し、違う会社に出勤する

途中に見覚えのある車とナンバーを発見!

(Aさんは特注のオプションをつけていたのとナンバーを

 希望ナンバーにしていたため、すぐにわかる)

誰が乗っているのか確認したかったけど

こちらは原付で追いつかなかった。

それから数年後、また見つけた。

今度は信号待ちをしていたため、(こちらはまた原付)

横につけて覗き込んだ。

「あれ?Aさんじゃない・・・」

でもナンバーもそのままということは名義は変わってないはず???

「わからない」

もう購入から10年近く経っており車もボコボコであった。

その後何度か同じ場所で同じ時間帯にAさんの車を見かけたが、

いつの日か、見なくなった。

営業デビューして1ヶ月ぐらいの2台目のお客さんだった。

衝撃的で、その後辞めるまで1年ぐらいで35台ほど売りましたが

一番印象に残っているお客さんの一人です。

今、何をしているんだろう?

「ゴネ得」の教科書みたいな対応だった。

今では笑い話ですが、当時はいろいろな人に迷惑かけた。

特に課長は僕の成績にしてあげようと頑張ってくれた。

ホントにありがたい話である。


長々と最後までお読み下さり、ありがとうございます。

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安西先生(諦めたらそこで試合終了だよ)