またまた今回も私による私のための退屈なまとめ・・・滝汗

後半は、次回、脳における各カテコールアミンの作用との違いを比較したら興味深いかな・・・と考えての参考資料程度のつもりですので、ささっと読み飛ばして下さって大丈夫です。

よろしければしばしお付き合い下さいね。





神経伝達物質とは、ニューロンとニューロンの間のシナプス間隙において、情報伝達の仲立ちをしている物質であること、また約50種類が存在することは、5/12の記事で書かせていただきました通りです。

そして代表的な神経伝達物質はこんな感じです
 ↓

(この画像はこちらから引用させていただきました)

 


 

このうちADHDに関係しているのはドーパミンとされています。
そのため、ここからは上の図の⭕️で囲まれた「モノアミン類」に焦点を当てて調べてみたいと思います。

 

 

 

まず、上の表に出てくる「モノアミン類」という言葉についてです。

●モノアミン神経伝達物質って?
・アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質の総称だそうです。
・上の図ではドーパミンノルアドレナリンアドレナリンしか書かれていませんが、セロトニンヒスタミンもこれに含まれます。
・このうちカテコール基を持つドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンを総称して「カテコールアミン」とも呼びます(,→次項に詳細あり)。
 


●カテコールアミンって?
・前述のように、「モノアミン神経伝達物質」の一部でもあります。
・チロシンから誘導されたカテコール基とアミノ基をもつ化合物の総称で、神経伝達物質またはホルモンとして作用するドーパミンノルアドレナリンアドレナリンの3つを指します。

・ノルアドレナリンとアドレナリンは、それぞれノルエピネフリン、エピネフリンとも呼ばれます。
・ちなみに医学や医療の分野においては、カテコールアミンはカテコラミン、ドーパミンはドパミンと表記されるそうです。

 


●カテコールアミンの生合成
・脳や末梢(交感神経)の神経細胞、副腎髄質細胞において作られます。
・ L-チロシンを材料として、 L-ドーパ → ドーパミンノルアドレナリンアドレナリン の順で合成されます(下図)。
 

(この画像はこちらから引用させていただきました)

 

 

・つまり、ドーパミンはノルアドレナリンの、ノルアドレナリンはアドレナリンの前駆物質ですが、最終産物のアドレナリンだけでなく、ドーパミンもノルアドレナリンもそれぞれ独自の働きを持っています。
・上の図のように、その合成過程にはそれぞれ酵素(青い□内)が関わっており、 最終産物がドーパミンなのかノルアドレナリンなのかアドレナリンなのかの決定は、各細胞での酵素の有無によって決まるそうです。

 

・具体的には・・・
 ○脳: それぞれ独立した神経伝達物質として作用する
      ドーパミン(50%)>ノルアドレナリン(40~45%)>アドレナリン(5~10%)
 ○交感神経:交感神経節後線維において神経伝達物質として作用する
          ノルアドレナリン>>>わずかにドーパミンも存在
 ○副腎髄質:クロマフィン細胞から分泌され、ホルモンとして作用する

          アドレナリン(約80%)>>ノルアドレナリン 
 

 

 

●末梢でのカテコールアミンの作用

○交感神経
一度使用させていただいた図にはなりますが、交感神経は全身の臓器に分布しています。
(下図の黒線が交感神経です)

(この画像はこちらより引用させていただきました)

 


この交感神経においてカテコールアミンのうちのノルアドレナリンが作用することによって、以下(赤枠内)のような変化が起こります。
(ちなみに副交感神経の方の神経伝達物質はアセチルコリンだそうです)
 ↓

(この画像はこちらから引用させていただきました)

 

 

○副腎髄質
副腎は左右の腎臓の上に乗っかっている小さな臓器で(*2つ上の図の右下の方にあります)、髄質は副腎の中心部にあります。(←外側の層を"皮質、"中心部を"髄質"と呼びます)
副腎髄質は交感神経の支配を受けており、交感神経が優位になる、すなわちノルアドレナリンの刺激を受けると)、アドレナリン(約80%)とノルアドレナリンというホルモンを分泌します。
副腎髄質から分泌されたアドレナリンとノルアドレナリンは血液にのって運ばれます。(*つまり同じカテコールアミンでも、副腎髄質から分泌されるものは神経伝達物質ではなくホルモンなので、運ばれ方が違うのですね。
そして2つ上の図に代表されるような全身の臓器にあるカテコラミンの受容体にくっつき、作用を発揮します。

ちなみにカテコラミンの受容体は、正式には「アドレナリン受容体」といいますが、アドレナリンだけでなくノルアドレナリンもこの受容体に結合します。
「アドレナリン受容体」には、α1,α2、β1,β2,β3 の5種類のサブタイプが存在します。
臓器によってどのサブタイプが多く発現しているかが異なります。

また同じカテコールアミンでも、下図のようにノルアドレナリンとアドレナリンの作用は微妙に違います。

(この画像はこちらから引用させていただきました)

 

 

 

 

――ここまではカテコールアミンの末梢での作用について述べさせていただきました。

さて次はいよいよ本丸の「脳での作用ですが・・・

 

 


長くなりましたので次回に譲りたいと思います。






*いつも、我ながらよく分からないまとめ記事にお付き合い下さり、本当にありがとうございますお願い