読書66:大逆転の痴呆ケア | 読書で人生武者修行(改)

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愚者おまぶの“賢者の一考”~夢ときどき書評~

こちらのアップブログの この記事  で

わたくしのことが紹介されています。

記事自体はすごく褒めて頂いていますが、

このブログを始めていないと

なかった“縁”だと思います。

おまぶさん、ご紹介ありがとうございました。



本日紹介する本はコチラ↓

大逆転の痴呆ケア/和田 行男
満月満月満月半月新月(3.5点/5点中)

タイトルからすると、一昔前の表現ですが、

内容は古くないです。

この本の紹介というかまとめを

記事にしようかと思いましたが、

本の冒頭の

「まだ見ぬ介護者へ」

という和田さんのポエムがありますので、

原文のまま紹介します。




「まだ見ぬ介護者へ」


私はすべてを失ったわけではありません。

どんなことでも、まず問いかけてみてください。

何でも、まず私の意思を確認してください。

食べる、食べない、行く、行かない、暑い、暑くない?

どうしたのって、聞いてみてください。

わけのわからないことを言うかもしれまあせんが、

私は病気です。

痴呆状態にあるのです。

進行性の難病といってもいいでしょう。

察してください。ようくみてください。





私はすべてを失ったわけではありません。

まだまだ若いものに負けないこともたくさんあります。

あると思います。

でも、若い頃と同じようにはできないでしょう。

あせらないで、じっと見てください。

見ていて、少しだけ手を貸してください。

人間の機能や能力は使わないと

つかえなくなると、若い頃に聞きました。

生きるためにたたかう力はまだまだ・・・





私はすべてを失ったわけではありません。

外だって自由に出たがるでしょう。雲や星が好きです。

外に自由に出られるようにしていてくれさえすれば、

自分で出かけます。

でもきっと目的地にはたどり着けないでしょう。

戻れなくなるでしょう。

そっとついてきてくれると嬉しいです。

とまどったり、不安げになったら、そっと傍に来て

どうしたのって声をかけてください。

きっとあなたのことが天使様に見えるでしょう。





私のことを笑ってくれていいですよ。

きっとおかしなことを言ったり、

おかしな格好をすることでしょう。

でもお願いです、陰で笑ったり、自分一人だけで、

仲間同士だけで笑わないで

私にも笑っている訳を教えてください。

きっと私も笑いの仲間に入り、

いっしょにおかしむでしょう。

だって、おかしいことはおかしいと私にもわかるから。





私はすべてを失ったわけではありません。

私のことを痴呆老人なんて呼ばないでください。

私の名前は、和田サンです。

私のことをわがままなんて言わないでください。

私はあなたと同じ人間です。

ただ、痴呆という難しい状態になっただけです。

私の努力では、止められないんです。









以上です。

現在、痴呆もしくは痴呆症は

認知症と呼ばれています。

ちょっと専門的になりますが、

よく介護業界で、

「あの人、認知が入っている」という

表現をします。

すごく違和感があるのですが、

要は認知症という病気であると

言っているのです。

正しくは「あの人は認知症です」

略語のように

「認知症」が「認知」と言われると

僕は違和感があります。



とある研修で、

認知症の人」

「認知症の

どちらに焦点をあてるのか?

もちろん「人」です。

認知症である前に人なんです。

和田さんの詩にも「人」であることを

認めてほしいという

将来、認知症になった時の

自分の心の叫びが

よくあらわされていると思います。


痴呆ケアを学びたい方はご一読を!


最後までお読み下さり、ありがとございました男の子



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